REVIEW INTRODUCTION SCHEDULE  
Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
mail
REVIEW

2010年09月30日

新国立劇場演劇『リーディング公演「スザンナ」』09/30, 10/02新国立劇場小劇場

 宮田慶子新芸術監督が企画した“マンスリー・プロジェクト”の第一弾に伺いました。『ヘッダ・ガーブレル』上演中に同会場で、作家イプセンにまつわる作品を朗読形式で上演します。入場無料。予約受付は終了しています。

 『スザンナ』はイプセンの奥さんのお名前。ノルウェーの作家ヨン・フォッセ(⇒過去レビュー)がテレビ用に書いた戯曲です。上演時間は約1時間弱。

 ⇒『ヘッダ・ガーブレル』制作発表
 ⇒CoRich舞台芸術!『ヘッダ・ガーブレル

 イプセンの妻スザンナの若い頃、中年の頃、年老いた頃を3人で演じます。1人の人物が3人出てくるだけでも面白そうなのですが、セリフから情景が浮かばないし演技に疑問もあり(全員ではありませんが)、退屈して眠くなりました。出演者は全員『ヘッダ…』に出演中ですので、お稽古の時間が足りなかったのかしら・・・などと邪推してしまいました。

 新国立劇場での無料リーディング公演というと、鵜山仁芸術監督の企画がとても面白かったので(レビュー⇒)、どうしても比べてしまいます。無料で『ヘッダ…』の装置が観られるだけでもお得ですが、やはり作品で満足させてもらいたいです。戯曲が面白そうなだけに、残念でした。そもそもがテレビ用の戯曲なので、朗読で見せるのは難しいのかしら。そんなことはなさそうなんですが・・・。

 ここからネタバレします。

 場所や時代が定まっておらず、ストーリーもない、非常に抽象的な世界を描いた戯曲でしたが、基本的にイスに座って、“本を読む”スタイルでした。読み方や演技にもっと工夫が必要だと思います(立って動いた方がいいという意味ではなく)。照明が変化するのは豪華でした。

 イプセンの私生活について少し知ることができたのは良かったです。イプセンとスザンナは、イプセンが有名な作家になってから結婚。イプセンは人見知り。食べるよりお酒を飲む方が好き。彼らの暮らしは貧しかった。スザンナは「イプセンは私がいないとだめ」と思っている。戯曲が出来たら、イプセンはまず一番にスザンナに読んで聞かせた。イプセンには愛人がいた。

 若いスザンナは婚約を決めるためのディナーでイプセンが来るのを待っている。中年のスザンナは息子の7歳の誕生日にイプセンが帰ってくるのを待っている。年老いたスザンナは自分の誕生日にイプセンが帰ってくるのを待っている。でも、イプセンは来ない・・・という構造がとても面白いと思いました。3人の(でも本当は1人の)人物が同時に夢を見ているようで、誰もが死者のようで。

出演:七瀬なつみ(若い頃)/青山眉子(年老いた頃)/田島令子(中年の頃)
作:ヨン・フォッセ 翻訳:アンネ・ランデ・ペータス/長島確 演出:宮田慶子
無料。応募期間:8/24(火)~9/20(月・祝)
http://www.nntt.jac.go.jp/play/20000400_play.html

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

★“しのぶの演劇レビュー”TOPページはこちらです。
 便利な無料メルマガも発行しております。

メルマガ登録・解除 ID: 0000134861
今、面白い演劇はコレ!年200本観劇人のお薦め舞台
   
バックナンバー powered by まぐまぐトップページへ
Posted by shinobu at 21:09 | TrackBack

2010年09月28日

【劇評】渡辺源四郎商店『ともことサマーキャンプ』9/17(金)東奥日報夕刊に掲載

20100917_toonippo_review.JPG
『ともことサマーキャンプ』劇評

 8月に上演された渡辺源四郎商店『ともことサマーキャンプ』(⇒中学生版 ⇒なべげんプロデュース版)の劇評を書かせていただき、2010年9/19(金)の東奥日報夕刊に掲載されました(←写真)。⇒2008年『修学旅行』劇評

 夏休みに実施されている中学生向けワークショップ発表会(⇒2008年 ⇒2009年)に3回とも通っているので、3年の実績について評することを重視しました。

 渡辺源四郎商店の「中学生演劇体験ワークショップ・ココロとカラダで考える」シリーズは、NHKをはじめ多数の放送局が密着取材するなど、ますます注目が集まっています。
 ⇒NHK総合「演じて育て~白熱 演劇ワークショップ~」2010年9月20日放送

Posted by shinobu at 14:05 | TrackBack

wonderland「劇評を書くセミナー・こまばアゴラ劇場コース『シンポジウム「私の考える劇評」』」09/27こまばアゴラ劇場5階稽古場

20100928_wonderland_symposium.JPG
劇評を書くセミナー

 wonderlandが主催する「劇評を書くセミナー・こまばアゴラ劇場コース」2010年後期が始まります。⇒告知エントリー 3人の講師の方々とワンダーランド編集長・水牛健太郎さんによるシンポジウムに伺いました。

 講師は演劇ジャーナリストの徳永京子さん、演劇批評の小澤英実さん、音楽家・ダンス批評の桜井圭介さん(壇上向かって左より)。「劇評」についての考えは三人三様でとても面白かったです。
 レビュー(感想文)や劇評を書くにしろ書かないにしろ、私にとってはまず観客であることが何より一番大事です。そこのところは皆さん同じのようで嬉しかったですね。

 実際の公演を観て、それぞれの劇評を合評する講座です。まだ残席あるようですのでご興味ある方はぜひ。会場はどの公演もこまばアゴラ劇場です。

 ・青年団『砂と兵隊』講師・徳永京子
 ・KENTARO!!『僕はまた今日も 未完成の音楽で唄う』講師・桜井圭介
 ・龍昇企画『モグラ町1丁目7番地』講師・徳永京子
 ・乞局『果実の門』講師・小澤英実

 ★平田オリザ『「劇場・劇団・劇評」を語る』も残席あり!
  日時:10月02日(土)14:00-16:30

Posted by shinobu at 11:43 | TrackBack

【オーディション】流山児★事務所「2011年版『ブロードウェイ・ミュージカル「ユーリンタウン」』出演者募集」※10/29〆切(郵送のみ)

 2009年に1ヶ月のロングラン上演を成功させ、第44回紀伊國屋演劇賞団体賞を受賞した『ブロードウェイ・ミュージカル「ユーリンタウン」』が、来年10月に再演されます。

 流山児★事務所が準主役級のボビー役およびアンサンブル(美男美女警官&ホームレス役)の出演者を募集しています。公式サイトの概要をよく読んでお申し込みください。

 ●流山児★事務所『ブロードウェイ・ミュージカル「ユーリンタウン」』
  主演(ロックストック役):別所哲也
  公演期間:2011年10月14日(金)~30日(日)
  会場:座・高円寺1
  第1次審査:書類選考 ※〆切:10/29(金)消印有効
  第2次審査:11/9(火)~12(金)のうち1日(オーディション料3000円)
  ※流山児★事務所次回公演『愛と嘘っぱち』をオーディション前に観劇のこと。

 小劇場で生演奏付き、熱意と勢いのある歌が楽しくて、演出も面白くて。そしてチケット代は格安という、大満足の作品でした。ご興味のある役者さんにはお勧めです。

Posted by shinobu at 09:31 | TrackBack

2010年09月27日

国立劇場「2010年9月文楽公演第二部『勢州阿漕浦』『桂川連理柵』」09/04-20国立劇場小劇場

 知人に誘われ、すごく久しぶりに文楽を観に行きました。すっっっごく面白かったっ!!!義太夫さんが面白すぎて、もう笑って笑って、泣いて、大変でした。

 たしか16時開演で20時20分終演。休憩は25分、10分の2回だったかと。休憩含め4時間20分で、1等席6,500円は安すぎると思いました。イヤホンガイドで快適。

 ⇒CoRich舞台芸術!『9月文楽公演
 レビューはほぼ記録のみ。

 数年前に観た時は退屈で眠ってしまって・・・そのせいもあり文楽は避けてきたんですが、なぜこんなにも違ったのかしら。「私が何かしらの成長をした」というとらえ方も私の中では有力ですが(笑)、おそらく演目によるのではないかと思います。誘ってくださった方が「9月は面白い演目をやることが多い」とおっしゃっていました。

■勢州阿漕浦(せいしゅうあこぎがうら)
 「阿漕浦の段」
 「平治住家の段」

■桂川連理柵(かつらがわれんりのしがらみ)
 「石部宿屋の段」
 「六角堂の段」
 「帯屋の段」
  もう、義太夫が凄すぎて、笑って感動して涙出ました。

 「道行朧の桂川」

出演:竹本住大夫 竹本綱大夫 鶴澤寛治 鶴澤清治 吉田簑助 吉田文雀 他
【発売日】2010/08/07 1等席 6,500円(学生4,600円) 2等席 5,200円(学生2,600円) 3等席 1,500円(学生1,100円)(障害者の方は2割引です)
http://www.ntj.jac.go.jp/performance/3486.html

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

★“しのぶの演劇レビュー”TOPページはこちらです。
 便利な無料メルマガも発行しております。

メルマガ登録・解除 ID: 0000134861
今、面白い演劇はコレ!年200本観劇人のお薦め舞台
   
バックナンバー powered by まぐまぐトップページへ
Posted by shinobu at 17:22 | TrackBack

2010年09月26日

パルコ・プロデュース『ハーパー・リーガン』09/04-26パルコ劇場

 長塚圭史さんが英国の現代戯曲を演出。主演の小林聡美さんをはじめ山崎一さん、木野花さんら、舞台で大いに活躍されている俳優さんが揃っています。上演時間は約2時間35分(休憩15分含む)。

 オープニングでいきなり感激!演出が素晴らしいです。緊張が途切れない会話劇ですが、翻訳戯曲のぎこちなさが少なくて、演技もセリフもきっちり作って見せてくださるので、ずーっと心地よく集中して観ていられました。基本的に1対1の密度の高い対話が多いですので、これからご覧になる方はぜひとも体調を万全にして行ってください!

 ⇒CoRich舞台芸術!『ハーパー・リーガン

 ≪あらすじ≫ 公式サイトより。
 ハーパー・リーガンは父親の危篤の知らせを受け、上司に仕事を休ませて欲しいと懇願する。
 しかし、その願いはいとも簡単に拒絶されてしまう。その瞬間、彼女の心の「何か」にスイッチが入った。
 息を呑むほどに明るい秋のある晩、ハーパー・リーガンは家庭を、夫をそして娘を置いたまま、 あてもなくひとり歩き続ける。出て行くことを誰にも告げずに。行く先は誰にも知らせずに。
 それまでに築いた全てを賭けて自分と向き合う旅に出て、道に迷いながら進んだ2日2晩。その2日の間、様々な人と出会い、ほつれた糸を解くつもりが余計に絡ませてしまったり、あるいはあらたな「傷」を増やしたりしながら、彼女の旅は続く。家族、愛、人生の迷い、そして女としての自分を見つめながら・・・。
 そして、彼女は「旅」の終着駅である「母」と会い、そこで彼女はこれまでの人生にこびりついてしまった垢を落とす。そして、彼女は自分の元あるべき場所へ戻ってゆく。
 ≪ここまで≫

 舞台に1人の人間が居て、まっすぐに正面を見て、歩く。それだけで旅、人生、歴史といった時間的・空間的厚みが生まれました。美術も照明も、選曲もすっごく、すっごく良かったっ!!!私の中で長塚圭史さんといえば「劇作家」でしたが、今では同じかそれ以上に「演出家」になりました。

 少々気にかかったのは、ハーパー(小林聡美)とその娘(美波)が、親子というより姉妹に近い印象だったこと。

 ここからネタバレします。

 壁の前にハーパーがいて、徐々に壁に背中を押されて舞台面側に歩いて来て・・・というオープニングで、もう、かなり感動してしまいました。終盤で夫のセス(山崎一)も同じ動きをするシーンがあって凄い!
 巨大な四角い箱が回って場面転換。壁の前ですれ違ったり、袖から舞台中央まで堂々とイスを持ってきて座ったり。演劇ならではの演出ですし、おおげさにならず、あくまでもさらりと上品なのがかっこいいです。

 ハーパーがバーで出会う自称ジャーナリスト(福田転球)があまりに独善的というか、絵に描いたようなワルだったので、可笑しくていっぱい笑っちゃいました。でも笑ってるお客さん、他に全然いなかった気が・・・。別に笑いが必要だというわけじゃないんですが、もっと笑いが起きてもいいんじゃないかと思う場面が多かったです。 

≪東京、茨城、大阪≫
出演:小林聡美 山崎一 美波 大河内浩 福田転球 間宮祥太朗 木野花
脚本:サイモン・スティーヴンス 訳:薛珠麗 演出:長塚圭史 美術:松井るみ 衣裳:伊賀大介 ヘアメイク:河村陽子 振付:小野寺修二 照明:小川幾雄 音響:加藤温 ヘアメイク:河村陽子 演出助手:坂本聖子 舞台監督:菅野将機 稽古場代役:渋谷はるか 大道具製作:C-COM舞台装置/唐崎修 小道具:高津映画装飾/池上三喜 アトリエカオス
パルコforハーパー・リーガン 営業推進部長:大竹正紘 創作担当課長:祖父江友秀 営業担当課長:谷村篤 営業:中村公彦、高橋正樹 HP製作:大宮志織 票券:厚味幸子 制作:今絵里子 制作デスク:大川慶子 劇場運営・渋谷智博、中野舞、冨士田卓 企画:佐藤玄 プロデューサー:毛利美咲 製作:山崎浩一 企画製作:株式会社パルコ
【発売日】2010/07/31 7,500円 (全席指定・税込) U-25チケット:¥5,000(25歳以下対象/枚数限定/当日指定席券引換/要身分証明書/チケットぴあ のみ取り扱い)※未就学児の入場はご遠慮ください
http://www.parco-play.com/web/page/information/harper/

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

★“しのぶの演劇レビュー”TOPページはこちらです。
 便利な無料メルマガも発行しております。

メルマガ登録・解除 ID: 0000134861
今、面白い演劇はコレ!年200本観劇人のお薦め舞台
   
バックナンバー powered by まぐまぐトップページへ
Posted by shinobu at 22:18 | TrackBack

2010年09月25日

MU『視点 vol.1 Re:TRANS』09/21-26ギャラリーLE DECO

 MU、ミナモザ、鵺的という3団体による30分間の短編オムニバス公演です。CoRich舞台芸術!の「観てきた!」クチコミが多数投稿され、好評なので伺いました。

 公式サイトによると鴻上尚史さんの代表作『トランス』(過去レビュー⇒)のように“「少人数・どこでも上演が可能」をルールとして、 新しいスタンダードの形を目指す、短編のコンペティション”とのこと。

 アンケートが投票用紙になっていて、座席の位置まで記載するこだわりよう。公演後には結果が公式サイトにアップされるようです。

 ⇒CoRich舞台芸術!『視点 vol.1 Re:TRANS』 ※CoRichでカンタン予約!

