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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2004年11月23日

テレビ東京・アトリエダンカン・プロデュース『8人の女たち』11/19-12/12アートスフィア

 ロベール・トマの戯曲を江守徹さんが演出。
 なんといっても目玉は日本の舞台女優の大盤振る舞いです。とにかく華やか!

 舞台は1950年代のフランスの田舎の大邸宅。クリスマス間近で家族が全員集まっている中、一家の主が殺された。家にいたのは妻(木の実ナナ)、娘2人(佐藤江梨子・ソニン)、妻の母(喜多道枝)、妻の妹(安寿ミラ)、家政婦2人(岡本麗・毬谷友子)、殺された主人の妹(山本陽子)の合計8人の女たち。雪に閉ざされた邸宅の中で互いを探り合う内に、女たちそれぞれの秘密が明かされていく。犯人は一体誰なのか?

 2002年に映画化されたフランソワ・オゾン監督の『8人の女たち』はかなり脚色されたミュージカルでしたが、本作は戯曲に忠実に作られたようです。
 とにかく豪華絢爛な女優にうっとりし通しでした。衣装は映画のイメージをそっくりそのまま持ってきていましたね。
 

20041122 8femmes movie.jpg

映画のビジュアルです。画像元はこちら

 車イスに座っている祖母マミー(喜多道枝)と太った衣装を着けている家政婦シャネル(岡本麗)以外は、体の線がはっきりわかるデザインの衣装ばかりでしたので、皆さんのスタイルの良さが際立ちました。ほんっっとにキレイなの!席が最前列だったので衣装の生地や細かいデザイン、胸の谷間など(笑)、存分に味わわせていただきました。

 非常にわかりやすい演出で、奥様方がお友達と一緒にマチネを観るには最適だったと思います。どうしても映画と比べてしまいますしね。映画の方がセクシーで刺激的なんですよ。だから私にはちょっぴり物足りませんでした。

 ソニンさんは声がすごく大きくて、ハッスルしてましたね。観客も共演者も置いてきぼりになるほど一人で発散してた感じで、最後の方はちょっと観てられなかったです。初舞台だそうなので、これからまた頑張ってくださるといいですね。

演出:江守徹 原作:Robert Thomas(ロベール・トマ) 翻訳:和田誠一
出演:木の実ナナ 山本陽子 安寿ミラ 毬谷友子 佐藤江梨子 ソニン 岡本麗 喜多道枝 (加藤治子は降板)
美術:和田平介 照明:勝柴次朗 音響:高橋巌 音楽:笠松泰洋 衣裳:原まさみ ヘアメイク:角田和子 かつら:スタジオAD 演出助手:水谷勝 舞台監督:津田光正 宣伝美術:xenon 仲介:(㈱)フランス著作権事務所 宣伝:る・ひまわり 製作助手:島袋佳 制作:吉田由紀子 プロダクションマネージャー:小池義圓 プロデューサー:池田道彦
主催:アートスフィア 朝日新聞社 テレビ東京 協賛:TOSHIBA 製作:スフィア 企画製作:アトリエ・ダンカン
アトリエ・ダンカン内公演ページ:http://www.duncan.co.jp/play/8femmes/
映画「8人の女たち」:http://www.gaga.ne.jp/8femmes/

Posted by shinobu at 2004年11月23日 18:02 | TrackBack (1)