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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2004年12月10日

KERA・MAP#004出演者募集

 折込チラシより、オーディション情報です。
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 タイトル:『ヤング・マーブル・ジャイアンツ(仮題)』
 公演期間:2005年06/25(土)-07/03(日)(予定)
 会場:吉祥寺シアター (オープニングステージ:杮落とし公演)
 作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
 出演:フルキャストオーディション

【応募資格】
 18歳から30歳までの男女・プロアマを問いません。上記公演期間及び、5月からの稽古に全日参加できる方。稽古は13時から22時を予定しておりますので、この時間終日あけられる方に限ります。

【募集人数】
 男女各12名程度を予定※オーディション合格者の出演料は、原則としてございません。あらかじめご了承の上、ご応募下さい。

【応募方法】
 1:指定の履歴書に写真(顔・全身各1枚)を添付したもの※2004年12月20日~NYLON100℃ホームページよりダウンロード、又は郵送にて承ります。
 アドレス http://www.sillywalk.com/nylon/
 郵送:返信用封筒(住所、氏名明記の上、80円切手貼付)を下記宛先「履歴書希望」係までお送りください(12月20日必着~2月15日必着分まで)
 2:作文(「私とケラリーノ・サンドロヴィッチ」600~800字)
 3:返信用封筒(住所、氏名明記の上、80円切手貼付)

【審査】
 一次 書類審査 審査後、4月8日までに書面にてご連絡致します。電話での合否のお問い合わせには応じかねます。尚、応募書類は返却致しません。
 二次 実技審査は、3月17日~3月23日のいずれか1日に、都内スタジオで実施する予定です。
 受験料 一次審査 無料 / 二次審査 5,000円(当日会場にて受付)

【応募〆切】
 2月22日(火)必着・持参不可

【お問い合わせ・応募先】
 (株)シリーウォーク
 〒150-0036
 東京都渋谷区南平台町12-13秀和第二南平台レジデンス221号室
 「KERA・MAP#004出演者オーディション」係
 TEL 03-5458-9261 FAX 03-5458-9262
 sillywalk@sillywalk.com

★KERA・MAP#003『砂の上の植物群(仮題)』
 公演期間:2005年5月1日(月)~5月14日(土)(予定)
 会場:新宿シアターアプル
 作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
 出演:http://www.sillywalk.com/nylon/ にて1月10日正午発表!


※折込チラシやメールマガジン、演劇関係ウェブサイト等で見つけた、演劇を作る側の方に有益だと思われる情報を掲載しています。
 詳細は主催者のホームぺージ等でご確認ください。

Posted by shinobu at 23:52 | TrackBack

ペテカン『やわらかな君の髪をなでる』12/09-19下北沢駅前劇場

 ペテカン舞台芸術学院出身の劇団です。本田誠人さんが作・演出されています。来年で10周年だそうです。
 今回はペテカン初の2バージョン公演。私は男バージョンの初日(公演の初日)に伺いました。

 舞台は小ぎれいなマンションの一室。若い男の子達がたわいもない雑談をしたり、ふざけあったりしながら暇な時間をもてあましている。実はそこは男性向けの出張ヘルスクラブの事務所。客からの電話を待ってゲイの男の子達がスタンバイしているのだ。

 いやー・・・ペテカンで男娼とは・・・・。ちょっぴり衝撃でした(笑)。ペテカンというと私にとっては若い男の子と女の子達のまっすぐで切ない青春!甘酸っぱい恋!すかさず胸きゅん!とういイメージなので。といってもこれは数年前に観た『嘘みたいな月』の印象なんですけどね。大好きな作品です。

 ゲイの恋愛って、映画、小説、漫画など、本当に沢山の分野で表現されていますよね。演劇では上演されていない時期がないぐらいメジャーなテーマです(有名どころだと『蜘蛛女のキス』や『Angels in America』など)。で、この『やわらかな・・・』は、可愛らしい男の子同士の若々しい恋!いや~ん麗しい~っっ!少女漫画のゲイの世界ですね。やっぱ美形はイイよっ!超ミーハー気分になって、テレながら凝視しちゃってました(笑)。女の子には目の保養になるかも♪