 観客に積極的な参加を促す姿勢を面白く拝見しました(芝居に出演するなどの参加型ではありません)。MUのハセガワアユムさんは前説でも途中休憩時でも、アンケートへの記入を熱心に呼びかけてらっしゃいました。参加団体の公演DVDや脚本販売についても、照れたり媚びたりせず、「お薦めです」と堂々と告知されていて、客席でとても居心地が良かったです。各団体が継続的に活動していること、広く深く知られるために物販を充実させていることなどが、しっかり伝わってきました。

 ここからネタバレします。上演順です。

■ミナモザ『スプリー』
 作・演出:瀬戸山美咲(ミナモザ)
 出演:宮川珈琲 木村キリコ(ミナモザ) 実近順次

 交通事故で大けがして入院している男の、ろっ骨を折ろうとする女医。実は同じ病院で働く愛人の医師へのあてつけだった。

 医者のセリフが現実味に欠けて入り込めず(医者は自分から進んでドツボに入るようなことは言わない)。交通事故の詳細がわかる終盤から少し面白くなりました。何にでも理由を見つけたがる、我ら人間の話でもあり。

■鵺的『クィアK』
 作・演出:高木登(鵺的)
 出演:今里真 宮嶋美子 平山寛人(鵺的)

 ゲイと男娼、そして奴隷の女。20年ゲイをやってきたのにファム・ファタールに出会ってしまい、その女(とのセックス)なしでは生きていけなくなった。でもそんな自分を受け入れられない、など。

 奴隷の女が主人に対等に話しかける場面から、空気がぐるりと動き出して面白くなりました。会話の裏側が表側に回ってくるのは芝居のだいご味ですよね~。3つ巴の闘いがスリリング。宮嶋美子さんの演技が良かったです。
 ただ、話の焦点がセックスばかりに絞られているのは残念。セリフに説明が多すぎるようにも感じました。あと、同じ単語を連呼するのもあんまり。

■MU『無い光』
 作・演出:ハセガワアユム(MU)
 出演:杉木隆幸 秋澤弥里 武田諭(バジリコFバジオ) 金沢涼恵(クロムモリブデン)

 人気イラストレーターが交通事故で九死に一生を得る。しかし右手が動かなくなり、絵はかろうじて左手で描いている。幼なじみのライターが彼女の体験談を記事にしようとする。ライターは死後の世界を目撃した人々の体験談を連載しているのだ。

 わざとらしくドタバタしすぎな感はいなめず。でもキャッチーな言葉を混ぜて軽快に話を進め、前のめりで観客を楽しませようとする姿勢は良いなと思います。自殺を止めさせようと必死に説得する、非常にストレートなメッセージに素直に納得。

ある"視点"を集めた、短編のコンペティション MU × ミナモザ × 鵺的 
出演:秋澤弥里 木村キリコ(ミナモザ) 平山寛人(鵺的) 杉木隆幸 宮川珈琲 金沢涼恵(クロムモリブデン) 実近順次 宮嶋美子 武田諭(バジリコFバジオ) 今里真 (順不同・各短編に3人、また4人ずつ出演)
脚本:ハセガワアユム(MU)、瀬戸山美咲(ミナモザ)、高木登(鵺的)  演出:ハセガワアユム(MU)、瀬戸山美咲(ミナモザ)、高木登(鵺的) 宣伝美術:イシイマコト [united.] 照明デザイン:元吉庸泰(エムキチビート) 演出助手:古屋敷悠 DJ:福原冠(国道五十八号戦線) 制作協力・当日運営:林みく(karte) 伊藤静香(karte) 企画・主催:“視点”制作部
審査員:カトリヒデトシ 手塚宏二 水牛健太郎
【発売日】2010/08/01 前売2800円/当日3300円
http://mu-web.net/shiten2010.html
http://www.webdice.jp/event/detail/3193/


※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

★“しのぶの演劇レビュー”TOPページはこちらです。
 便利な無料メルマガも発行しております。

メルマガ登録・解除 ID: 0000134861
今、面白い演劇はコレ!年200本観劇人のお薦め舞台
   
バックナンバー powered by まぐまぐトップページへ
Posted by shinobu at 13:15 | TrackBack

2010年09月22日

M&O plays+PPPPプロデュース『窓』09/16-26本多劇場

 倉持裕さんが作・演出される劇団ペンギンプルペイルパイルズと、森崎事務所(M&O plays)のプロデュース公演です。ペンギンプルペイルパイルズの全劇団員に加えて高橋一生さん、野波麻帆さんら豪華キャストがそろっています。本多劇場という会場にも惹かれて観に行きました。上演時間は約2時間。

 チラシのビジュアルからは想像がつかなかった、熱く官能的なムード。そして凶暴な殺気。計算された笑いもいつも通り冴えていて私好み。中盤までは一体どうなるのか(どういう落とし所になるのか)つかめなかったのですが、最後の最後にスっと腑に落ちました。

 ⇒「窓」舞台レポート『倉持的恋愛劇、開幕!』(文:野上瑠美子)※舞台写真あり!
 ⇒CoRich舞台芸術!『
 レビューは記録程度。

 ≪あらすじ≫ 公式サイトより。(役者名)を追加。
 ある夏、青年(高橋一生)は叔父の別荘がある避暑地で、ひとりの女優(野波麻帆)と出会う。スキャンダルから逃れて暮らす彼女の回りには、いつも複数の男の影が。反発を覚えながらも、いつしか彼女に惹かれてゆく青年。そんなある日、事件が起こる。青年の身にふりかかる、数奇な出来事とは、そして、最後に青年がその窓から見た衝撃的な光景とは-。
 ≪ここまで≫

 額縁(窓枠)の向こうに見える景色がおもちゃみたいで良かった。
 いつ誰が死ぬのか、誰が殺すのかというヒリヒリした時間が、岩松了作品と似た感触でした。恋愛の気持ちの高まりがそれぞれに不器用で、いびつな形をしている(変なところで尖がってたり、柔らかかったりする)のが面白いです。

 ここからネタバレします。

 別荘から去った青年(高橋一生)が、3年経って再び訪れて言う「現実に守られた卑怯な時間だった」という言葉が腑に落ちました。そして彼がまたそこに戻ろうとすることにも納得。胸にグっと来ました。

 でも河原雅彦さん演じる是松が、なぜあそこまで女優(野波麻帆)を追い詰めたがったのかはわからなかったです。愛してたのかな。

≪東京、大阪≫
出演:高橋一生/野波麻帆/小林高鹿/ぼくもとさきこ/玉置孝匡/近藤フク/吉川純広、内田亜希子/河原雅彦
脚本・演出:倉持裕 美術:中根聡子/照明:宮野和夫/音響:高塩顕/舞台監督:久保勲生/衣裳:戸田京子/ヘアメイク:大和田一美(APREA)/演出助手:大堀光威 演出部:浜辺心大朗、田近裕子/照明操作:山浦恵美/衣裳助手:伊澤潤子/稽古代役:田村健太郎/記録スチール:引地信彦 ロビー運営:寺地友子、鈴木ちなを/制作デスク:大島さつき/制作助手:土井さや佳/制作&プロデューサー:大矢亜由美 大道具製作:C-COM舞台装置/小道具:高津装飾美術 宣伝美術:坂村健次(C2design)/宣伝写真:江隈麗志/宣伝スタイリスト:関けいこ/宣伝ヘアメイク:大和田一美(APREA) メイク協力:Koh Gen Do/当日パンフレット印刷:リトルウイング 主催・製作:(株)森崎事務所 M&O plays ペンギンプルペイルパイルズ
【休演日】9/21【発売日】2010/07/10 前売り¥5,500/当日¥5,800(全席指定・税込み)
http://www.morisk.com/plays/window/index.html
http://www.penguinppp.com/

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

★“しのぶの演劇レビュー”TOPページはこちらです。
 便利な無料メルマガも発行しております。

メルマガ登録・解除 ID: 0000134861
今、面白い演劇はコレ!年200本観劇人のお薦め舞台
   
バックナンバー powered by まぐまぐトップページへ
Posted by shinobu at 17:48 | TrackBack

2010年09月20日

【オーディション】空想組曲「2011年2月公演『ドロシーの帰還』出演者オーディション」※〆切10/19(郵送のみ)

 ほさかようさんが作・演出されるユニット空想組曲が2011年2月公演『ドロシーの帰還』の出演者を募集しています。性別・年齢・国籍・演技経験不問。参加費3000円。詳細⇒CoRich舞台芸術!掲示板オーディション情報

 空想組曲は前回のオムニバス公演『組曲「空想」』が好評でした。⇒CoRich舞台芸術!での過去公演の評判
 ほさかさんは小説↓も執筆されています。⇒舞台『僕らの声の届かない場所』レビュー

僕らの声の届かない場所
保坂 葉
創英社
売り上げランキング: 474487

 ●空想組曲『ドロシーの帰還』
  公演日程:2011年2月23日(水)~27日(日)
  会場:赤坂・レッドシアター
 【第一次・書類審査】10月19日(火)必着・郵送のみ
 【第二次・実技審査(ワークショップ形式)】
  実施日程(どちらか一方・2日間)
   A 10月23日(土)・24日(日)
   B 10月30日(土)・31日(日)

★ワークショップオーディションのお知らせ★ ※CoRich舞台芸術!掲示板オーディション情報より。

空想組曲では2011年2月に赤坂レッドシアターにて上演する第7回公演『ドロシーの帰還』の出演者を募集します。たくさんのご応募お待ちしています。


【作品概要】

『ここに飛ばされてから10年が経った。足りないものはまだ見つからない―』

「ヘンゼルとグレーテル」、「不思議の国のアリス」、「ピーターパン」数々の童話をモチーフに舞台作品を作り上げてきたほさかようが2011年に描くダークファンタジーは…「オズの魔法使い」!

【公演情報】

公演日程…2011年2月23日(水)~27日(日)
会場…赤坂・レッドシアター

出演者…中田顕史郎・川田希・小玉久仁子(ホチキス)・二瓶拓也(花組芝居)・齋藤陽介 他

【応募資格】

性別・年齢・国籍・演技経験不問。
上記公演期間、及び1月の第2週目(予定)からの稽古に参加可能な方。

【第一次・書類審査】

下記必要事項をご記入の上、写真(全身、バストアップ各一枚。写真ウラに必ず氏名を記入)を同封し、10月19日(火)必着で郵送にてお送りください。
書類選考の結果は10月21日(木)までに応募者全員にメールにてお知らせいたします。原則として応募書類は返却いたしません。

・参加希望日程 A or B or どちらでも可 (詳細は第二次審査の項目を参照)
・氏名、生年月日、年齢、性別、血液型
・住所、電話番号、メールアドレス
・身長、体重、スリーサイズ
・経歴(芸歴含む)
・応募動機(今まで観た空想組曲及びほさかようの作品がありましたらその作品名も)
*稽古を予定している1~2月のスケジュールで何か特記事項があればお書きください。

【第二次・実技審査(ワークショップ形式)】

実施日程(どちらか一方・2日間)

A 10月23日(土)・24日(日)
B 10月30日(土)・31日(日)

参加費:3000円
都内某スタジオにてワークショップ形式の出演者オーディションを開催します。
(時間、会場などの詳細は合格者にのみ通知いたします)


応募書類郵送先

〒332-0012
埼玉県川口市本町4‐13‐11‐802
空想組曲 制作部

同時にお手伝いして頂けるスタッフも募集しております。
スタッフとして応募頂く方は、上記〆切とは別に随時面接を行っています。
ご連絡先、簡単なプロフィールを郵送、もしくはメールにてお送りください。折り返し担当者から面接の日時についてご連絡いたします。

お問い合わせ先:info(アットマーク)k-kumikyoku.com(空想組曲)

空想組曲HP: http://www.k-kumikyoku.com

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

★“しのぶの演劇レビュー”TOPページはこちらです。
 便利な無料メルマガも発行しております。

メルマガ登録・解除 ID: 0000134861
今、面白い演劇はコレ!年200本観劇人のお薦め舞台
   
バックナンバー powered by まぐまぐトップページへ
Posted by shinobu at 13:00 | TrackBack

2010年09月18日

サンプル『自慢の息子』09/15-21アトリエヘリコプター

 今、松井周さんの新作が2本同時に上演されています。さいたまで『聖地』を観た翌日に五反田で『自慢の息子』を観て、類似点と相違点で頭ぎゅるぎゅる。『自慢…』のイメージは“仮設”“かりそめ”“つくりもの”など。上演時間は約1時間40分弱。個人的にはR15ぐらいかと。

 『聖地』の半券を『自慢…』の受付で提示すると小さなプレゼントがもらえます。逆に『自慢…』の半券を『聖地』の受付に持っていくと、また違ったものがもらえます。私はアトリエ・ヘリコプターでこれ↓をゲット。嬉し!
sample_present.jpg

 ⇒げきぴあ「舞台ウラ話」
 ⇒wonderland「初日レビュー2010 第1回 サンプル『自慢の息子』
 ⇒野村政之さんによる「サンプル『自慢の息子』東京公演(2010.9.15-21)感想ツイートまとめ
 ⇒演劇ジャーナリスト徳永京子さんの感想ツイート
 ⇒CoRich舞台芸術!『自慢の息子

 ≪あらすじ≫ 公式サイトより。(役者名)を追加。改行を変更。
 日本のどこかに独立国を作りあげ、その王となった息子(古舘寛治)を探す母親(羽場睦子)と、その場所を知っていると言って母親に近づき、金をせびる青年(古屋隆太)がいる。
 一方、息子は日課として、クレームを大企業のコールセンターにかけていた。
 「お宅は私の国に勝手に侵入しているがいかがなものか?」と。
 ある日、噂をききつけた若いカップル(奥田洋平&野津あおい)が母親に相談する。
 「私たちはその国に亡命したい。」
 母親は彼らを連れてさまよう。自慢の息子が作った国を目指して。
 「私」という領土は一体どこに存在しているのか?
 あるいはその境界は?
 「国」と「私」についての考察劇。
 ≪ここまで≫

 日用品、それもあんまり必要そうじゃないものが、まるで捨てられているかのように置かれたステージ。ものはいっぱいあるのに、がらんどうのよう。床に広がる大きな布をはじめ、さまざまな小道具を登場人物が“何か”に見なして、誰もが自分本位に話を進めていきます。

 全部が嘘に見えてくる。何もかもが嘘だとしても、生きてるのは本当。この「生きている」感が『聖地』の方がヴィヴィッドなんですよね(劇団の性質上ですが)。

 ここからネタバレします。『聖地』についてもネタバレします。

 正(ただし)という名前の“息子”(古舘寛治)は自分が暮らすアパートを「独立国家“正(ただし)」だと言い張ります。そこに「亡命」してくる人々。

 『自慢の息子』というタイトルがいいですよね~。「自慢」も「息子」もごく個人的なことだし、思い込み次第。
 相思相愛の兄妹(奥田洋平&野津あおい)が互いの体に触らないのに、アホみたいにもだえあうシーンに爆笑。これも“振り”だし“思い込み”ですよね。勝手に「これがエロい」と決め込んで実際に気持ちよくなっちゃうんだから、人間は自分で捏造(創作)した物語を糧に生きているんだな~と思います。

 いなくなった息子“陽”(本当はもともといない)の代わりに、偶然隣りにいた兄(奥田洋平)を“陽”として養子にした女(兵藤公美)。『聖地』の女教祖の後釜選びと同じ。地中で生活するようになるのも『聖地』のラストと重なりますね。
 ヘリコプターと大きな布は『聖地』でも活躍。偶然なのか戯曲の指定なのかと質問したいところでしたが、ネタバレなので遠慮しました。

 最後に登場人物がマリオネットのような動きをして、案内人(古屋隆太)がそれを指差し、「これが聖地の起源です」(←セリフはあいまいです)と言ったのには『ハコブネ』を思い出しました。

 一番好きだったシーンは母(羽場睦子)がシーツを肩から巻き付けてオレンジ色の帽子をかぶり、まるでドレスを着た西洋の婦人のような姿で、客席に背を向けて台の上に立っているところ。母の足元のシーツの下で息子(古舘寛治)が苦しんでいるのが無様で良かった。

 ≪ポスト・パフォーマンス・トーク≫
 出演:松井周 野村政之(サンプルのドラマターグ)

 スタッフと俳優がアイデアを出し合って、その場でいいものを選んで採用して、さまざまに変容しながら作品が完成していったんだなと思いました。トークを聞いての印象です。

≪東京、大阪≫ サンプル:07 大阪公演@精華小劇場(精華演劇祭2010特別企画)
出演:古舘寛治(サンプル・青年団) 古屋隆太(サンプル・青年団) 兵藤公美(青年団) 奥田洋平(青年団) 野津あおい 羽場睦子
脚本・演出/松井周 舞台美術/杉山至+鴉屋 照明/木藤歩 音響/中村嘉宏 衣装/小松陽佳留(une chrysantheme) 舞台監督/熊谷祐子 演出助手/郷淳 演出助手・WEB/牧内彰 ドラマターグ/野村政之 英語字幕/小畑克典 フライヤーデザイン/京(kyo.designworks) 宣伝写真/momoko japan 制作/三好佐智子、坂田厚子、坂本もも 企画・製作/サンプル、(有)quinada(キナダ) 共催/精華小劇場演劇祭実行委員会・大阪市 助成/財団法人セゾン文化財団、平成22年度文化庁芸術文化振興基金、財団法人アサヒビール芸術文化財団
【発売日】2010/08/01 全席自由(整理番号つき) 前売:3000円 当日:3300円
http://www.samplenet.org/yotei.htm

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

★“しのぶの演劇レビュー”TOPページはこちらです。
 便利な無料メルマガも発行しております。

メルマガ登録・解除 ID: 0000134861
今、面白い演劇はコレ!年200本観劇人のお薦め舞台
   
バックナンバー powered by まぐまぐトップページへ
Posted by shinobu at 11:42 | TrackBack

さいたまゴールド・シアター『聖地』09/14-26彩の国さいたま芸術劇場小ホール

 さいたまゴールド・シアターとは、59歳から84歳までの公募で選ばれた役者さん42名が所属する、平均年齢71歳の劇団です(2010年9月現在)。座付き演出家は彩の国さいたま芸術劇場の芸術監督である蜷川幸雄さん。今回は37歳の劇作家・演出家・俳優である松井周さん(サンプル)が新作を書きおろしました。過去レビュー⇒

 松井さんの作品を観た直後は、感想をひとことで言いたくなることが多いんです。恥ずかしながら語彙が貧弱なせいもありますが、たぶん空間全体のビジュアルや肌感覚が強烈だから、パっと印象深いことばで言い表したくなるんじゃないかと自己分析。今回は「人類」、「地層」でした。未来よりも過去の蓄積の印象が強かったです。出演者がゴールドシアターの方々なので、年輪の厚みを感じたからかもしれません。

 蜷川さんの演出で松井さんの劇世界がこんなにも変わるのかと驚きつつ、大胆さとわかりやすさが加えられても、松井周戯曲の核は変わらないことも確認。『聖地』を観て、松井さんには今後も色んな劇団への戯曲提供をしていって欲しいと思いました。上演時間は約3時間20分強(途中休憩15分を含む)。

 ⇒蜷川幸雄インタビュー「ゴールド・シアターには韓国からも声がかかってるんですよ
 ⇒CoRich舞台芸術!『聖地
 レビューは後ほどアップ予定。

 ≪あらすじ≫ 公式サイトより
 近未来。安楽死法が施行された日本では、老人は延命医療よりも「最適な死」「りっぱな最期」をのぞむように求められていた。エコロジーという名の下に排除され、それぞれの場所で追いつめられていく老人たち―。
 そんな時、ある老人ホームでかつてのアイドル歌手の死亡が報じられると同時に、その死には不審な点が多いことがわかった。元ファンクラブのメンバーたちは彼女の入所していた老人ホームに乗り込み、謝罪を要求するにとどまらず、こんなことを宣言する。
 「私たちはここを乗っ取ることを宣言する。今からここは『聖地』となる」
 この声明をきっかけに、全国から行き場をなくした老人たちが『聖地』に集まってくる。
 『聖地』は完成するのだろうか?
 そして、ここは一体誰にとっての『聖地』なのか?
 ≪ここまで≫

