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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2004年09月10日

東宝『ミュージカル ミス・サイゴン』08/15-11/23帝国劇場

 1992年~1993年に504日間ものロングランをしたミュージカルの再演。日本ショービジネス界の一大イベントですね。
 私が観た回のメインキャストはこちら→ 市村正親 笹本玲奈 井上芳雄 岡幸二郎 ANZA 泉見洋平 杵鞭麻衣 ほか

 市村正親さん目当てでチケットを取って、市村正親さんだけが良かった、という非常に残念な結果でした。
 うーん・・・他の出演者の方々は歌もそれほど上手じゃないし、役柄になりきっているようにも見えないし・・・。私の席があまり良い席じゃなかったのもあるかもしれませんが、お話の中に入っていけませんでした。
 大がかりなセットは確かに迫力がありますけど、帝国劇場なんだから当然かな~っていう程度でした。チケット代高いし・・・。

 サイゴンが陥落し、アメリカ兵が逃げるようにベトナムから去っていくシーンで、ヘリコプターに乗り込むGIたちをベトナム人が必死で追いかけて行きます。それを観て、「ああ、人間はこういうことをしちゃだめだよな」って思いました。肌が触れ合う距離で仲良くしていたのに、突然に姿を消してはいけないです。その場所を切り捨てるのは罪になると思います。なんだか小学生みたいな書き方ですが(苦笑)、やっぱり戦争はいけないよって思いました。「戦争」という言葉だけで、何もかも無条件に断念させられてしまい、人間が人間らしく生きられない状況にしてしまうのです。

 予想はしていましたが、観客のマナーが良くないのは悲しいことですよね。帝国劇場っていつもお客様のせいで何かしらヤな気持ちにさせられます。一番困ったのは、幕間の休憩の時に後半のストーリーをどんどん得意気に説明する女性がいたこと。なぜかミュージカルのファンの方にそういう人が多いです。一つの作品を何度も観るのが当然になっているからかしら。私はどんな舞台でも、あらすじ等は読まずに真っ白な頭で味わいたいと思う方なので、あわててその女性のそばから離れました。

 ※9月中旬から、舞台写真入りのパンフレット(2,000円)が販売開始されるそうです(今販売されているのは1,500円)。

公演公式サイト:http://www.toho.co.jp/stage/miss_saigon/
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 動画がたくさん観られます。作品解説もたっぷり。


プロデュース:キャメロン・マッキントッシュ 作:アラン・ブーブリル 作曲:クロード・ミッシェル・シェーンベルグ(「レ・ミゼラブル」チームの第二弾)
訳 :リチャード・モリトビー、Jr./アラン・ブーブリル 訳詞:岩谷時子 オリジナルフランス語テキスト:アラン・ブーブリル 製作協力:キャメロン・マッキントッシュ・プロダクション 製作:東宝 後援:フジテレビジョン 協力:virgin atlantic 製作:田口豪孝・斎藤安彦

【男性アンサンブル】
藍澤幸頼 饗庭大輔 阿部 裕 阿部よしつぐ 乾あきお 岩田 元 織田和馬 小原和彦 KAZZ 香取新一 川本昭彦 岸 祐二 小鈴まさ記 小西のりゆき 斎藤健二 齋藤裕加 櫻井太郎 佐嶋宣美 清水隆伍 神宮 崇 杉本 崇 杉山有大 清野秀美 丹宗立峰 附田政信 照井裕隆 中右貴久 中澤真太朗 中本吉成 西野 誠 橋本好弘 原慎一郎 日比野啓一 堀内克彦 Marcelino 前川勝宏 松村曜生 萬谷法英 水野栄治 村上幸央 森 隆二 森山大輔 山名孝幸 横沢健司

【女性アンサンブル】
愛田芽久 浅野実奈子 荒木里佳 池谷京子 伊藤千晴 今泉りえ 越智なおみ 樺島麻美 香山ゆき 坂本法子 史 桜 染谷妃波 田島麻子 中川菜緒子 真樹めぐみ

Posted by shinobu at 22:42 | TrackBack