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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2004年12月02日

毛皮族『毛皮族のロックンロールミュージカル, キル!キル!「お化けが出るぞ!!」』12/01-08全労済ホール/スペース・ゼロ

 ジュンリーこと江本純子さん率いる毛皮族は、今年3月に下北沢駅前劇場1ヶ月公演で4,000人動員するなど、飛ぶ鳥落とす勢いの劇団です。今回はスペースゼロ、次回は本多劇場に進出します。

 彼女たちの過去の遍歴をすっかり忘れて、初日に伺ってしまいました・・・。開場・開演が30分強押し。上演時間は・・・たぶん2時間40分ぐらい。終わったら22時半でした。

 今回は日本から海を渡ってアメリカに着いた娼婦達の話?でした。でもストーリーなんてどーでもいいです。お芝居ではなく、レビュー(歌・踊り・寸劇などを組み合わせた舞台芸能。華麗な装置・衣装や群舞、スピーディーな場面転換などを特色とする娯楽的な要素の強いショー形式のもの。from Yahoo!辞書)だと思えば納得の作風でしょう、今回は。“スピーディーな場面転換”に欠けましたけど(笑)。

 私は・・・やっぱり若い女の子がおっぱい出して踊るっていうのが好きなんですよね、ぶっちゃけ言っちゃいますが。だってきれいなんだもん。若さがはじけてるんだもん。最前列のおじさんの気持ちわかるよ(笑)。私は今回は2列目でした。そう、私の毛皮族の楽しみ方は、とにかく至近距離でジュンリーとぴちぴちギャルの裸体を鑑賞することです(笑)。だったらストリップ劇場に行けば?と言われるかもしれませんが、いえいえ、毛皮族の俗っぽいギャグやおバカな演出も好きなのです。

 さて、内容について出てきたのを覚えているだけ箇条書きしますと→中森明菜レビュー、野球(オマリー宇津木監督)、五輪真弓『恋人よ』、THE NIGHTMARE BEFORE CHRISTMAS女子十二楽坊QUEEN、そしてコーラスライン。たぬきときつねが出てきたのはタイトルの「おばけ」つながり?

 作品の完成度としては「理想には程遠い状態」でしょう。段取りが上手くいっていない箇所が多すぎますし、セリフもいっぱい間違えます。ジュンリーなんて、「あれ?今どこだっけ?」「何の話してた?」って言っちゃうし(笑)。舞台上で完全に開き直れるのがすごい。なので、これから観に行かれるなら千秋楽に近い公演がお薦めです。

 さて、開演時間の遅れについて。普通だったら私は激怒しているはずなんですけど、毛皮族なんで。ジュンリーなんで。許しちゃってました(笑)。彼女にはそういう、こちらがどうしても太刀打ちできない愛嬌とカリスマがあるのです。
 でも・・・次が本多劇場で、大阪公演もありますよね。やっぱり精進する必要があるのではないでしょうか。私はファンですが、お友達を誘う気にはなれないし、ずっと観続けるかというと不安ですね。女の子たちが年を取らない内に、全体的な完成度を上げた方が良いと思います。

作・演出:江本純子
出演:町田マリー 柿丸美智恵 原口洋平 和倉義樹 佐々木幸子 羽鳥名美子 澤田育子(拙者ムニエル) 金子清文 町田カナ(reset-N) 内田慈 石本真一朗 延増静美 小黒奈央 河野真子 小平伸一郎 齋藤由香理 髙田郁恵 武田裕子 平野由紀 古市海見子 松尾ユウコ 水町香菜恵
舞台監督:村田明 照明:中川隆一 音響:加藤温 美術:小林奈月 小道具:清水克晋(SEEMS) 衣裳:胡桃沢真理 演出助手:中嶋奈津子 宣伝美術:井原靖章 宣伝写真:杉本育子 宣伝美術協力:恵比寿ZAZOU 詮索助手:対馬淳子 藤間千里 野崎澄江 宣伝:吉田由紀子 制作:西向美有紀 企画・製作/毛皮族  後援/ニッポン放送 (前回プロデューサーだったさすがわささめ氏は顧問になられたとか)
毛皮族:http://www.kegawazoku.com/

Posted by shinobu at 13:49 | TrackBack