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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2005年03月06日

世田谷パブリックシアター『ファンタスティックス』02/27-03/13世田谷パブリックシアター

 宮本亜門さん演出のミュージカル。日本ミュージカル界のプリンス、井上芳雄さん主演です。
 初演(2003年2月)が素晴らしかったのでチケットを取りました。ヒロイン(大和田美帆)とヒーローの父親(沢木順)以外は同じキャストです。
 →公開舞台稽古(きれいな写真があります)

 私が観た回は皆さん歌がおぼつかなくってですねぇ、聞き惚れられなかった。思う存分に声が出ていないように思いました。だから初演の時よりも感動が少なかったです。日本語の歌詞が音楽に合いづらいのもあると思いますけど。
 演出もキャストも初演とほぼ同じですし、感動したポイントも同じでした(初演のレビューはこちら)。後半から本領発揮する作品なので途中休憩で帰らなくて良かったです。

 初演で私が苦手だったヒロインの高橋恵理子さんが、大和田美帆さんに代わっていたのでちょっと楽しみにしていたのですが、高橋さん同様、私の苦手なタイプの歌い手さんでした。スタイルいいし、めちゃくちゃ可愛いし、見ている分には全く文句のない女優さんだと思うんです。だけど、演技と歌があんまり・・・。第2幕では素敵だなと思うところもありました。

 山路和弘さん(悪党エル・ガヨ)と、井上芳雄さん(息子)の2人でアドベンチャー(?)の歌を歌うところが良かったです。白い蛍光灯の照明がかっこいいですよね。
 声を出さずにステージ上の裏方さんとして登場するミュート(水野栄治)が、銀色や金色の紙吹雪をパーッと蒔くのがものすごく楽しくて美しいです。
 September~♪という歌は一緒に歌おうにも難しすぎる気が・・・何度も観れば(聴けば)大丈夫なのかな。

 井上芳雄さんはミュージカルならではの演技をしすぎじゃないかなぁと思いました。『ミス・サイゴン』などの大きなミュージカル作品にずっと出演されてますから当然のことなのですが、私にはわざとらしさが目に付いて、少し魅力減でした。

《能登、北九州、東京、高知、山口、新潟、愛知、大阪》
脚本・作詞:トム・ジョーンズ 作曲:ハーヴェイ・シュミット 演出:宮本亜門
出演:井上芳雄、大和田美帆 斉藤暁、沢木順 なすび、水野栄治、二瓶鮫一 山路和弘
パフォーマー:岩島もも 唐沢大介 中村友美 上演台本翻訳・訳詩:宮本亜門 北村直子 演出・振付:宮本亜門 音楽監督:佐孝康行 美術:松井るみ 照明:山口暁 音響:大坪正仁 衣裳:前田文子 ヘアメイク:河村陽子 歌唱指導:泉忠道 音楽監督助手:中條淳子 演出助手:北村直子 舞台監督:小林清隆 宣伝美術:高橋雅之(タカハシデザイン室) 写真:西村淳 スタイリスト:矢野恵美子 宣伝ヘアメイク:YOSHIE HIROSE
亜門版ファンタスティックス公式サイト:http://www.fantasticks.jp/

Posted by shinobu at 2005年03月06日 20:28 | TrackBack (1)