 ここから所々ネタバレします。読んでから観に行ってもさほど支障はないと思います。

 篠原(斎田吾朗)がノンケのミサキ(石曽根有也)とふざけて相撲をとっていたら、だんだん盛り上がってチークダンスに発展し、ほぼ抱擁にまでなっていくシーンは、「いや~ん、ステキィ~っ」ってゾクゾクしちゃったよっ!音楽は明るい目のロック・ミュージック(かな?)で、あくまでも楽しく元気な感じなんですが、照明が舞台奥もしくは横から少しだけ照らしているので、客席からは顔がかすかに見える程度のほぼシルエット状態なんです。篠原が誰と踊っているのかがわからないから、すごくセクシーなんですよね~。
 丹野(若狭勝也)が篠原にひざまくらをしてあげながら、篠原の髪をいとおしそうになでるシーンは、素朴で暖かかった。

 お話の内容はキャッチコピーにあるように「丹野友則は篠原幸伸が好きだった。ただそれだけのこと」。楽しいおしゃべりで盛り上げながら淡々とゲイの男の子達の日常を綴っていくシンプルなものです。ペテカンのお芝居では「おしゃべり」が大きな要素を占めていて、その中からほんのりと登場人物一人一人の本当の気持ちが感じとられるのが見所です。でも、いつもそれが上手くいくとは限らないんですよね。例えば今回は、クリスマス・パーティーを事務所でやることになって、男の子達がそれぞれで出し物としてコスプレ(?)をするのですが、笑いのためのネタ紹介のように見えました。キャラクター勝負の感もあり、私はあまり楽しめなかったですね。

 音響にこだわりを感じました。いい歌を沢山使っていて、よく曲に合わせて演技をしていました。ファミコンの「マリオ・ブラザーズ」をプレイしながら、そのゲームの進行とセリフのやりとりを組み合わせていたのも面白かったですね。しっかり稽古をされているんだろうなぁと思います。ただ、会話や所作が、踊りの振付のように決められているのが見えてしまうと、リアルな世界が一気に崩れてしまいます。リスクが大きいですよね。

 斎田吾朗(ときた・ごろう)さん。浮気者の篠原役。全体的に線が細いイメージ。ひょろっとしていて背が高い。目がクリっと大きい。茶色い髪が鼻の頭までかかっている、ふんわりとしたヘアスタイル。・・・イケメンですよ、イケメン!ちょっと怒った顔がまたカッコいいんですよね~、目に力があるから。斎田さんはいつもちょっと三枚目風味なので、今回のように二枚目路線まっすぐというのは私にとっては願ったり叶ったりでした。
 若狭勝也さん(KAKUTA)。篠原を一途に愛している丹野役。KAKUTAでも育ちのよい青年役がぴったりの美形男優さんですが、今回もやはり期待を裏切らない、麗しい若きオノコでございました。目がうるうるしてるのがイイ!笑顔が優しい!
 本田誠人さん。とさか頭のボブ役。一人芝居が面白かったです。何でもお上手だなーと思います。

 女バージョンは、男バージョンと脚本はほぼ同じだったけれども、全然違う空気感の作品に仕上がっているそうです。

作・演出:本田誠人
男ver. 出演:斎田吾朗 若狭勝也 石曽根有也 大治幸雄 本田誠人 福山俊郎(そとばこまち) 堀正哉 恩田隆一 (ONEOR8)
女ver.高山奈央子(KAKUTA) 長峰稔枝 山田佑美 羽柴真希 四條久美子 濱田龍司 笹峯あい(Cast Corporation) 吉田麻起子 (双数姉妹)
美術・舞台監督:濱田 龍司 照明:横幕絵美(満平舎) 音響:斎田吾朗 高橋秀雄(SoundCube) Photo:三浦麻旅子 舞台装置:堀正哉 大治幸雄 web:羽柴真希 演出助手:四條久美子 宣伝美術:田村奈巳 Artist Management:クリオネ 制作:大場裕美 高田喜絵 企画・製作:ペテカン 後援:文化放送
ペテカン:http://www.petekan.com/

Posted by shinobu at 01:41 | TrackBack