第4回公演
出演:さいたまゴールド・シアター 中野富吉 北澤雅章 森下竜一 遠山陽一 髙田誠治郎 重本惠津子(Wキャスト:ちの弘子) 葛西弘 小川喬也 小林允子 益田ひろ子 倉澤誠一 大串三和子 佐藤禮子 石川佳代 竹居正武 宮田道代 田内一子 手打隆盛[さいたまネクスト・シアター](Wキャスト:松田慎也[さいたまネクスト・シアター]) 田村律子 西尾嘉十 林田惠子 吉久智恵子 竹居正武 宅嶋渓 美坂公子 宇畑稔 関根敏博 上村正子 加藤素子 渡邉杏奴 寺村耀子 堀文明(客演) 谷川美枝 髙橋清 ちの弘子(Wキャスト:宮田道代) 都村敏子 小林博 徳納敬子 滝澤多江 石井菖子 小渕光世 百元夏繒 中村絹江 木下小春役:熊澤さえか(さいたまネクスト・シアター)
脚本:松井周 演出:蜷川幸雄 演出補:井上尊晶 美術:安津満美子 照明:岩品武顕 衣裳:紅林美帆 音響:金子伸也 振付:広崎うらん 音楽:かみむら周平 音楽監修・歌唱指導:池上智嘉子 演出助手:大河内直子 藤田俊太郎 舞台監督:山田潤一 ラジコン操作:塚本勇 新井洋二 小池章則、太田博之 協力:ヒロボー、東京無線 制作統括:渡辺弘 武井裕之 技術統括:山海隆弘 営業宣伝:近藤一幸 鶴貝典久 小林辰郎 票券:松井哲 古出敬子 制作:高木達也 原口さわこ 主催・企画・製作;財団法人埼玉県芸術文化振興財団 助成:財団法人地域創造 
【休演日】16日、21日、24日【発売日】2010/07/10 全席指定 一般:3,000円 メンバーズ:2,700円
http://www.saf.or.jp/arthall/event/event_detail/2010/p0914.html
http://www.saf.or.jp/gold_theater/
http://ameblo.jp/gold-theater/

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

★“しのぶの演劇レビュー”TOPページはこちらです。
 便利な無料メルマガも発行しております。

メルマガ登録・解除 ID: 0000134861
今、面白い演劇はコレ!年200本観劇人のお薦め舞台
   
バックナンバー powered by まぐまぐトップページへ
Posted by shinobu at 11:33 | TrackBack

2010年09月17日

新国立劇場演劇『ヘッダ・ガーブレル』09/17-10/11新国立劇場小劇場

 本日、宮田慶子さんを新芸術監督に迎えた新国立劇場の新しいシーズンが開幕しました。⇒記者発表レポート 
 ⇒演劇情報サイト・ステージウェブ「『ヘッダ・ガーブレル』制作発表」動画
 ⇒演劇情報サイト・ステージウェブ「宮田慶子新芸術監督が語る新国立劇場『ヘッダ・ガーブレル』」動画

 大地真央さん主演の『ヘッダ・ガーブレル』は、親しみやすい新訳で笑いどころもいっぱいの楽しい作品に仕上がっていました。拍手が鳴りやまず、カーテンコールは3回。ブラボーの声も上がっていました。上演時間は約2時間50分(途中休憩15分を含む)。

 戯曲が掲載された悲劇喜劇 2010年 09月号(¥1,300)がロビーで販売されていたので購入。

 ⇒初日夜に早速開幕レポートが!「新国立劇場2010/2011シーズン演劇公演が「ヘッダ・ガーブレル」で華やかに開幕しました
 ⇒マンスリー・プロジェクト第一弾・リーディング公演「スザンナ」※9/20(月・祝)申込〆切 
 ⇒CoRich舞台芸術!『ヘッダ・ガーブレル

 ≪あらすじ≫ 公式サイトより。
 亡きガーブレル将軍の娘ヘッダと、夫のヨルゲン・テスマンが半年におよぶ新婚旅行から帰ってくる。新居の朝を迎えたヘッダの表情は重い。そこへ教授職を巡り、テスマンの長年のライバルであるレーヴボルグが街へやってくる。
 愛と憎しみ、凡庸と非凡、夢と野望――それぞれの想いは、予想のつかない結末へと渦巻いていく。
 ≪ここまで≫
 
 豪華な装置と衣装で、美しい俳優さんが丁寧に語ってくれる海外古典戯曲。たっぷり堪能させていただきました。大地真央さんの“大金持ちの将軍の娘”らしい堂々たる立ち姿にすっかり安心。そわそわ心配することなく、リラックスしてイプセンの世界に飛び込むことができました。
 金色の額縁が3つ重なる奥行きのある装置(池田ともゆき)は、広々として風通しがいいお屋敷に、木製のクラシカルな家具や調度品が並んで荘厳な印象。舞台中央にヘッダの父の巨大な肖像画が、下半身だけ見えているのも良かったです。

 役者さんは手堅い語りでじっくり聞かせてくださいました。大地真央さんと益岡徹さん夫婦(ヘッダ&テスマン)のかみあわない会話は上品な漫才みたいな面白さ!しゃべっている人物の周囲で話を聞いている人たちの表情や態度にも隙がなく、充実の会話劇でした。レーヴボルグ役の山口馬木也さんはセリフが流れ気味になるのが少々気になりました。

 ここからネタバレします。

 ヘッダ(大地真央)がエルヴステード夫人(七瀬なつみ)に抱く嫉妬心がよくわかって面白かったです。テスマンの叔母(田島令子)の存在も大きくて良かった。

 選曲は私の好みではなかったですね。もっと軽快でいい気がします。将軍の肖像画はあの大きさ、位置ですから十分以上の存在感があるので、そんなに頻繁に見つめなくてもいいと思いました。
 最後のヘッダの自害は、演出をじわじわと深刻にしすぎじゃないかしら。ブラック判事(羽場裕一)の幕切れのセリフ「普通しないだろ?」がツッコミになってもいいんじゃないかと思いました。それぐらい小気味よいお芝居でしたので。

JAPAN MEETS・・・ ─現代劇の系譜をひもとく─ Ⅰ
出演:大地真央・益岡徹・七瀬なつみ・山口馬木也・青山眉子・羽場裕一・田島令子
脚本:ヘンリック・イプセン 翻訳:アンネ・ランデ・ペータス/長島確 演出:宮田慶子 美術:池田ともゆき 照明:中川隆一 音響:上田好生 衣裳:緒方規矩子 演出助手:松森望宏 舞台監督:澁谷壽久 演出部:竹内章子 小島恵三子 ヘアメイク:藤沢久美 プロンプ:河合杏南 制作助手:上栗陽子 大道具:俳優座劇場舞台美術那 芸術監督:宮田慶子 主催:新国立劇場 制作担当:高瀬磨理子 三崎力
【休演日】9/21,27 10/5【発売日】2010/07/19 A席6,300円 B席3,150円 「JAPAN MEETS…Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」特別割引通し券16,500円(正価18,900円)あり
http://www.nntt.jac.go.jp/play/20000322_play.html


※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

★“しのぶの演劇レビュー”TOPページはこちらです。
 便利な無料メルマガも発行しております。

メルマガ登録・解除 ID: 0000134861
今、面白い演劇はコレ!年200本観劇人のお薦め舞台
   
バックナンバー powered by まぐまぐトップページへ
Posted by shinobu at 23:55 | TrackBack

2010年09月15日

スタンズ・カフ『私が一粒の米であったら Of All The People In All The World-Japan』09/15-22生活工房ワークショップルーム(三軒茶屋駅前キャロットタワー4階)

201009151410000.jpg
会場の看板

 世田谷パブリックシアターが海外の団体を招聘して、何やら面白そうなことをしているようなので、初日にさっそくお邪魔してきました。入場無料です。

 “イギリスの劇団Stan's Cafe(スタンズ・カフ)によるパフォーマンス・インスタレーション”ということで、広くて明るいスペースに置かれているのは大小の米の山。
 「もし世界が100人の村だったら」(Wikipedia)は全世界を100人の村に縮小して、内訳の%(パーセント)で割合を表現しましたが、このインスタレーションでは人間1人が1粒の米だとして、具体的に米の数、山で数値をあらわします。

 開場時間中入場自由で入場無料です。写真・動画撮影可でインターネットへの掲載可。ぜひ恋人、お友だち、ご家族と一緒にフラリと立ち寄ってみてください。付き添いは必須ですが小さなお子様も楽しめると思います。通訳の方も常時いらっしゃるので質問もできるようです。

 ⇒CoRich舞台芸術!『私が一粒の米であったら

 入口でお米を1粒つまんで入場。これがポイント!実感がわきます。カメラ持って行けば良かった・・・(涙)。写真は携帯で撮影しました。

 緑の机にいる人たちがStan's Cafeのメンバー。現地パフォーマーとして日本人の方もいらっしゃいます。
201009151408000.jpg

 「1平方キロメートルあたりの人口」が国ごとに並べられています。
201009151401000.jpg

 「1平方キロメートルあたりの人口(モンゴル)」これが最小。真ん中の粒が見えますでしょうか・・・。
201009151401001.jpg

 「1平方キロメートルあたりの人口(シンガポール)」これが最大。
201009151402000.jpg

 「大野一雄」。一粒の存在感。
201009151403000.jpg

 会期中は米の山が増え続けるそうです。
201009151404000.jpg

 シンク↓にもひっそりと!どうぞ見つけて楽しんでください。
201009151407000.jpg

 真ん中の大きな山は「パキスタンの洪水の被災者」だったと思います。そばには「広島の原爆の最初の爆発で亡くなった人」「伊勢湾台風で住居を失った人」の山もあり、ものすごく、驚きました・・・。アラビア数字が並んだニュースを目にしても、人数のリアリティを感じとれてはいなかったんだとわかりました。反省。
201009151407001.jpg

世界がもし100人の村だったら
池田 香代子
マガジンハウス
売り上げランキング: 3424

演出:ジェイムス・ヤーカー 出演:Stan's Cafe(スタンズ・カフ) 角本敦 音楽:ジョン・ワード ジェネラル・マネージャー:シャルロット・マーティン 
【日本側スタッフ】技術サポート:世田谷パブリックシアター技術部 通訳:角田美知代 翻訳:新井知行 [主催] 世田谷区 [企画制作] 財団法人せたがや文化財団/世田谷文化生活情報センター(世田谷パブリックシアター/生活工房)/世田谷美術館 [協力] 東京急行電鉄/東急ホテルズ/渋谷エクセルホテル東急 [助成] ブリティッシュ・カウンシル
※開場時間中入場自由 ※各回とも通訳あり 入場無料
http://setagaya-pt.jp/theater_info/2010/09/post_201.html

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

★“しのぶの演劇レビュー”TOPページはこちらです。
 便利な無料メルマガも発行しております。

メルマガ登録・解除 ID: 0000134861
今、面白い演劇はコレ!年200本観劇人のお薦め舞台
   
バックナンバー powered by まぐまぐトップページへ
Posted by shinobu at 15:10 | TrackBack

飛ぶ劇場『睡稿(すいこう)、銀河鉄道の夜』09/03-05ぽんプラザホール

 「ぽんプラザホール10周年記念 福岡・九州地域演劇祭」参加作品です。⇒内覧会レポート ⇒CoRich舞台芸術!内特設サイト 『星の王子さま』、『水をめぐる2』を経てぽんプラザホールへ。東京、京都から来た友人と会えたので、3か所を迷わずハシゴできました。持つべきものは友!ありがとうございました!

 飛ぶ劇場は泊篤志さんが作・演出される北九州の劇団です。宮沢賢治の小説『銀河鉄道の夜』をなんと観客参加型の音楽劇に!上演時間は約1時間50分。千秋楽は当日券に数十人並び、入れないお客様もいらしたそうです。

 パーカッションやギターの生演奏あり、元気な歌と踊りあり。親子連れにもお勧めしたい、とても楽しい作品でした。座・高円寺で小学生に観てもらうのとかどうかしら。ぜひ東京公演を!

新編銀河鉄道の夜 (新潮文庫)
宮沢 賢治
新潮社
売り上げランキング: 3293

 ⇒2009年の舞台写真
 ⇒「銀河鉄道の夜」(青空文庫)※全文読めます。
 ⇒CoRich舞台芸術!『睡稿(すいこう)、銀河鉄道の夜

 ≪あらすじ≫ 公式サイトより
 星祭の夜、ジョバンニはいつの間にか銀河鉄道に乗り、親友カムパネルラと銀河を旅する…。飛ぶ劇場版「銀河鉄道の夜」は、教室でうたた寝するジョバンニを、同じく教室のイスに座った観客(=クラスメイト)が見守ります。そしてアフリカンパーカッションのリズムに乗り、いつの間にか登場人物たちと観客が一体となって、“ほんとうのさいわい”を探して銀河を旅するのです。
 ≪ここまで≫

 劇場入り口で車掌さんが切符(型のチケット)にはさみを入れてくれるところから、気分は急上昇。入場して目に入ったのは、2方向から客席がはさむ形状のほぼ何もないステージ。その場で「参加席」「非参加席」を選ばせてくれます。いつもならお芝居にはなるべく参加しない私ですが、演劇祭の盛り上がりにつられ、お友達2人と一緒だったのもあって参加席へ。⇒参加席の方が早々と埋まりました。東京だったら考えられないです。

 車掌・先生他を演じられた木村健二さんが、客いじりにもナチュラルなサドっぷりを発揮されていて(←ほめ言葉です)、とってもスムーズかつ和気あいあいと進行しました。福岡のお客様はノリがいい!進んで楽しもうとされています。最初に観客に「参加席」を選ばせるのもミソなのでしょうね。隣に座っている知らない人も一緒に動いて(セリフを言って)くれると信じられるので、怖がらずに自分も参加できます(小心者ですみません)。

 さて肝心の『銀河鉄道の夜』の内容ですが、登場人物の性格等については泊さんの解釈が加えられていますし、観客参加の楽しいイベントも盛りだくさんで、複数のエピソードが重なる演出などもありましたが、全体的には原作にかなり忠実だったと思います。宗教についての考えや井戸に落ちたさそりの言葉から、ちっぽけな1人の人間である自分自身に立ち戻り、素直に「ほんとうのさいわい」を求めたい気持ちになりました。私は宮沢賢治作品はあまり好きな方ではなかったのですが、ちょこっと新発見した気分。泊さん、ありがとうございました。

 セリフやエピソードの軽快な面白さから原作理解へと導いてくれたのも良かったですし、言葉では具体的にはあらわせないような、演劇的な広がりや深みもありました。ぼんやりと白くて「乳の流れのあとだ」と言われたりする銀河(原作より)。その正体は実は無数の星の集まり・・・だけではないと思える、幸せなラストが迎えられました。

 演技で気になったのは、ジョバンニが「驚く、戸惑う、大声で反応する」のが、決まったパターンになっているように見えたこと。あとは上演時間ですね。子供向けなら1時間30分前後だといいなと思います。

 【写真↓会場であるぽんプラザホールのエントランス付近にて】
20100905_tobugeki_kanban.JPG

 ここからネタバレします。

 鉄道がジョバンニとカンパネルラのいる教室と重なったり、沈没する船から人々が逃げる場面にカンパネルラも登場したり。
 「ほんとうのさいわい」を見つけるために、ジョバンニが銀河鉄道から現実世界へと戻ることを選ぶのに感動。

 公演終了後に個人的に泊さんからお聞きしたことによると、宮沢賢治作『銀河鉄道の夜』は第一稿、第二稿と執筆が重ねられており、例えば第三稿と第四稿では内容が異なるとのこと。泊さんがお好きな版を元に劇作されたそうです。また、北村想さんの『想稿・銀河鉄道の夜』がなかったら本作は生まれたかったとも。

 【写真↓上は参加席ゆえにいただいたメモ。下は切符型チケット。】
gingatetsudo_ticket.JPG

ぽんプラザホール10周年記念 福岡・九州地域演劇祭
【出演】ジョバンニ:大畑佳子 カムパネルラ:寺田剛史 車掌・大学士他:木村健二 ザネリ・鳥捕り他:葉山太司 尼さん・青年他:鵜飼秋子 助手:川口大樹(万能グローブ ガラパゴスダイナモス) 生徒:上野詩織 生徒:中川裕可里 演奏:Aji(劇団AFRICA)
原作:宮沢賢治 脚本・演出:泊篤志 照明:岩田守((有)サム) 衣装:ころもチョッキンカンパニー 劇中歌作曲:泊達夫 振付:藤虎 小道具:中川裕可里 脇内圭介 舞台監督:森田正憲((株)エフジーエス) 制作:藤原達郎 大畑佳子 木村健二 プロデューサー:北村功治(kitaya505) 企画・製作:飛ぶ劇場
【発売日】2010/06/21 前売: 1,800円 / 当日: 2,000円 日時指定・全席自由
http://www.tobugeki.com
http://10kinen.info/stage/tobu.php
http://stage.corich.jp/special/fukuoka-kyushu.html

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

★“しのぶの演劇レビュー”TOPページはこちらです。
 便利な無料メルマガも発行しております。

メルマガ登録・解除 ID: 0000134861
今、面白い演劇はコレ!年200本観劇人のお薦め舞台
   
バックナンバー powered by まぐまぐトップページへ
Posted by shinobu at 12:40 | TrackBack

2010年09月14日

【出演者募集】F/T10「やなぎみわプロデュース『カフェ・ロッテンマイヤー』メイド募 集」9/19(日)応募〆切

 昨年の「F/T09春」会期中は、伊藤キムさんがプロデュースする『おやじカフェ』が池袋西口のF/Tステーションにて、フェスティバルのムードをなごやかに盛り上がてくれました。
 今年の「F/T10」では、美術作家のやなぎみわさんが『カフェ・ロッテンマイヤー』をプロデュースします。今度は女性の出番です!

