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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2005年01月07日

ホリプロ主催 ブロードウェイミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』01/06-23東京厚生年金会館

 ジュリー・アンドリュース主演のミュージカル映画(1965年アメリカ)が世界的に超有名です。
 誰もが聞いたことのある名曲の数々とオーソドックスで優しい演出に、心温まりまくり!てゆーか、涙ボロボロっす。こういうの大好きっ。
 イープラス得チケありますよ!1/12(水)~14(金) S席9,500円→4,800円

 有名な作品ですのでネタバレします。ストーリーがわかっていても充分楽しめると思います。

 第二次世界大戦中のオーストリア。若くておてんばな修道女マリアは、7人の子供の家庭教師としてトラップ大佐の家に雇われる。母親を亡くし明るさを失っていた子供達だったが、歌がいっぱいの愛溢れる生活を通じて、笑顔を取り戻した。トラップ大佐とマリアもお互いに心を寄せ合っていき、やがて一家には至福の時が訪れる。一方で、平和なオーストリアにはナチス・ドイツの影が忍び寄っていた。

 ほがらかで、素直で、心優しい登場人物たち。ちょっぴり恥ずかしくなるぐらい純粋なラブ・シーン。最年少の5歳の女の子が超カワイイ!!!
 目玉は何と言っても歌でしょう。皆さんとってもお上手です。ヘンな技とか使わないでそのまま歌い上げてくださるので、聴いている方もリラックスして、透明な心持ちで受け入れることができます。あぁ~・・・心が洗われるよぉっ!

 我が家には映画のLD(レーザーディスク)があるんです。そう、私の母が大好きだから。何度か観ましたので歌もストーリーも画像もよ~く覚えていました。自分でも歌いましたしね。“エーデルワイス”は学校の音楽の授業でも習いました。ジャズのナンバーとしても有名な“私のお気に入り~My Favorite Things”は、今だに「そうだ、京都、行こう」(by JR西日本)とか思ったりもします(笑)。

 私は映画よりもこのミュージカルの方がかなり好きですね。まずマリアが無邪気で純粋で可愛いです。そして演出がシンプルで、余計なことをしないのが良いです。装置はスタンダード過ぎる気がしましたけど。

 ナチスの手から逃れるために参加した合唱コンクールで、ナチスの巨大な旗をバックに、祖国オーストリアへの愛のメッセージである“エーデルワイス”と、お別れの歌“So long, Farewell”を歌うのには泣けます。コンクール終了後に一家は修道院に逃げ込み、後は山を越えてスイスに抜けるしか道はない、となった時に“すべての山に登れ~Climb Ev'ry Mountain”をシスターが大合唱。そうか、だから「山を登る」のね!
 そして、一家が笑顔で修道院の階段を上って出て行くところで終幕・・・そう、映画のように「スイスに脱出できました!」とまではいかないんです。もしかするとつかまるかもしれない、でも、家族全員が一丸となって、自分を信じて、前へ進んでいくんですよね、夢をつかむために。初日だったせいもあるかもしれませんが、幕が下りたときの会場の拍手はすごかったです。音楽が演奏されている間は最後の最後まで手拍子もありました。

 ※トラップ一家って実在してたんですね、パンフを読んでびっくり。実在のマリア・フォン・トラップさんの自伝がドイツ映画になり、ブロードウェイ・ミュージカルになって、それからアメリカ映画になったそうです。

《東京公演→名古屋→大阪》
音楽:リチャード・ロジャース 作詞:オスカー・ハマースタイン2世 脚本:ハワード・リンゼイ&ラッセル・クラウス 演出:ダレット・ノリス
イープラス内:http://click.eplus.co.jp/?5_99472_273344_6
ホリプロ内:http://www.horipro.co.jp/ticket/kouen.cgi?Detail=45
「サウンド・オブ・ミュージック」永遠の魅力:http://www.1soundofmusic.com/

Posted by shinobu at 2005年01月07日 01:18 | TrackBack (0)