 業務はカフェ店員として、給仕と料理パフォーマンスでお客様をもてなすこと。最終週にはやなぎみわさん演出、おばあちゃんメイド出演による演劇公演も予定されています。我こそは!と思う女性(年齢不問)は、ぜひご応募を!

 ⇒『カフェ・ロッテンマイヤー』開催決定!
 ⇒おばあちゃんメイド募集要項

≪応募条件≫
▽応募資格
 ①おばあちゃんメイドになる自信がある女性。
 (やる気があればどなたでも歓迎。演劇と料理の経験があればさらに歓迎。)
 ②「選考会」「カフェ研修会」に参加できること。
 ③「カフェ営業日」に5回以上参加できること。
 *参加無料。ただし無給。

 ※チラシでは強調したご案内はしておりませんが、参加者の年齢層に制限は設けていません。若い方から本当のおばあちゃんまで「私こそ、おばあちゃんメイドだわ!」と言い切れる方でしたら年齢は不問です。(フェスティバル/トーキョー実行委員会事務局)

▽応募〆切 2010年9月19日(日)

 以下、フェスティバル/トーキョー実行委員会事務局からいただいた情報です。

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
フェスティバル/トーキョー10
やなぎみわプロデュース
「カフェ・ロッテンマイヤー」メイド募集!

*参加無料。ただし無給。

10月30日、フェスティバル/トーキョーのステーションとなるカフェが、
池袋・東京芸術劇場前に開店します。
ここはフェスティバルのインフォメーションとなるだけでなく、
様々なイベントも目白押しです。

今回はカフェを美術作家・やなぎみわがプロデュース。
その名は、「カフェ・ロッテンマイヤー」。
カフェ店員として、給仕と料理パフォーマンスでお客様をもてなし、
フェスティバルを盛り上げる「おばあちゃんメイド」を募集いたします。
我こそは「おばあちゃんメイド」にふさわしい! なりきれる!
と自負する方をお待ちしております。

≪アーティスト・プロフィール≫
やなぎみわ(美術作家)
京都市立芸術大学大学院美術研究科修了。
主な作品に、若い女性が自らの半世紀後の姿を演じる写真作品「マイ・グランドマザーズ」、
実際の年配の女性が祖母の想い出を語るビデオ作品「グランドドーターズ」、
少女と老女の物語をテーマにした写真と映像のシリーズ「フェアリーテール」など。
2009年ヴェネチア・ビエンナーレ日本館代表作家。国内外展に参加多数。
今春には京都芸術センターにて「桜茶会」を脚本演出。
http://www.yanagimiwa.net/


≪応募条件≫
▽応募資格
 1.おばあちゃんメイドになる自信がある女性。
 (やる気があればどなたでも歓迎。演劇と料理の経験があればさらに歓迎。)
 2.以下の「選考会」「カフェ研修会」に参加できること。
 3.以下の「カフェ営業日」に5回以上参加できること。

▽選考会 <会場:にしすがも創造舎>
9月20日(月・祝)14:00~(予備日:9月21日(火))

▽カフェ研修会 <会場:研修日によって会場は異なります。>
 9月26日(日)17:00~@にしすがも創造舎
 以降10月に数回開催予定。日時・場所は決定次第、メールにてご連絡いたします。

▽カフェ営業日 <会場:池袋西口 東京芸術劇場前 特設会場内>
 10月30日(土)~11月28日(日)までの各週末(土、日)と
 11月23日(火・祝) 計11日間
 *営業時間は、12:00~22:00(予定)(シフト2交代制)
 *営業日の参加に対しては交通費支給。上限1日¥1000まで。
 *最終週には、演出:やなぎみわ / 出演:おばあちゃんメイドによる演劇公演の開催も予定。


≪応募方法≫
以下の必要事項を明記の上、下記のお問合せ先にメール又はFaxにてご応募ください。
▽必要事項
 1.氏名(ふりがな)
 2.年齢
 3.住所および最寄り駅
 4.連絡先(電話・メール)
 5.普段の活動・興味・志望動機・特技など自由に200字程度でお書きください。
 *件名を『カフェ・ロッテンマイヤー応募』として、お送りください。

▽応募〆切 2010年9月19日(日)

 詳細はこちらより↓
 http://www.festival-tokyo.jp/news/2010/08/post-2.html

▽お問合せ
 フェスティバル/トーキョー実行委員会事務局(担当:吉田)
 〒170-0001 東京都豊島区西巣鴨4-9-1 にしすがも創造舎
 NPO法人アートネットワーク・ジャパン内
 TEL:03-5961-5202/FAX:03-5961-5207
 http://festival-tokyo.jp/
 E-MAIL:rottenmeier(アットマーク)anj.or.jp
□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□


※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

★“しのぶの演劇レビュー”TOPページはこちらです。
 便利な無料メルマガも発行しております。

メルマガ登録・解除 ID: 0000134861
今、面白い演劇はコレ!年200本観劇人のお薦め舞台
   
バックナンバー powered by まぐまぐトップページへ
Posted by shinobu at 16:05 | TrackBack

【情報】ロベール・ルパージュ演出『The Blue Dragon- ブルードラゴン』高校生割引チケット1,000円!10/3〆切

 東京芸術劇場が『ザ・キャラクター』『表に出ろいっ!』に続いて、ロベール・ルパージュ演出『The Blue Dragon- ブルードラゴン』でも高校生割引を実施します。
 S席¥6,500、A席¥4,500のところ¥1,000で発売!詳細は公式サイトでどうぞ。

 <受付期間>
  9/16(木)10:00~10/3(日)23:59 ※受付後、抽選。先着順ではありません。
 <お申込み方法>
  東京芸術劇場チケットサービスもしくはQRコードから携帯電話で申込み
  ※劇場チケットサービスへの会員登録[無料]が必要
  ※1申込み・4枚まで・高校生のみ対象(保護者・引率者は対象外)

 2011年の三谷幸喜新作、NODA・MAP新作でも実施されますので、高校生の皆さんは高校生割引公式サイトをまめにチェックしてくださいね!

 ⇒野田秀樹芸術監督「助成金を舞台を観に来たい人たちに還元したい

Posted by shinobu at 15:40 | TrackBack

2010年09月13日

劇団こふく劇場『水をめぐる2』9/03-05パピオビールーム・大練習室

 「ぽんプラザホール10周年記念 福岡・九州地域演劇祭」参加作品です。⇒内覧会レポート ⇒CoRich舞台芸術!内特設サイト 1日で3本ハシゴのスケジュールで、劇団きらら公演の次に観に行きました。

 劇団こふく劇場は永山智行さんが作・演出される宮崎の劇団です。『水をめぐる』『水をめぐる2』の2本連続上演ですが、残念ながら私は2しか観られず。

 会場入り口にあった演劇祭ポスター↓
20100905_kofuku_poster.JPG

 ⇒CoRich舞台芸術!『「水をめぐる」「水をめぐる2」

 ≪あらすじ≫ CoRich舞台芸術!より
 まだ見たことのない「うみ」を探し求め、歩きつづける女。いつか女は、「うみ」にたどり着くのだろうか…
 ≪ここまで≫

 板でできたシンプルな抽象舞台。四角いステージの中央には、同じく四角い透明の水槽がはめ込まれていて、水が入っています。
 死んだ夫の骨壷を首から掛け、散骨するために海を目指す女(あべゆう)。彼女以外の3人の役者さんは何役も演じます。打楽器の生演奏は全員が交代でされていました。

 パっと見は抽象的でとっつきにくそうな印象もありますが、語られる言葉や規則的な動きをそのまま素直に受け取る内に、おっとりしたムードやとぼけた会話に、自然と笑みがこぼれました。

 腰を低くして、床に脚を叩きつけるように、どんどんと音を立てて歩くのは、お神楽、お能、狂言などをもとにした独自の身体表現(演出家の前説より)。コミカルな雰囲気もあって、足踏みのリズムに乗って鑑賞するのは楽しくもありました。ただ、終盤になるとその動きに少々退屈したりも。舞台の周囲を歩くのがルールになっていることに、私が飽きてしまったせいかもしれません。動きは様式美にまで至っているようには見えなかったので、ギリギリのラインを狙っているのかなぁと思ったり。

 あべゆうさんの優しいたたずまいがとても良かったです。おおげさにならず、こびず、のびのびと“確かにそこに居る”感覚。大人の女性の成熟も感じました。

 そうだ、この時も空調が寒かったんです・・・福岡の空調は東京より低い目なのかしら。

 ここからネタバレします。

 女は海を目指す道すがら、色んな人々と出会います。幽霊に出会うのも良かったけど、最後に夫の愛人と会ってしまうのが面白かったですね。きれいごとではいかない人生。

 夫の骨は歩いてる途中に箱からこぼれ落ちて無くなっていました。「だったらここが、もう海だ」と気づく(決める)のがいいですね。女と愛人が2人で地面に伏して、床に耳をつけて回想します。道中で出会った人の声に混ざって、亡くなった夫の声が聴こえてきました。客席では泣いている人も多かったですね。

 夫の遺言の真意に気づいた時の、女の涙が温かいです。遺言は「海に散骨すれば来世で邂逅(カイコウ)できる」でした。女はなぜか「蚕(カイコ)が安く買える」(だったかな?)と聞き間違えていました。あべゆうさんが演じる“働き者で真面目だけど、ぽっかり抜けているところのある女”は魅力的でした。

≪福岡、東京、宮崎、大阪、広島≫
ぽんプラザホール10周年記念 福岡・九州地域演劇祭
【出演】清:あべゆう 漠/沌/洪:濱砂崇浩 浮/沫:大浦愛漣:かみもと千春
脚本・演出:永山智行 美術:濱砂崇浩、照明:工藤真一(ユニーク・ブレーン)、音響:日高充美、衣裳:阿部由、音楽:かみもと千春、チラシ写真:長峰由佳 制作:上田政子 大浦愛 工藤治彦
【発売日】2010/06/21  前売: 1,800円 / 当日: 2,000円 日時指定・全席自由
http://www.cofuku.com
http://10kinen.info/stage/kohuku.php
http://stage.corich.jp/special/fukuoka-kyushu.html

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

★“しのぶの演劇レビュー”TOPページはこちらです。
 便利な無料メルマガも発行しております。

メルマガ登録・解除 ID: 0000134861
今、面白い演劇はコレ!年200本観劇人のお薦め舞台
   
バックナンバー powered by まぐまぐトップページへ
Posted by shinobu at 20:52 | TrackBack

劇団きらら『劇団きららの「星の王子さま」~Le Petit Prince~』09/04-05あじびホール

 「ぽんプラザホール10周年記念 福岡・九州地域演劇祭」参加作品です。⇒内覧会レポート ⇒CoRich舞台芸術!内特設サイト

 劇団きららは池田美樹さんが作・演出(出演も)される熊本の劇団。今回はサン・テグジュペリの小説「星の王子さま」を原作に忠実に舞台化されました。

星の王子さま―オリジナル版
サン=テグジュペリ
岩波書店
売り上げランキング: 6218

 ⇒CoRich舞台芸術!『劇団きららの「星の王子さま」~Le Petit Prince~

 客席方向に長くせり出したステージを客席が三方から囲みます。舞台に高さがないので客席から近い印象。床は白い布(?)で覆われており、ひからびた砂漠や月のクレーターを思わせます。客席の周囲の壁全体がメルヘンチックに装飾されていて、劇場に入った途端に非日常の世界へと連れて行ってくれました。白い大小のボールがたくさん天井から吊り下げられており、宇宙の星々をスっと想像できました。照明でカラフルに染めるのがきれい。

 内覧会や前説で池田さんが「暗闇で一人でじっと座っていることを怖がらないこと」とか「きつねと王子様の友情に焦点を当て」などとおっしゃったので、かなりの脚色をされているのだろうと思って見始めたのですが、あまり変更は加えられていませんでした。うぬぼれ男等もちゃんと出てきましたし、王子様はもうコスプレと言ってもいいんじゃないかと思うぐらい原作の挿絵の服装(ヘアスタイル含む)に似てました。私としてはあるエピソードを中心に構成しなおすとか、全体を新解釈しちゃうとか、池田さん独自の「星の王子様」を期待していたので残念。

 演技については好みが分かれるところだと思うのですが、思わせぶりな長い間がわざとらしくて気になりました。王子様が「あははははっ!」と無理やり笑うのが、どうもいただけなかったですね。
 黒い衣裳のヘビ(蔵原壮一郎)が、動きがなまめかしくてきれいでした。
 残念ながら、空調がとても寒くて後半は集中できなかったです・・・。

 福岡アジア美術館7Fエレベーター前にあった、公演のポスター↓ 
20100905_kirara_poster.JPG

 ここからネタバレします。

 白い衣裳の数人がコロスのような役割を果たしていました。本を蝶のようにばたつかせて飛行機をあらわすのが面白かったです。
 舞台奥の白い幕の間から飛行機の尾翼が覗くのが可愛かった!エンジンがかかった時に動くのも良かったですね。

 福岡アジア美術館の外観↓
20100905_ajibi.JPG

【出演】飛行士:高木優一郎 王子さま:宗真樹子 バラ:オニムラルミ ヘビ:蔵原壮一郎 王様/呑み助:平野浩治(劇団 濫觴) うぬぼれ男/地理学者/キツネ:大迫旭洋(不思議少年) あきんど/バラたち:池田美樹
原作:サン・テグジュペリ 脚色・演出:池田美樹 美術:上瀧昭吾(兄弟船)、照明:西本正明((有)シーニック)、音響:寺師裕、会場装飾:gaju CG製作:ほっほー石原(転回社) 衣裳:池田美樹、舞台監督:山下昌文(ACN)、制作:古殿万利子、フランス語訳&ナレーション:ミカエル・セバン 演出助手:松崎仁美(劇団濫觴) 田代愛子
前売: 1,800円 / 当日: 2,000円[ Lコード:89996 ] 日時指定・全席自由
【発売日】2010/06/21 前売: 1,800円 / 当日: 2,000円 日時指定・全席自由
http://www.gkirara.com
http://10kinen.info/stage/kirara.php
http://stage.corich.jp/special/fukuoka-kyushu.html

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

★“しのぶの演劇レビュー”TOPページはこちらです。
 便利な無料メルマガも発行しております。

メルマガ登録・解除 ID: 0000134861
今、面白い演劇はコレ!年200本観劇人のお薦め舞台
   
バックナンバー powered by まぐまぐトップページへ
Posted by shinobu at 20:35 | TrackBack

パソナグループ、ヴィーブル企画『イリアス』09/04-23ル テアトル銀座 by PARCO

 内野聖陽さん、平幹二朗さんら超豪華キャストの公演です。紀元前8世紀頃にホメロスがまとめた叙事詩を木内宏昌さんが戯曲化。演出は栗山民也さん。生演奏あり。上演時間は約3時間20分(途中休憩20分を含む)。

 トロイアとギリシアの戦争を描きますが、ほぼ全ての戦闘シーンを殺陣ではなく語りで表現します。役者さんのその日の演技次第で仕上がりが随分と変わりそう。形式ばって朗々と語られると私は眠たくなってしまって・・・。好みによると思います。
 5人の女性のコロスが大活躍。セリフの群唱の息もぴったりで、振付も美しかったです。

 ⇒CoRich舞台芸術!『イリアス
 レビューは記録のみ。

 ≪あらすじ≫ 公式サイトより。
 ある日、ギリシア軍の総大将アガメムノンと英雄アキレウスが戦利品の女ブリーセイスを巡って争いになり、アガメムノンの横暴な仕打ちに怒ったアキレウスは戦線を離脱してしまう。
 しかし、敵国トロイアの名君プリアモスの子ヘクトルが、祖国の名誉と存亡を賭けて決死の猛襲をかけてくる。英雄アキレウスを欠いて、敗走を重ねるギリシア軍を見かねたアキレウスの親友、パトロクロスはアキレウスに戦闘へ戻るよう懇願するが、断られてしまう。そこで、パトロクロスはアキレウスの鎧を借り、自ら身につけ敵に向かっていくが、トロイア軍のヘクトルによって殺されてしまう。
 親友の死を知ったアキレウスは、復讐を果たすためアガメムノンと和解し戦線に戻ることを決意、ヘクトルとの一騎打ちに臨む・・・。
 ≪ここまで≫


≪東京、新潟、兵庫≫
出演:内野聖陽、池内博之、高橋和也、馬渕英俚可、新妻聖子、チョウソンハ、木場勝己、平幹二朗 ほかコロス5名(初嶺麿代 中川菜緒子 一倉千夏 飯野めぐみ 宇野まり絵)
原作:ホメロス 演出:栗山民也 脚本:木内宏昌 音楽:金子飛鳥 美術:伊藤雅子 照明:勝柴次朗 音響:山本浩一 衣裳:前田文子 ヘアメイク:鎌田直樹 歌唱指導:伊藤和美 振付:田井中智子 殺陣:渥美博 演出助手:豊田めぐみ 舞台監督:加藤高 宣伝:ディップス・プラネット 宣伝画:門坂流 宣伝写真:ミナモトタダユキ 宣伝美術:柳沼博雅 宣伝ヘアメイク:佐藤裕子(内野聖陽)、川端富生 宣伝スタイリスト:中川原寛(内野聖陽)、山口ゆうすけ 企画:パソナグループ、ヴィーブル 製作:テレビ朝日、産経新聞社、パソナグループ、サンライズプロモーション東京
【休演日】9/7,14,21【発売日】2010/05/29
平日10,000円 土日祝11,000円(全席指定・税込) 未就学児童入場不可
http://www.ilias2010.com/

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

★“しのぶの演劇レビュー”TOPページはこちらです。
 便利な無料メルマガも発行しております。

メルマガ登録・解除 ID: 0000134861
今、面白い演劇はコレ!年200本観劇人のお薦め舞台
   
バックナンバー powered by まぐまぐトップページへ
Posted by shinobu at 18:13 | TrackBack

2010年09月10日

Generis『カルミナ・ブラーナ』09/10-12吉祥寺シアター

 笠井叡さんが構成・演出・振付し、黒田育世率いるBATIKのメンバーが踊ります。笠井さんとBATIKのユニット名がGeneris(ゲネリス)なのかしら。門外漢でよくわからないです、すみません。今回は笠井さんさんも出演されていました。
 
 超満員の吉祥寺シアター。立ち見がズラリでした。黒田育世さん目当てでチケットを取って、予定通り黒田さんに観とれて、目的は達成、という感じですね。上演時間は1時間10分ぐらいかと。

 ⇒CoRich舞台芸術!『カルミナ・ブラーナ
 レビューは記録のみ。

Generis(ゲネリス)第2回新作公演
出演:BATIK(黒田育世 伊佐千明 植木美奈子 大江麻美子 梶本はるか 田中美沙子 寺西理恵 中津留絢香 西田弥生 矢嶋久美子) 笠井叡
構成・演出・振付:笠井叡 照明:関根有紀子(ぐれこはうす) 音響:角田寛生 衣装:荻野緑 舞台監督:定方まこと 宣伝美術:坂本陽一(モッツ) 制作:天使館(笠井久子) 主催:天使館
全席指定 前売:3,000円 当日:3,500円
http://www.akirakasai.com/

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

★“しのぶの演劇レビュー”TOPページはこちらです。
 便利な無料メルマガも発行しております。

メルマガ登録・解除 ID: 0000134861
今、面白い演劇はコレ!年200本観劇人のお薦め舞台
   
バックナンバー powered by まぐまぐトップページへ
Posted by shinobu at 23:09 | TrackBack

2010年09月08日

【お知らせ】「ぽんプラザホール10周年記念 福岡・九州地域演劇祭」9月11日(土) 夜のパネルトークに出演します

 先月から福岡で開催されている「ぽんプラザホール10周年記念 福岡・九州地域演劇祭」のパネルトークに出演させていただきます。⇒内覧会レポート

 九州外部の視点を持ってトークに参加するというポジションをいただきました。飛ぶ劇場の泊篤志さん、劇団きららの池田美樹さん、演劇祭総合プロデューサーであるNPO法人FPAPの高崎大志さんは以前より面識のある方々なので、スムーズに議論をすすめられるのではないかと思います。
 ※Ustreamによるインターネット生中継が予定されています。私は顔は出さず声が聴こえる状態での出演になります。

 ●「九州の地域演劇のこれからを考えるパネルトーク」 ⇒公式サイト
 パネリスト:
  泊篤志(飛ぶ劇場 代表/北九州)
  池田美樹(劇団きらら 代表/熊本)
  高野しのぶ(しのぶの演劇レビュー/東京)
 進行:高崎大志(NPO法人FPAP/福岡)

 日時:2010年9月11日(土) 17:00
 会場:ぽんプラザホール
 料金:無料(事前予約制) ⇒お申込み方法
 ※インターネット中継の詳細は演劇祭公式ツイッターでご確認ください。

Posted by shinobu at 14:44 | TrackBack

【お知らせ】『Project BUNGAKU 太宰治』10月6日(水)マチネ終演後のトークに出演いたします

 4人の演出家が4つの太宰治作品を翻案・演出する『Project BUNGAKU 太宰治』の、10月6日(水)14:00の回終演後のトークに出演させていただきます。平日のお昼間ですが、お時間あればどうぞいらしてください。

●『Project BUNGAKU 太宰治』
 09/30-10/10八幡山ワーサルシアター
 ・「HUMAN LOST」翻案・演出:広田淳一(ひょっとこ乱舞)
 ・「燈籠」翻案・演出:吉田小夏(青☆組)
 ・「ヴィヨンの妻」翻案・演出:松枝佳紀(アロッタファジャイナ)
 ・「人間失格」翻案・演出:谷賢一(DULL-COLORED POP)
 ※各作品は20分の短編で毎公演4演目が上演されますので、いつの回を観ても大丈夫です。

 10月4日(月)の休演日以外の全ステージ終演後にトークがあり、ゲストがとても豪華です。大きな劇場ではありませんので、お早目のご予約をお勧めいたします。⇒アフタートークゲスト一覧 ⇒チケット予約

 ⇒「若手4人、太宰作品演出バトル それぞれの手法で4作品」(朝日新聞)
 ⇒「Project BUNGAKUが朝日新聞に載りました」(谷賢一さんのブログより)
 ⇒公演公式ツイッターで「日本一充実した観劇情報を掲載」とご紹介いただきました。ありがとうございます!
 ⇒CoRich舞台芸術!『Project BUNGAKU 太宰治』※CoRichでカンタン予約!

Posted by shinobu at 14:23 | TrackBack

Bunkamura『シダの群れ』09/05-29 Bunkamuraシアターコクーン

 風間杜夫さん、阿部サダヲさんら豪華キャストを迎えた岩松了さんの新作は、なんとヤクザのお話。前売りは完売。当日券等の情報は公式サイトでどうぞ。上演時間は約2時間40分(途中休憩15分を含む)。

 終わってほしくなかった・・・・もっともっと観ていたかったです。

 ⇒CoRich舞台芸術!『シダの群れ

 ≪あらすじ≫ 公式サイトより。(役者名)を追加。
 組長が病に伏している。現在は、組長の片腕で、かつて香港でマフィアの一員だったという噂のある水野(風間杜夫)が仕切っているが、ある日、大事件が発生する。組長の孫が、敵対関係にある組によって人質に取られたのだ。その原因をつくってしまったのは、下っ端チンピラの森本(阿部サダヲ)。水野が決行を命じた銃撃戦の末に孫は戻って来るが、この事件によって組の将来の問題が一気にあぶり出される。組長の息子のツヨシ(小出恵介)。ツヨシの妻(江口のりこ)と愛人(黒川芽以)。組長の長年の愛人で、今は水野に明らかな秋波を送る真知(伊藤蘭)。その息子で、組員から厚い信頼を得ている人格者のタカヒロ(江口洋介)。そして水野、森本。それぞれの立場で、かつてない切実さで、組の未来と自分の幸せを考え始める彼ら。問題は、それがどれもが少しずつ別の方向を向いていることだった。やがて、その違いがはっきりと思い知らされる出来事が起きる。その時、現実から最も遠い理想を抱いていた森本は……。
 ≪ここまで≫

 幕開けからぎゅっ!と心奪われて、ずーっと気持ち良く集中しっぱなしでした。セリフに出てくる物語の鍵になる言葉、例えば人名や過去の思い出話など懸命に拾い上げて、目の前にある世界を味わおうと躍起になりながら、次々と核心からそらされていく感覚にも身をゆだねていました。とても、とても、いい心地でした。

 数人が同じ部屋で一緒に会話をしているのですが、それぞれが全然違うことを考えて(望んで)いて、お互いにそっぽを向いているような状態なんです。どこを見ても何かが起こりそうで、でも何が起こるのか全く予想できないからすごくスリリング。そして実際に何かが起こると、得も言われぬタイミングだから驚いて体がビクっとしたり、出来事の意外さに吹き出し笑いをしたり・・・。
 ガランとした空間に3人の女性がふらっと立っている場面が、1枚の完成された絵画に見えたりもしました。ずーっと、ずっとずっと、見つめていたかったな~・・・。そういえば転換中の完全には暗転しない明かりも、今までに味わったことのない、重たい目の浮遊感を味わいました。 

 役者さんは皆さん、とても色っぽかった!一体なぜなんでしょうね、岩松さんの作品で誰もがセクシーになっちゃうのは!
 近藤公園さんが最初は山崎銀之丞さんに見えて、しばらく勘違いしていました(すみません)。近藤さんは岩松作品によく出演されていますよね。今回もセクシーだったな~。

 ここからネタバレします。

 高さがある倉庫のような美術は、上手にらせん階段、中央に大きな窓、下手には上へも下へも行ける階段があります。小道具や家具なども含めて具象美術と言えるぐらいディテールに凝ったものでしたが、空間全体が抽象世界にも見えて、制限のない広がりを感じ取れました。明かりも意味深だったな~。

 森本(阿部サダヲ)が「掃除好き」だったなんて。そういえば台所のシンクをいつも磨いていました。みんな善かれと思って動いてるんですよね。それがぶつかって戦争になってしまう。

 最後の場面で組内に2人の死者が出ます。その唐突さ、あっけなさに息をのみ、でも人の死なんてこんなもんだよなと納得。この裏ではおそらく運転手(裵ジョンミョン)にタカヒロ(江口洋介)が殺されています。彼のテーマ曲(と森本が言っていた)テレサ・テンの「つぐない」が流れるのが、なんとも奇妙な切なさでした。

≪東京、大阪≫
出演:阿部サダヲ 江口洋介 小出恵介 近藤公園 江口のりこ 黒川芽以 尾上寛之 裵ジョンミョン 伊藤蘭 風間杜夫
脚本・演出:岩松了 美術:伊藤雅子 照明:沢田祐二 音響:藤田赤目 衣裳:堀井香苗 ヘアメイク:宮内宏明 擬闘:栗原直樹 振付:夏木陽子 舞台監督:福澤諭志 主催:Bunkamura
【休演日】9/9,16,24【発売日】2010/07/03
S9,500円 A7,500円 コクーンシート5,000円
http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/shosai_10_shida.html

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

★“しのぶの演劇レビュー”TOPページはこちらです。
 便利な無料メルマガも発行しております。

メルマガ登録・解除 ID: 0000134861
今、面白い演劇はコレ!年200本観劇人のお薦め舞台
   
バックナンバー powered by まぐまぐトップページへ
Posted by shinobu at 00:36 | TrackBack

2010年09月07日

範宙遊泳『東京アメリカ』09/02-07 STスポット

 範宙遊泳(はんちゅうゆうえい)は山本卓卓(やまもと・すぐる)さんが作・演出される劇団です。山本さんは桜美林大学出身で、出演者も同大学の方が多いようです。私は初見。

 チケットがお面になってまして、受付で被って観劇するように言われます。上演中は被ってる人も被ってない人もいましたが、それはそれで観客をうまく作品世界に組み込む仕掛けになっていました。

 背もたれのない席での約1時間35分でしたが、最後まで面白く拝見しました。
 【受付でいただくお面型チケット↓。ちゃんと立体になっています。】
tokyo_america_ticket.JPG

 ⇒徳永京子さんのツイート 
 ⇒CoRich舞台芸術!『東京アメリカ

 ≪あらすじ・作品紹介≫ 劇場公式サイトより
 東京都世田谷区船橋3丁目に家族がいる。
 家族は演出されている。
 家族が演出されているのを、演出する人がいる。
 郷土物語宣言第一弾「山梨」につづいて第二弾は「東京」と「アメリカ」の、新作2本だて
 「東京」と「アメリカ」を舞台に「演劇」をプレゼンする!
 ≪ここまで≫

 STスポットの中央に丸い演技スペース(土俵のような形状)があり、客席が2方向からその周囲を囲みます。劇場の四方の壁全体をポップに装飾していますので、客席も舞台上にあるような空間です。

 ある小劇場公演のための稽古風景を劇中劇の構成で見せて、演劇創作現場の愚かさ、面白さをデフォルメして表現。結果的には山本さんが考える“演劇の魅力”が伝わるような、野心的な作品だったように思います。

 役者さんは基本的に激しい動きをしますし、歌って踊ります。セリフの話し方のバリエーションも豊富で、役者さんそれぞれの実力を、振り切れんばかりに出し尽くそうとしているよう見えました。桜美林大学出身の演出家(例えば柿喰う客や田上パル、マームとジプシーなど)は、役者さんに重い負荷をかけるタイプの方が多い気がします。
 出演者に知り合いがいたのでその方に聞いてみたところ、「演劇のクラスでもコンテンポラリー・ダンスの授業があって、ちゃんと踊れるダンサーが常にそばにいるから、その影響が大きいのではないか」とおっしゃっていました。

 埜本幸良さんが終演後に「ラストエンペラー埜本」という一人芝居を披露。面白かった~(苦笑)。
 この作品でも役者さん(埜本さん)が自分をさらすことを前提にして、体を使って表現していました。

出演:熊川ふみ、埜本幸良、浅川千絵、北尾亘、佐賀モトキ、高木健(タイタニックゴジラ)、竹中香子、田中美希恵(贅沢な妥協策)、福原冠(国道五十八号戦線)、緑茶麻悠(ochazukewemens)、加藤サイセイ
脚本・演出:山本卓卓 舞台監督:桜井健太郎 舞台監督助手:久保田智也 舞台美術:たかくらかずき 照明:山内祐太 音響:高橋真衣 衣裳:天神綾子 演出助手:菅原和恵 宣伝美術:たかくらかずき 制作協力:時澤香保里 清水美峰子(劇団銀石) 三輪塁 企画・製作:範宙遊泳
【発売日】2010/08/02 前売2300円、当日2500円
*9月2日19時30分 初日割引 前売・当日2000円 *9月4日18時 土曜の夜にご来場感謝毎度お馴染みサタデーナイト割引 前売・当日1800円 
http://hanchuyuei.web.fc2.com/

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

★“しのぶの演劇レビュー”TOPページはこちらです。
 便利な無料メルマガも発行しております。

メルマガ登録・解除 ID: 0000134861
今、面白い演劇はコレ!年200本観劇人のお薦め舞台
   
バックナンバー powered by まぐまぐトップページへ
Posted by shinobu at 15:10 | TrackBack

こゆび侍『Sea on a Spoon』09/01-05王子小劇場

 こゆび侍は成島秀和さんが作・演出される劇団です。成島さんは劇団外でもお仕事をされていますし、看板女優の佐藤みゆきさんも他劇団で大活躍なので、ずーっと気になっていました。「佐藤佐吉演劇祭2010」参加作品ということで、やっと初見。⇒記者会見

 原発のある町が舞台のストレート・プレイで、ダーク・ファンタジーの要素もあり。想像していたよりも正統派のお芝居でした。役者さんが登場人物の背景をきちんと伝える丁寧な演技で、作品世界のリアリティをしっかり支えていたように思います。
 終演後に成島さんにお話を伺ったところ、本読みだけで1ヵ月以上お稽古されたそうです。やはり詳細まで詰めた演技がものを言うんですよね。次回公演もぜひ観たいと思います。

 ⇒CoRich舞台芸術!『Sea on a Spoon
 レビューは記録のみ。

 ≪あらすじ≫ 公式サイトより
 女は一族を率いて、史上の幸福があるという最果ての地を目指した。
 やがてたどり着いたその場所は、広大な海原で、
 人々は狂気の表情を浮かべながら溶けていった--------。
 唯一の生き残りとなった女の、生と死と贖罪の物語。       
 ≪ここまで≫

 原発職員(体が大きい方)を演じた飯田一期さんから目が離せませんでした。庭劇団ペニノにもよく出演されていますよね。

佐藤佐吉演劇祭2010参加作品 第9回本公演
出演:廣瀬友美 佐藤みゆき 加藤律 福島崇之(以上、こゆび侍) 飯田一期 工藤史子 桑原環七(シンクロ少女) 佐伯佳奈杷
根津弥生 堀奈津美(DULL-COLORD POP) 吉田慎之介
作・演出:成島秀和 舞台監督:橋本慶之 照明:兼子慎平(LaSens) 音響:ミ世六メノ道理(猫道節/バナナ学園純情乙女組) 音楽:松田幹 美術:稲田美智子 小道具:辻本直樹(Nichecraft)/横尾宏美 宣伝美術:オカヤイヅミ/河野文明 制作:塩田友克 演出助手:阿部征暢(ゲンジツパビリオン企画) 池田靖浩(拘束ピエロ/たすいち) 脚本協力:セリザワケイコ 写真撮影:安達聡 映像撮影:関肇伸 澤本浩之
【発売日】2010/07/10 前売料金 2800円 当日 3000円 平日昼割引(予約のみ) 2500円 中高生料金 2000円 シルバー料金 2500円
http://koyubi.chips.jp/

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

★“しのぶの演劇レビュー”TOPページはこちらです。
 便利な無料メルマガも発行しております。

メルマガ登録・解除 ID: 0000134861
今、面白い演劇はコレ!年200本観劇人のお薦め舞台
   
バックナンバー powered by まぐまぐトップページへ
Posted by shinobu at 14:52 | TrackBack

ミームの心臓『ヴィジョン』09/01-06神楽坂die pratze

 酒井一途さんが作・演出される劇団ミームの心臓の旗揚げ公演です。酒井さんは現役の大学一年生。谷賢一さんの演出助手をされていた関係で昨年初めてお会いしました。

 大学に入学してすぐに劇団を旗揚げされるとのことで観に行きましたが、私が前回公演で素敵だなと思っていた酒井さんならではの純粋さ、清潔感といった個性が、今作については出ていなかったように思います。アングラ演劇のような作風で苦手でした。上演時間は約1時間50分。

 ⇒CoRich舞台芸術!『ヴィジョン
 レビューは記録のみ。

 公演終了後に酒井さんやその他の知人の方々とゆっくりお話をしたのですが、「やはり演劇は何年も続けていかないと自分の作りたいものにはたどりつけないよね」という話になり(当たり前のことですが)、酒井さんがもしこの道を進もうと思われるのならば、とりあえず本気で5年続けてみれば、何か見えるんじゃないかと思いました。私自身、観劇感想をネット上に書き始めて5年ほど経った時に、他のサイトから執筆依頼が届いたりするようになりました。「石の上にも3年」と言いますが、私個人としては、5年がひとつの目安なんじゃないかなと思います。

 【チラシ等に掲載された酒井一途さんについての紹介文】
 これからあなたは輝かしい成功とこっぴどい挫折を繰り返し、世の中の汚れと悲しみにまみれ、絶望に打ちひしがれることでしょう。それでもあなたの中でしぶとく生き残った純粋な心、すなわち信じる力が、暗闇の奥底から立ち現れて一筋の光を放つような、そんな作品をいつか観せてもらいたいと思っています。持ち前の清潔感と品の良さを武器に、したたかに闘ってください。
 高野しのぶ(現代演劇ウォッチャー/「しのぶの演劇レビュー」主宰)

参考→
出演:令奈 / 中田暁良 / 小池惟紀 / 有吉宣人 / 手塚剛 / 毛利悟巳 / 深谷心(月猿人)
作・演出:酒井一途 / 舞台監督:いけだとも実(くろひげ) / 照明:松本大介(engin-light) 衣裳:中埜愛子 /音響:佐藤大志 村上一歩/ 美術:高木昌宏 / 宣伝美術:KOTA OZAWA/ 広報:宮下創太、内田駿、石井麻衣子  宣伝写真:(表面)奥山由之 (裏面)田中雄一朗(遺伝子組換えでない) HP:田中博巳(TETRA FILM STUDIO) / 制作:横井貴子 坂下和歌子/ 企画・製作:ミームの心臓
【発売日】2010/07/17 1日(水)-3日(金) 前売・当日:1500円 4日(土)-6日(月) 前売・当日:2000円 学生割引:前売に限り500円引(受付にて要証明)
http://www.heart-meme.com/

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

★“しのぶの演劇レビュー”TOPページはこちらです。
 便利な無料メルマガも発行しております。

メルマガ登録・解除 ID: 0000134861
今、面白い演劇はコレ!年200本観劇人のお薦め舞台
   
バックナンバー powered by まぐまぐトップページへ
Posted by shinobu at 14:19 | TrackBack

2010年09月02日

流山児★事務所『櫻の園~喜劇四幕~』09/01-07あうるすぽっと

 千葉哲也さんがチェーホフの『櫻の園』を演出されます。翻訳・台本は木内宏昌さん。木内さん訳は2005年にTPTで上演されていました(千葉さんがロパーヒン役で出演)。今回はそれの改訂版なのかしら。

 私は『桜の園』がとっても好きなので最後まで楽しく拝見しましたが、チェーホフ初心者の方にはわかりづらいかもしれません。流山児★事務所の劇団公演ということで、劇団らしさもそのまま前面に出した演出なのかなと思いました。
 上演時間はうろおぼえですが、たぶん2時間30分ぐらい(途中休憩1回を含む)だったと思います。

 ⇒CoRich舞台芸術!『櫻の園~喜劇四幕~

 ≪あらすじ≫ 公式サイトより一部抜粋。(役者名)を追加。
 ラネーフスカヤ(安奈淳)は娘:アーニャ(関谷春子)の付き添いでパリから5年ぶりに「櫻の園」へ戻ってくる。帰郷を喜ぶ兄:ガーエフ(流山児祥)、養女:ワーリャ(伊藤弘子)、老僕:フィールス(塩野谷正幸)たち。しかし、「櫻の園」は借金返済のため売りに出されている。商人:ロパーヒン(池下重大)は土地の一部を別荘用地として貸し出せば、難局は避けられると助言する。しかしラネーフスカヤは散財する癖が抜けず、「櫻の園」の破産の危機も真剣に受け止めようとしない。ワーリャとロパーヒンは互いのことを想っているが、どちらからも歩み寄れないままでいる。アーニャは新しい思想を持った大学生:トロフィーモフ(イワヲ)に憧れ、自立して働くことを決意する。競売にかけられた「櫻の園」の運命は?
 ≪ここまで≫

 現代的でかっこいい美術でした。舞台中央奥にある壁が倉庫の扉のように開きます。上手奥の壁に描かれた巨大なイラストは女の子の胸から下の部分かしら。選曲も奇抜でしたね~。流れた時に「えっ?」と少し驚くけれど、納得のいくものでした。

 何度も観てる『桜の園』。よく言われることですが、自分が年をとるにつれて気になる人物や、印象に残るシーンは変わっていくものですね。登場人物は老若男女そろっていますから、ずっとずっと何度も観続けられるんでしょうね。主要人物の誰を見ても「こういう人いるいる~」と思ってしまいます。今までに観たものと比べる視点でも楽しみました。

 千葉さんの演出作品はいくつか拝見してきましたが、私はとても好きです。千葉さんご自身が俳優だからというのが大きいのでしょうけど、舞台の上にいる人たちに嘘がないように見えるからです。千葉さんの「今」と、役者さんの「今」をそのまま舞台に乗せるからじゃないかしら。そのままをさらすのが前提なので、出演者には過酷かもしれません。戯曲を出演者の身体にゆだねて、演出家があまりコントロールをしない場合は、好みが分かれる結果になることもあるかと思います。この作品もかなり好き嫌いがあるでしょうね。

 チラシを見ててっきり下総源太朗さんがロパーヒン役だろうと思い込んでいたので、最初に驚きました。池下重大さんがっ、ロパーヒンっ!!期待を裏切らない素晴らしい演技でした。なんでいつもあんなにセクシーなんでしょうね、池下さん!

 ここからネタバレします。

 今回はラネーフスカヤ(安奈淳)の娘アーニャ(関谷春子)にしみじみしました。歴史を軽んじて、家を捨てて、未来ばっかり見つめている若者。親を乗り越えていくけれど、親を無条件に愛し続ける若者。愚かで悲しいけれど、美しい若者。

 桜の園がロパーヒンに競り落とされ、皆が屋敷を去る最後の場面。ロパーヒンがワーリャ(伊藤弘子)に熱いキスをしますが、結果的にはワーリャが拒むという別れになっていました。「ロパーヒンが正直に愛を告白したのに、ワーリャがかたくなに断った」というストーリーになるのは、私個人としてはあまり好きじゃないですね。2人とも勇気がなかった、同時に貧乏くじを引いた、最後の最後まで運も縁もなかった・・・という方が苦々しくて好き。

 戯曲に登場する男性を女優さんが演じていました(エピホードフ役の町田マリーさん、ヤーシャ役の朝比奈慶さん)。一体なぜなのかしら。私には必要性が感じられませんでした。

あうるすぽっとチェーホフフェスティバル2010参加作品
出演/安奈淳 流山児祥 塩野谷正幸 伊藤弘子 池下重大 町田マリー 関谷春子 栗原茂 イワヲ 小林七緒 坂井香奈美 朝比奈慶 下総源太朗
作/A・チェーホフ 翻訳・台本/木内宏昌 演出/千葉哲也 美術/石原敬 照明/沖野隆一 音響/藤田赤目 衣裳/萩野緑 舞台監督/廣瀬次郎 照明操作/野中千絵 音響操作/常田千晴 演出助手/荒木理恵 衣裳助手/阿萬由美 舞台監督助手/鈴木麻名実 山丸莉菜 制作/米山恭子 ヘアメイクアドバイザー/鎌田直樹  宣伝美術/Flyer-ya 主催/流山児★事務所 芸術監督/流山児祥
【発売日】2010/07/03 全席指定 一般:4,500円 学生割引:3,500円 *学生割引は流山児★事務所のみの取扱
http://www.ryuzanji.com/r-sakura.html

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

★“しのぶの演劇レビュー”TOPページはこちらです。
 便利な無料メルマガも発行しております。

メルマガ登録・解除 ID: 0000134861
今、面白い演劇はコレ!年200本観劇人のお薦め舞台
   
バックナンバー powered by まぐまぐトップページへ
Posted by shinobu at 10:52 | TrackBack

2010年09月01日

NODA・MAP『ザ・キャラクター』06/20-08/08東京芸術劇場中ホール

 野田秀樹さんの新作です。宮沢りえさん、古田新太さん、橋爪功さんら超豪華キャスト。チョウソンハさんの初NODA・MAP出演にも注目していました。

 書道教室とギリシア神話の混濁の中からある事件が浮かび上がります。最後の一筆に、一突きに、胸を刺し貫かれました。「過去を忘れるな」という怒りと悲痛の叫びを受け取りました。

 劇場ロビーで戯曲が掲載された「新潮 2010年 07月号」を購入。野田さんの公演では毎回必ず買ってる気がします。

 ⇒2010年9月27日(月)23:00~WOWOWで放送されます
 ⇒CoRich舞台芸術!『ザ・キャラクター

 早口の大量のセリフ、走り回るメインキャスト、そして舞台を埋める若いアンサンブル。陽気で楽しげな空気や、不穏で荒々しい空気を、大勢の人間の声と体が生み出していました。最初は書道教室、ギリシア神話と、にぎにぎしくて活気のある世界が描かれます。謎が解けるに従って、面白おかしい物語の奥にある静かで冷え切った世界、死んだような目をした若者がじーっと動かずに閉じこもっている闇を描いていたことがわかってきます。

 激しい身体表現と膨大なセリフとなると、パっと見はいつもの野田さんらしい作風だと受け取れるのですが、実はそれとは対照的な、正反対といえるものを表していたのだと気づいた時、あらためて演劇という表現の多様さ、層の厚さを感じました。走ったり跳んだりぶつかったりすればするほど、声を振り絞って必死で叫んだりすればするほど、怠惰で無為な、醜悪な人間の、底なしの穴のように息苦しい、、空虚な闇が静かにあらわれるように感じました。

 高校生割引(なんと1000円!)で知り合いが2人ほど観に行ってくれました。すごく嬉しかった。野田さん、NODA・MAPそして東京芸術劇場の皆さん、ありがとうございました。

 【写真↓東京芸術劇場の正面より】
20100622_the_character_theater.jpg

 ここからネタバレします。

 チョウソンハさんの背中にあった「幻」に宮沢りえさんが一筆足して「幼」となった時、私も胸を(背中からと言ってもいいかも)刺し貫かれたような、頭から冷や水を浴びせかけられたような、痛みをともなう衝撃を受けました。オウム事件の根っこにある私たち自身の問題は「幼稚」だってこと。舞台を見上げられなくなって肩がふるえて、涙がしぼり出されました。隣の席の人には迷惑だったかもしれません。

 『新世紀エヴァンゲリオン』をつくった庵野秀明監督が、おそらくあれは10年ぐらい前だったと思うのですが、テレビのインタビューでおっしゃったことを即座に思い出しました。
 庵野「本当の大人はアニメなんて見ないですよ(僕は子供なんです)。」
 たしか『ゲド戦記』の試写を初めて見た時の宮崎駿監督も、初監督をされた息子さんについて「子供だ」とおっしゃっていました(←テレビのドキュメンタリーで見ました)。
 私はアニメも漫画も大好きですが、それを楽しむことと、その世界に入り込んで外を見なくなることとは別だと思います。私の場合、演劇にどっぷり浸かってその周囲を見ていないと言われてもしょうがないのかもしれません。もう十分以上に大人なくせに、まだまだ幼稚です。それを面と向かって野田さんに指摘されたように感じました。

第15回公演 
出演:野田秀樹、橋爪功、宮沢りえ、古田新太、藤井隆、美波、池内博之、チョウソンハ、田中哲司、銀粉蝶 ※稽古中のけがで一時降板した銀粉蝶の代役に高橋惠子、大西智子(6/20-30)。※私が観た回は高橋惠子さんでした。
アンサンブル出演:パンフレット紛失中(涙)により後ほど加筆予定。
脚本・演出:野田秀樹 美術:堀尾幸男 照明:小川幾雄 衣裳:ひびのこづえ 選曲・効果:高都幸男 振付:黒田育世 ヘアメイク:宮森隆行 舞台監督:瀬崎将孝 プロデューサー:鈴木弘之 提携:東京芸術劇場(財団法人東京都歴史文化財団) 企画・製作:NODA・MAP
【休演日】月曜日(6/21をのぞく)、6/24(木)【発売日】2010/04/17 S席9,500円、A席7500円、サイドシート5,500円 ※25歳以下の方は、劇場チケットサービス窓口でのみ、サイドシート3,000円でご購入いただけます(要身分証)。
http://www.nodamap.com
http://www.nodamap.com/site/news/138

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

★“しのぶの演劇レビュー”TOPページはこちらです。
 便利な無料メルマガも発行しております。

メルマガ登録・解除 ID: 0000134861
今、面白い演劇はコレ!年200本観劇人のお薦め舞台
   
バックナンバー powered by まぐまぐトップページへ
Posted by shinobu at 16:06 | TrackBack

王子小劇場地域発信プロジェクト『ダミーサークル』08/25-29王子小劇場

 東京都北区の民間劇場である王子小劇場が、「佐藤佐吉演劇祭2010」参加作品としてプロデュースする公演です。⇒告知エントリー ⇒記者会見レポート

 北区の中高生11人(男子2人、女子9人)が柿喰う客の中屋敷法仁の指導のもと、3~4時間×7日間という稽古期間を経て、約1時間の演劇をつくり発表しました。5日間で6ステージという本格的な公演です。

 ⇒CoRich舞台芸術!『ダミーサークル

 ≪あらすじ≫
 高天原高校演劇部。女子が1名登校拒否中。演劇大会に向けて準備を始めるが、顧問の教師が…。
 ≪ここまで≫

 台本を持って読むリーディング形式でした。えっらいダークなストーリーで驚きました(笑)。
 終演後に中屋敷さんに個人的に質問をしたところ、脚本はこの公演のための書き下ろしで、子供たちと顔を合わせてから書き始められたそうです。どんな短期間?!

 中高生が1週間たらずという短期間で演劇を作って発表をする公演は、よく拝見しています。基本的に入場無料、もしくは高くても500円はしないので、この公演が一般前売り2,000円というのは高すぎると思いました。
 でも公共ホールではなく王子小劇場という民間の劇場が、地域の子供たちを集めて実施したのは素晴らしいことだと思います。次回からは助成金などのサポートがあってくれるといいですね。

 ここからネタバレします。

 顧問の29歳男性教師が演劇部部長(?)の女生徒に「みだらな行為をした」ということが報道され、演劇部は崩壊状態に。
 「フランダースの負け犬」という既存の戯曲をはさむ劇中劇の構成も面白かったです。

 ≪ポスト・パフォーマンス・トーク≫
 出演:出演者 司会:中屋敷法仁

 観客が『ダミーサークル』というタイトルの意味をたずねてくださって、ようやく理解できました。
 中屋敷「学校のクラスや部活は、たまたま隣の席同士だったりして、偶然集まったメンバーが集団を形成する。それがダミーな(偽の)サークル(集まり)かと。」

 11人の内、俳優志望が1人、人前に立つ職業を目指してるのが1人。両方とも男子高校生でした。
 女子高生の1人が「6回も同じことやるなんて飽きるんじゃないかと思ったけど、全然飽きない。この作品で世界ツアーに出たいぐらい(笑)。」と言っていたのが強く印象に残りました。素敵なことだな~。

佐藤佐吉演劇祭2010参加作品
出演:北区の中高生(池田紗希 吉田光希 岡本澪 加藤優美子 黒田就平 渡邊真子 増田菜穂子 栗原那津子 熊木美旺 藤谷時生 竹中美優紀)
脚本・演出:中屋敷法仁(柿喰う客) 舞台監督:本郷剛史 照明プラン:吉村愛子(Fantasista?ish) 照明オペレート:菊池志乃ぶ/羽鳥久美子 演出部:中田潤平 制作:玉山悟(王子小劇場) 制作協力:赤羽ひろみ
当日、予約とも2,000円 シルバー1,500円(65歳以上、要証明) 中高生500円
http://www.en-geki.com/sakichisai2010/program.html#04

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

★“しのぶの演劇レビュー”TOPページはこちらです。
 便利な無料メルマガも発行しております。

メルマガ登録・解除 ID: 0000134861
今、面白い演劇はコレ!年200本観劇人のお薦め舞台
   
バックナンバー powered by まぐまぐトップページへ
Posted by shinobu at 11:58 | TrackBack

【セミナー情報】wonderland「劇評を書くセミナー こまばアゴラ劇場 コース(後期全6回)」2010年9月~12月開講※9/23〆切

 wonderland(ワンダーランド)が主催する「劇評を書くセミナー」こまばアゴラ劇場コース後期のご案内です。⇒前期告知 ⇒シンポジウム感想

 講師陣は前期と少し変わっていますが、やはり豪華です。劇評執筆にご興味のある方はぜひ。詳細は公式サイトでどうぞ。

■劇評を書くセミナー こまばアゴラ劇場コース(後期 全6回)
 定員:20人+各回参加10人前後(定員に達したら締め切り)
 会費:全6回 一般:1万8000円 各回:3500円
  ※こまばアゴラ劇場支援会員/ワンダーランド支援会員/劇評セミナー受講経験者/学生:全6回 1万5000円
  ※学生3人無料招待枠あり!9月11日(土)応募〆切

 ★お申し込みは公式サイトの申し込みフォームからどうぞ。

Posted by shinobu at 11:25 | TrackBack

劇団昴ザ・サード・ステージ『イノセント・ピープル』08/25-29シアターグリーンBIG TREE THEATER

 畑澤聖悟さんが劇団昴に新作戯曲を書き下ろされました(過去レビュー⇒)。『親の顔が見たい』は第12回鶴屋南北戯曲賞にノミネートされています。

 原爆を開発した米国科学者とその家族の65年間を描いた凄い戯曲でした・・・。上演時間は2時間でしたが、もっと長くてもいいんじゃないかと思いました。もっと詳しく知りたいと思ったからです。規模拡大した再演を希望。

 戯曲が劇場ロビーで販売されていたそうです。買えばよかった!

 ⇒劇団昴公式ツイッター
 ⇒CoRich舞台芸術!『イノセント・ピープル

 ≪あらすじ≫ 公式サイトより
 アメリカ、ニューメキシコ州ロスアラモス。
 原子爆弾開発に従事した科学者ブライアン・ウッド。
 ヒロシマ・ナガサキに落とされた2発の原子爆弾を作り上げた5人の若者たち。
 第二次世界大戦が終わり。その後65年間を彼らはどう生きたのか。
 ≪ここまで≫

 原爆開発中の科学者の青春から第二次世界大戦、その後アメリカが参戦してきたベトナム戦争、湾岸戦争に続くイラク戦争まで、時代は進みます。ついには原子力発電にまで言及する大作です。詳細な調査を経て、強い信念のもとにまとめられた戯曲だと思いました。

 当時のアメリカ人が原爆および戦争について軽い気持ちでおしゃべりしますので、(今となっては)胸が悪くなるような差別発言が連発されます。思慮のかけらもない悪らつな言葉の数々。でも自分だってあの時代に生きてたら「鬼畜米英」と言ってたかもしれません。アメリカ人の姿に日本人を見出すことができました。

 ここからネタバレします。セリフは正確ではありません。

 アメリカ人ばかりの集まりにやってきた日本人は、なんと黒い仮面をかぶっていました(関係者に伺ったところ、脚本の指定だそうです)。「英語が話せない者は人間じゃない」という(当時の)アメリカ人の心情を反映したものではないかと思いました。というのも、英語を話す日本人は仮面をつけない(脱ぐ)からです。

 建国200年のお祭りのシーンで、「早いもので我々も50代になり、わが国の歴史の4分の1を生きてきたわけですが~」という乾杯前のスピーチがありました。なんて、なんて・・・歴史の短い国!!数字で知ってはいたけれど、セリフを耳にして改めて愕然とました。
 1945年8月の原爆投下の前に行われた原爆投下実験は「トリニティ」と呼ばれるんですね。「地球が滅びる」可能性さえあったのに実行したなんて、もう、悔しいやら悲しいやら・・・でもアメリカをここまで追い詰めたのは日本のせいでもあるんですよね。

 科学者ブライアン(遠藤純一)の娘シェリル(矢島祐果)はバークレー大学に進学し、広島出身の被爆二世タカハシ(高草量平)と出会い結婚します。数十年後、娘のお葬式に参列するため、90歳になったブライアンははじめて日本を、広島を訪れます。原爆をつくったアメリカ人が、広島の被爆者と出会い、言葉を交わすことになるのです。タカハシ以外は全員黒い仮面をかぶっていました。

 観客が固唾をのんで見守った、緊張感みなぎる場面でした。私は涙が止まらなくて大変でした。日本人の率直な質問に対して、ウィリアムは歯切れの悪い言葉しか出てきません。ヘルパーのベロニカ(江川泰子)は、自分の祖先はネイティブ・アメリカンで、彼女の祖父のいた村で原爆用のウランが採取されたという驚愕の告白をします。ベトナムで負傷し半身不随となった息子ウィリアム(大島大次郎)の「(戦争で)みな傷ついた。父を許してあげてほしい」という重い言葉もありました。最後はシェリルの娘ハルカ(槙乃萌美)が登場。彼女は黒い面をかぶっていませんでした。英語が話せるからです。祖父と孫娘がはじめて出会い英語で会話し、終幕。最後のセリフが聴こえなかったのはちょっと残念でした。

 もっともっと加筆して、2時間半~3時間(休憩あり)の戯曲になってほしいと思いました。

【出演】ブライアン・ウッド:遠藤純一 ジョン・マッケラン:平林弘太郎 キース・ジョンソン:山中誠也 グレッグ・シウバ:石田博英 カール・コワルスキー: 福山廉士 ジェシカ:要田禎子 ウィリアム:大島大次郎 シェリル:矢島祐果 タカハシ:高草量平 リンダ:市川奈央子 ニナ:新野美知 マーシャ:田村真紀 リチャード:高木裕平 ベロニカ:江川泰子 ルーシー:あんどうさくら  ハルカ:槙乃萌美
作=畑澤聖悟(劇団「渡辺源四郎商店」店主) 演出=黒岩亮(劇団青年座) 美術=柴田秀子 照明=古宮俊昭 音響=藤平美保子 衣装=竹原典子 演出助手=河田園子 舞台監督=DDR 制作=劇団昴 ザ・サード・ステージ 磯辺万沙子
前売開始=7月14日(水) 料金(全席指定)一般 4000円/高校生以下 2500円 ※高校生料金は当日入場時に学生証をご提示ください。 ※未就学の児童の入場はご遠慮ください。
http://www.theatercompany-subaru.com/3rd.html

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

★“しのぶの演劇レビュー”TOPページはこちらです。
 便利な無料メルマガも発行しております。

メルマガ登録・解除 ID: 0000134861
今、面白い演劇はコレ!年200本観劇人のお薦め舞台
   
バックナンバー powered by まぐまぐトップページへ
Posted by shinobu at 11:07 | TrackBack

【出演団体募集】世田谷区芸術アワード“飛翔”2010《舞台芸術》部門募集・応募期間09/01-11(面接あり)

 第2回世田谷区芸術アワード“飛翔”2010 《舞台芸術》部門の公募情報です。
 ⇒第1回告知エントリー 第1回受賞者⇒快快レビュー)、FUKAIPRODUCE羽衣レビュー

 概要をよく読んでお申し込みください。応募資格も要チェックです。受賞者は2012年1月に実施する「シアタートラム ネクスト・ジェネレーションvol.4」で受賞作品を上演できます(受賞記念公演になります)。
 
 応募方法・応募先:9月1日(水)~11日(土)午前10時~午後6時に「応募用紙」と「応募資料」を持参。20分程度のヒアリングあり。「アワード舞台芸術部門」担当に電話して日時を調整すること。

Posted by shinobu at 09:54 | TrackBack

メルマガ 2010年09月のお薦め舞台

mail magazin visual.bmp
お薦めお芝居をご紹介しています

 2010年09月のお薦め舞台10本+αをご紹介します。
 ★メルマガへのご登録はこちら
 ★バックナンバーはこちらです。

┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏

 “しのぶの演劇レビュー” Vol. 76     2010.09.01  1,625部 発行

┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ http://www.shinobu-review.jp/

   今、面白い演劇はコレ! 年200本観劇人のお薦め舞台♪
                   
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ◎9月は話題作の花盛り!今年も芸術の秋、開幕です。
  毎年恒例とはいえ観たいものが多すぎて、嬉しいやら苦しいやら(苦笑)。

    舞台には、あなたの心を揺さぶり、
      人生の輝きを増してくれる奇跡があります。

  “今から観られる面白い演劇”をご紹介します。
  お友達、ご家族、恋人と一緒に、どうぞ劇場を訪れてください♪

 ◎メルマガのバックナンバー↓は全て公開しています。
    http://archive.mag2.com/0000134861/index.html


○○ 今回のもくじ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 ◆1【今月のお薦め10本+α】
   
   ◎No.1→さいたまゴールド・シアター『聖地』
       09/14-26彩の国さいたま芸術劇場小ホール
    http://www.saf.or.jp/gold_theater/about/seichi.html

 ◆2【先月のベスト3】

   ◎No.1→彩の国さいたま芸術劇場『音楽劇 ガラスの仮面~二人のヘレン~』
       08/11-27彩の国さいたま芸術劇場大ホール
       ≪埼玉、大阪≫
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2010/0826113101.html
   
 ◆3【お薦め前売り情報 フェスティバル/トーキョー2010】

   ◎いよいよ9/5(日)より一般前売り開始。ご予約はお早めに!
    http://festival-tokyo.jp/

 ◆4【編集後記】

   ◎「福岡・九州地域演劇祭」のパネルトークに出演します。
   ◎芸団協「もっと文化を!」署名募集中!
   ◎おすすめ舞台中継 on TV

 ◆5【このメルマガについての注意事項(毎月同じ内容です)】

   ◎はじめての方はどうぞお読みくださいね♪

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ◆1 【今月のお薦め10本+α】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ▽★印がいちおし公演です(3本)。
 ▽初日の早い順に並べています。
 ▽掲載内容:主催/冠名・『題名』・日程・会場・価格・URL
 ▽座種の記述がない公演は全席指定。


1.流山児★事務所『櫻の園~喜劇四幕~』
  09/01-07あうるすぽっと
  ☆出演:安奈淳 流山児祥 塩野谷正幸 伊藤弘子 池下重大 町田マリー
    関谷春子 栗原茂 イワヲ 小林七緒 坂井香奈美 朝比奈慶 下総源太朗
   作:チェーホフ 翻訳・台本:木内宏昌 演出:千葉哲也
   一般4,500円 学生割引3,500円 劇場会員割引などあり。
    http://www.ryuzanji.com/
   千葉哲也さんがチェーホフの『櫻の園』を演出。木内宏昌さんによる
   台本にも期待。木内さんは後述の『イリアス』の脚本も書かれています。


★2.パソナグループ、ヴィーブル企画『イリアス』
  09/04-23ル テアトル銀座 by PARCO
  ≪東京、新潟、兵庫≫
  ☆出演:内野聖陽 池内博之 高橋和也 馬渕英俚可 新妻聖子 チョウソンハ
      木場勝己 平幹二朗 ほか
   原作:ホメロス 脚本:木内宏昌 演出:栗山民也 音楽:金子飛鳥
   平日10,000円 土日祝11,000円 ※未就学児童入場不可
    http://www.ilias2010.com/
   紀元前8世紀頃にギリシア詩人ホメロスがまとめた叙事詩を日本初舞台化。
   脚本は前述の『櫻の園』も書かれた木内宏昌さん。演出は栗山民也さんです。
   キャストが豪華絢爛すぎて、めまいがしそう!(笑)


3.パルコ・プロデュース『ハーパー・リーガン』
  09/04-26パルコ劇場
  ≪東京、茨城、大阪≫
  ☆出演:小林聡美 山崎一 美波 大河内浩 福田転球 間宮祥太朗 木野花
   脚本:サイモン・スティーヴンス 演出:長塚圭史
   7,500円 U-25チケット:¥5,000(25歳以下対象/当日指定席券引換)
   ※未就学児童入場不可
    http://www.parco-play.com/web/page/information/harper/
   長塚圭史さんがある女性の2日2晩を描いた英国戯曲を演出。
   小林聡美さんの舞台出演は2005年以来なんですね。豪華キャスト。


4.NODA・MAP番外公演『表に出ろいっ!』
  09/05-28東京芸術劇場小ホール1
  ☆出演:中村勘三郎 野田秀樹 太田緑ロランス(Wキャスト) 黒木華(Wキャスト)
   脚本・演出:野田秀樹
   一般7500円 サイドシート4000円(25歳以下2000円 要身分証)
    http://www.nodamap.com/productions/omote/
   ヒロイン・オーディション告知↓(写真あり)
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2010/0513140548.html
   中村勘三郎さん(父)と野田秀樹さん(母)と娘役(Wキャスト)の
   3人芝居です。野田さんは新作続きで凄いと思います。
   「野田秀樹芸術監督就任1周年記者懇談会」↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2010/0813150355.html


★5.Bunkamura『シダの群れ』
  09/05-29 Bunkamuraシアターコクーン
  ≪東京、大阪≫
  ☆出演:阿部サダヲ 江口洋介 小出恵介 近藤公園 江口のりこ
      黒川芽以 尾上寛之 裵ジョンミョン 伊藤蘭 風間杜夫
   脚本・演出:岩松了
   S9,500円 A7,500円 コクーンシート5,000円 中2F立見券3,500円
    http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/shosai_10_shida.html
   岩松了さんの新作です。風間杜夫さん、阿部サダヲさんはじめ豪華キャスト。
   岩松さんが描くヤクザの世界って想像がつきませんが、きっと
   いつもと同様に、目には見えないものが舞台の鍵になるのだろうと思います。


6.加藤健一事務所『木の皿~THE WOODEN DISH~』
  09/08-12本多劇場
  ≪東京、京都、兵庫≫
  ☆出演:加藤健一 西山水木 加藤忍 新井康弘 土屋良太 小椋毅
      山下裕子 宇都美由樹 有福正志 金尾哲夫
   脚本:エドマンド・モリス 演出:久世龍之介
   前売¥5,000 当日¥5,500 高校生割引¥2,500(当日のみ)
    http://homepage2.nifty.com/katoken/76-index.html
   加藤健一事務所が何度も再演している作品です。テーマは老い。
   私はいつも観たいと思ってずっと観られていません。今度こそ。


7.M&O plays+PPPPプロデュース『窓』
  09/16-26本多劇場
  ≪東京、大阪≫
  ☆出演:高橋一生 野波麻帆 小林高鹿 ぼくもとさきこ 玉置孝匡
      近藤フク 吉川純広 内田亜希子 河原雅彦
   脚本・演出:倉持裕
   前売り¥5,500/当日¥5,800
    http://www.morisk.com/plays/window/index.html
   倉持裕さんの新作です。ペンギンプルペイルパイルズの全劇団員に加え
   高橋一生さんら若手実力派キャストが揃ったプロデュース公演。


8.新国立劇場演劇『ヘッダ・ガーブレル』
  09/17-10/11新国立劇場小劇場
  ☆出演:大地真央 益岡徹 七瀬なつみ 山口馬木也 青山眉子 羽場裕一 田島令子
   脚本:ヘンリック・イプセン 翻訳:アンネ・ランデ・ペータス/長島確
   演出:宮田慶子
   A席6,300円 B席3,150円
  「JAPAN MEETS…」特別割引通し券16,500円(正価18,900円)
    http://www.nntt.jac.go.jp/play/20000322_play.html
   制作発表写真レポート↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2010/0722130311.html
   新国立劇場は新演劇芸術監督に宮田慶子さんを迎えたシーズンが開幕。
   イプセンの名作を新訳で上演します。主演は大地真央さん。
   マンスリー・プロジェクト↓のリーディング公演もお見逃しなく。
    http://www.nntt.jac.go.jp/play/20000400_play.html


9.テアトル・エコー『日本人のへそ』
  09/18-10/04恵比寿・エコー劇場
  ☆出演:熊倉一雄 落合弘治 永井寛孝 根本泰彦 多田野曜平 他
   作曲:服部公一 脚本:井上ひさし 演出:熊倉一雄
   一般5,000円/学生3,000円
    http://www.t-echo.co.jp/2010_nipponjinnoheso/index.html
   1969年初演の井上ひさしさんの処女戯曲の再演。
   私は未見なのでぜひ伺いたいと思っていたのですが、
   10月4日(月)14:00開演の追加公演も含めて全公演完売(涙)。


10.世田谷パブリックシアター『ガラスの葉』
  09/26-10/10世田谷パブリックシアター
  ☆出演:荻原聖人 田中圭 平岩紙 銀粉蝶
   脚本:フィリップ・リドリー 演出:白井晃
   S席6,300円 A席4,200円 高校生以下:各一般料金の半額
   U24:各一般料金の半額 劇場、区民割引などあり ※未就学児童入場不可
    http://setagaya-pt.jp/theater_info/2010/09/post_198.html
   2007年ロンドン初演戯曲を白井晃さんが演出。
   フィリップ・リドリー戯曲を白井さんが演出した公演のレビュー↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2003/1014181341.html
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2002/0608231330.html
   観客を幻想的な世界に連れて去って、翻弄してくれること請け合い!


 ☆☆☆────────────────────────────── 
  前売3000円台以下の気になる作品を7本ご紹介します。
 ──────────────────────────────☆☆☆

【1、2】山の手事情社・シビウ国際演劇祭凱旋公演
  『オイディプス王』09/02-05アサヒ・アートスクエア
  『タイタス・アンドロニカス』09/08-12アサヒ・アートスクエア
  ☆脚本・演出:安田雅弘
   一般(前売)4,200円/2演目セット券 8,000円(当日)4,700円
   一般B(前売)3,700円 ※前売一般Bは、若干見づらい席になる場合あり。
   高校生以下(前売)2,000円(当日)2,500円
    http://www.yamanote-j.org/works/works_oedipus-titus201006.html
   『タイタス・アンドロニカス』レビュー↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2006/0121011719.html
   安田雅弘さん率いる山の手事情社が、ヨーロッパを代表する演劇祭
   「シビウ国際演劇祭」からの凱旋公演を行います。2本連続上演です。


★【3】さいたまゴールド・シアター『聖地』
  09/14-26彩の国さいたま芸術劇場小ホール
  ☆出演:さいたまゴールド・シアター
   脚本:松井周 演出:蜷川幸雄
   全席指定 一般:3,000円 メンバーズ:2,700円
    http://www.saf.or.jp/gold_theater/about/seichi.html
   蜷川幸雄さん率いる総勢42人、平均年齢71歳の劇団の新作です。
   メルマガ7月号のお薦め前売り情報でご紹介しました。

   ●お薦めポイント●
   脚本は30代の劇作家・演出家・俳優である松井周さんが書き下ろされました。
   チケット代3000円は破格です。どうぞさいたま観劇にお出かけください。
   さいたまゴールド・シアター作品のレビュー↓
   『95kgと97kgのあいだ』(2009年)
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2009/0320171438.html
   『アンドゥ家の一夜』(2009年)
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2009/0626001959.html
   松井さんの劇団サンプルも同時期に新作『自慢の息子』を上演します。


【4】ナイロン100℃ SIDE SESSION #10『亀の気配』
  09/15-20サンモールスタジオ
  ☆出演:猪岐英人、水野顕子、伊与顕二、野部友視、斉木茉奈、白石遥、
    菊地明香、森田完、田中佑希、眼鏡太郎、海老澤健次、上田結 
   作・演出:喜安浩平 監修・脚色・演出協力:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
   前売・当日3,000円 当日指定席引換券2,800円(ぴあ前売のみ)
    http://www.cubeinc.co.jp/stage/info/kame.html
   ナイロン100℃所属の喜安浩平さんが作・演出される新作で、
   ケラさんも監修等で参加されています。


【5】サンプル『自慢の息子』
  09/15-21アトリエヘリコプター
  ☆出演:古舘寛治 古屋隆太 兵藤公美 奥田洋平 野津あおい 羽場睦子
   脚本・演出:松井周
   全席自由(整理番号つき) 前売:3000円 当日:3300円
    http://www.samplenet.org/yotei.htm
   松井周さん率いる劇団サンプルの新作です。
   今年5月のニューヨーク・タイムズ紙にインタビューが掲載されています。
   「日本の演出家の世界デビュー」(松井周インタビュー)↓
    http://www.nytimes.com/2010/05/27/arts/27iht-shu.html?_r=1&emc=eta1
   2009年の劇団作品のレビュー↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2009/0522115139.html
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2009/0117092639.html
   さいたまゴールド・シアター『聖地』と合わせてぜひ!


【6】青年団国際演劇交流プロジェクト2010『砂と兵隊』『Sables & Soldats』
  09/16-10/06こまばアゴラ劇場
  ☆出演:山内健司 ひらたよーこ 志賀廣太郎 渡辺香奈 小林智 福士史麻 大塚洋
    工藤倫子 石橋亜希子 大竹直 高橋智子 村井まどか 河村竜也 堀夏子
   脚本・演出:平田オリザ 翻訳:ローズマリー・マキノ
   一般:3,500円 学生・シニア(65歳以上):2,500円 高校生以下:1,500円
   『Sables & Soldats』は仏語上演/日本語字幕つき。
   仏語版は10/5、6の2ステージのみ。
    http://www.seinendan.org/
   平田オリザさんの2005年初演戯曲のはじめての再演。
   砂の舞台が気になります。フランス人キャストによる仏語版も上演。


【7】ONEOR8『絶滅のトリ』
  09/24-10/03シアタートラム
  ☆出演:柄本佑 伊藤俊輔 恩田隆一 和田ひろこ 冨田直美 野本光一郎
      林和義 高乃麗 山口森広 高畑こと美 河口高志 角替和枝
   脚本・演出:田村孝裕
   前売3800円/当日4200円 劇場会員、区民割引などあり。
   ※25日(土)夜、30日(木)昼:前売3300円/当日3800円
    http://oneor8.net/
   田村孝裕さん率いる劇団ONEOR8(ワンオアエイト)の新作です。
   田村さんと柄本佑さんは『シュート・ザ・クロウ』↓からのご縁かしら。
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2009/0411205917.html


≪子供向け・その他≫

 ◎座・高円寺『旅とあいつとお姫さま』
  09/03-10/09座・高円寺1
  ≪滋賀、東京、宮城、北海道≫
  ☆出演:高田恵篤、KONTA、楠原竜也、辻田暁、逢笠恵祐
   脚本・演出:テレーサ・ルドヴィコ
   全席自由 大人(18歳以上)3,000円 子ども(小学生以上)2,000円
   未就学児500円 親子ペア券4,000円
   ※一般客は(火)(金)(土)の夜のみ入場可。スケジュールをご確認ください。
    http://za-koenji.jp/detail/index.php?id=318
   クオリティーの高い児童向け劇です。過去レビュー↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2009/1001174052.html


 ◎ZOKKY『ZOKKYののぞき部屋演劇祭2010』
  09/10-20王子小劇場
  佐藤佐吉演劇祭2010参加作品
  ☆脚本・演出:小林タクシー
   一般500円 CD付き1500円
    http://zokky.jp/nozofes2010
   「佐藤佐吉演劇祭2010」記者発表写真レポート↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2010/0720140719.html
   1公演につき観客1名というのぞき穴演劇。2008年のレビュー↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2008/1119235833.html
   上演時間は約5分間、立ち見です。ぜひ一度体験してみてください。
   9/1(水)午前0時からの一般発売開始と同時に予約が埋まっていきますので、
   観たい方は予約の手引き↓をよく読んで、予約ページへGO!
    http://zokky.jp/nozofes2010/welcome.html
   ※公式サイトで一目瞭然ですが、エッチ度高い目の公演です。


 ◎世田谷パブリックシアター『私が一粒の米(こめ)であったら』
  09/15-22生活工房ワークショップルーム(三軒茶屋駅前キャロットタワー4階)
  ☆出演・脚本・演出:スタンズ・カフ
   入場無料
    http://setagaya-pt.jp/theater_info/2010/09/post_201.html
   イギリス若手劇団によるパフォーマンス・インスタレーション。
   入場無料で午後の数時間、入退場可。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ◆2 【先月のベスト3】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

1.彩の国さいたま芸術劇場『音楽劇 ガラスの仮面~二人のヘレン~』
  08/11-27彩の国さいたま芸術劇場大ホール
  ☆普通のお芝居2本分以上のボリューム!9月は大阪公演あり!
   舞台の表と裏を見せて、演劇の愛、劇場の力を示してくれました。
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2010/0826113101.html

2.劇団昴ザ・サード・ステージ『イノセント・ピープル』
  08/25-29シアターグリーンBIG TREE THEATER
  ☆原爆を開発した米国科学者とその家族の65年間を描く骨太な戯曲。
   上演時間を長くして、大きな劇場での再演を希望。
   http://www.theatercompany-subaru.com/3rd.html

3.タクトフェスティバル『ひつじ』
  08/11-15東京芸術劇場ロワー広場
  ☆俳優が演じる羊たちと観客との触れ合い。TACT/FESTIVALは
   招聘された4作品全てが場外ホームラン級の大当たりでした。
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2010/0814180505.html

  ヨーロッパ企画『サーフィンUSB』は笑いの中にスマートな風刺がピリリ。
  『今は亡きヘンリー・モス』演出の小川絵梨子さんの今後が楽しみ。
  『ともことサマーキャンプ』『イノセント・ピープル』『あゆみ』と、
  8月は畑澤聖悟さんの作品を3本拝見しました。どれも良かった!

 ◎メルマガのバックナンバーはこちら↓で全て公開中!
   http://archive.mag2.com/0000134861/index.html
  メルマガ号外は誰が観ても楽しめそうなものを選んで発行しています。
  2010年8月(観劇数26作品)は残念ながら発行せず。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ◆3 【お薦め前売り情報 フェスティバル/トーキョー2010】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ◎昨年春秋の2度に渡って開催され、東京の現代舞台芸術シーンを
  大々的に更新した巨大イベントが今秋も開催されます!

 ●フェスティバル/トーキョー2010(通称:F/T10)
  期間:2010年10月30日(土)~11月28日(月)
  会場:東京都豊島区の劇場など
   http://festival-tokyo.jp/

  F/T主催の13作品と今年から始まった公募プログラムの8作品を足すと、
  合計21作品が上演されます。「F/T10」に明け暮れる11月になりそう!
  私が「絶対に観たい!」と思った作品を4つご紹介いたします(初日順)。

 《1》『パブリック・ドメイン』
  10月30日(土)~11月の毎週土日@池袋西口公園
  演出:ロジェ・ベルナット(スペイン)
   http://www.festival-tokyo.jp/program/bernat/
  「F/T10」のテーマ“演劇を脱ぐ”にふさわしい観客参加型“演劇”。

 《2》『わたしのすがた』
  10月30日(土)~11月28日(日)@会場未定
  考案:飴屋法水
   http://www.festival-tokyo.jp/program/ameya/ 過去レビュー↓
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2009/1118004914.html
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2009/0328164305.html

 《3》『あかりのともるかがみのくず』
  11月9日(火)~15日(月)@にしすがも創造舎
  構成・演出・振付・出演:黒田育世
   http://www.festival-tokyo.jp/program/kuroda/ 過去レビュー↓
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2009/1115211559.html

 《4》『巨大なるブッツバッハ村―ある永続のコロニー』
  11月19日(金)~21日(日)@東京芸術劇場中ホール
  演出:クリストフ・マルターラー(スイス)
   http://www.festival-tokyo.jp/program/marthaler/
  記者発表での舞台映像では、俳優の演技と音楽との関係が絶妙でした。
  

 【チケット情報】
  一般発売:2010年9月5日(日)午前10:00~
   http://www.festival-tokyo.jp/ticket/
  お得な回数券は売り切れ必至でしょう。ご予約はお早めに!

  F/Tパス(11作品+2企画が観られます):35,000円
  F/T3演目セット:9,999円
  F/T5演目セット:15,000円
  学生料金:学生3,000円 高校生以下1,000円
  ペアチケット:チケット2枚分の料金から10%オフ
  グループチケット:10名様以上のグループで購入すると15%オフ
  トライアルチケット:当日券料金の半額
   ※トライアルチケットは公演当日12時よりF/Tステーションで販売。

  ★「F/T09秋」で【オンラインチケット会員】に申し込んだ方は、
  チケット種類ごとにIDが使えるものと使えないものがありますので、
  公式サイトでよくご確認ください。

  ★シンポジウムやトーク企画↓も充実!
   http://www.festival-tokyo.jp/program/sympo/
  早めにスケジュールを確認して、見逃さないようにしましょう!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ◆4 【編集後記】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ◎「厳選シアター情報誌Choice!」TOPページ右下の“ちょいナビ”にて、
   http://www.next-choice.com/
  “しのぶの演劇レビュー”をご紹介いただいています!
  演劇ジャーナリストの徳永京子さんのStage Choice!↓もどうぞ!
   http://www.next-choice.com/stage/index.html


 ◎「ぽんプラザホール10周年記念 福岡・九州地域演劇祭」の
  パネルトークに出演します。
 ・「パネルトーク 福岡・九州地域演劇のこれから」
  日時:9月11日(土) 17:00 ~ 18:30
  会場:ぽんプラザホール 料金:無料(事前予約制)
   http://10kinen.info/event/future.php
  演劇祭参加作品の内覧会レポート↓
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2010/0810174743.html


 ◎ポスト・パフォーマンス・トークにゲスト出演します。
 ・プロジェクト文学製作委員会「Project BUNGAKU 太宰治」
  09/30-10/10ワーサルシアター
  ☆原作:太宰治 翻案・演出:広田淳一/吉田小夏/松枝佳紀/谷賢一
   上演作品:『HUMAN LOST』『燈籠』『ヴィヨンの妻』『人間失格』
    http://www.alotf.com/pb/
   私が出演するのは10月6日(水)14:00の回終演後です。


 ◎芸団協「もっと文化を!」署名募集中!
   http://www.motto-bunka.com/
  「日本の国家予算に占める文化予算の割合を0.1%から0.5%に増額を!
   文化芸術立国を実現するため、請願署名にご協力ください。」
  公式ツイッター:http://twitter.com/mottobunka

  芸団協「劇場法(仮称)ラウンドテーブル」の内容をまとめました。
   http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2010/0613225550.html
  合計10エントリーと大量ですが、まずはまとめのページだけでも
  お読みいただけたら幸いです。署名を検討する際のご参考になれば。


 ◎おすすめ舞台中継 on TV

  【NHK BS2】9月5日(日)13:00~18:10
   「青春舞台2010」
    第56回全国高等学校演劇大会優秀校の舞台を一挙4本放送。
    『あゆみ』(作:柴幸男 潤色・演出:畑澤聖悟)ほか。
    MCゲスト:はしのえみ、江本純子、大塚ムネト
    http://www.nhk.or.jp/seishunbutai/

  【NHK BS2】9月6日(土)午前0時40分~4時40分(5日深夜)
   Studio Life『トーマの心臓』
   原作:萩尾望都
    http://www.nhk.or.jp/bs/premium/ ↓レビュー
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2010/0317105611.html

  【NHK 教育】9月10日(金)23時00分~25時15分
   Bunkamura『ファウストの悲劇』
   作:クリストファー・マーロウ 翻訳:河合祥一郎 演出:蜷川幸雄
    http://www.nhk.or.jp/art/current/drama.html レビュー↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2010/0716000905.html

  【WOWOW】9月13日(月)20:00~
   ノンフィクションW「中村勘三郎×野田秀樹 芝居の遺伝子
    ~55年生まれの55歳に55日間密着!~」
    http://www.wowow.co.jp/documentary/nonfictionw/

  【NHK BS2】9月18日(土)午前0:45~2:58 (17日深夜)
   劇団青年座『フユヒコ』
   作・演出:マキノノゾミ
    http://www.nhk.or.jp/bs/mdstage/

  【WOWOW】9月23日(木)午前11:30~
   コクーン歌舞伎『佐倉義民傳』
   主演:中村勘三郎 演出・美術:串田和美
    http://www.wowow.co.jp/pg/detail/075478001/ レビュー↓
    http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2010/0711224513.html

  【WOWOW】9月27日(月)23:00~
   NODA・MAP『ザ・キャラクター』
   作・演出:野田秀樹
    http://www.wowow.co.jp/pg/detail/075470001/


 ◎劇評サイトwonderlandでもお薦め舞台を紹介しています。
  3人で語る「2010年9月はコレがお薦め!」
   http://www.wonderlands.jp/index.php?itemid=1376


 ◎FM西東京・演劇情報番組「たけがき2」
   http://takegaki.k-free.net/
  毎週放送される『演劇ハニーフラッシュ!』に
  「しのぶセレクション」というコーナーがあります。
  私がお薦めする舞台の公演情報を発信してくださっています。
  ラジオだけでなくネットでも聴けるので↓、よかったらぜひ♪
   http://www.voiceblog.jp/takegaki842/


 ◎地方新聞に掲載される新作邦画DVDの紹介記事を書いています。
  2010年8月は下記の5作品を拝見しました(順不同)。
  ・「人間失格」←太宰治1。生田斗真さんステキー。
    http://www.ns-movie.jp/
  ・「パンドラの匣」←太宰治2。川上未映子さんステキー。
    http://www.pandoranohako.com/index2.html
  ・「ゴールデンスランバー」←堺雅人さんにハズレなし。
    http://www.golden-slumber.jp/
  ・「海の金魚」←けっこうハードな設定。海に飛び込む淡水魚の冒険。
    http://eiga.com/movie/55175/
  ・「食堂かたつむり」←さすが富永まい監督。細かいこだわりが眼福。
    http://katatsumuri-movie.jp/


 ◎ツイッターやってます!
  ⇒ shinorev : http://twitter.com/shinorev
  今までは目に、耳にしなかった情報が絶えず届いて超刺激的!
  実名アカウント同士の身のあるやりとりから仕事に直結!


 ◎新聞・雑誌などに執筆する仕事をしています。
  お仕事のご依頼はこちらへ↓お気軽にどうぞ♪
   http://www.shinobu-review.jp/contact/


 ◎「CoRich(こりっち)舞台芸術!」で
  いつ、どこで、何が上演されているのかを簡単検索!
  感想も書き込めますよ♪
   http://stage.corich.jp/
  メンバー登録はこちら↓
   http://www.corich.jp/stage/user_register.php
  携帯サイトもあります⇒ http://corich.jp/m/s


 ◎「劇場に足を運ぶことが、日本人の習慣になって欲しい」
  それが私の望みです。
  これからもこつこつ、地道に続けて行きたいと思っております。
  皆様、どうぞよろしくお願いいたします♪


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ◆5 【このメルマガについての注意事項(毎月同じ内容です)】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 このメルマガは、高野しのぶの演劇への情熱で書かれています。
 沢山の人に演劇に触れてもらいたい! ので、クチコミ・転送 大歓迎です♪

 ☆ご友人、お知り合いにどうぞこのメルマガをご紹介ください!
  【面白い演劇を紹介してるメルマガはコレ!】
   ⇒ http://archive.mag2.com/0000134861/index.html

 ☆もしこのメルマガを観てお芝居に行かれたら、劇場でのアンケート用紙に
  「高野しのぶのメルマガで知った」等、書いていただけると嬉しいです♪

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ◎東京および関東近郊の情報に限らせていただいております。
 ◎掲載内容には細心の注意を払っておりますが、
  間違いがあることもあります。情報は主催者URLでご確認ください。
 ◎お薦めを観に行って面白くなかったら・・・ごめんなさいっ。

 ◎私の好みはこちらです。
  → http://stage.corich.jp/my_troupe.php?member_id=57
  簡単なプロフィールはこちらです。
  → http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2004/0111000000.html

 ◎購読・解除はこちらから簡単にできます。
  まぐまぐ → http://www.mag2.com/m/0000134861.html

////////////////////////////////////////////////////////////////

 メルマガ 『今、面白い演劇はコレ!年200本観劇人のお薦め舞台』
 発行人:高野しのぶ
 しのぶの演劇レビュー:http://www.shinobu-review.jp/
 お問い合わせ:http://www.shinobu-review.jp/contact/

 このメールマガジンは、まぐまぐから配信されています。
 まぐまぐ:http://www.mag2.com/

 Copyright(C)2004-2010 MTR standard corporation. All rights reserved.
 許可無く転載することを禁じます。

////////////////////////////////////////////////////////////////

Posted by shinobu at 00:04 | TrackBack