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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2005年07月12日

シーエイティプロデュース『ラスト・ファイヴ・イヤーズ "THE LAST FIVE YEARS"』07/09-21シアター・カイ

 山本耕史さんNaoさん の2人だけが出演するミュージカルです。セリフはほとんどなく、全編が歌と音楽で構成されています。演出は鈴木勝秀さん。
 2002年ニューヨーク初演で韓国・カナダ・ヨーロッパでも上演され、このたび日本初上陸だそうです。

 こちらで3月のロサンジェルス公演をご覧になったクワストさんのレポートが読めます。舞台写真はコチラ(シアターガイドより)。

 ジェイミー(山本耕史)とキャサリン(Nao)という2人の若いカップルの5年間をそれぞれの視点から描くというスタイルでしたが、色々唐突で意味がよく分かりませんでした。終演後にパンフレットを読んで構造を知り、「そりゃー面白い!」って思いましたが、残念ながら観ている時は頭にハテナマーク状態。これからご覧になる方はこちらに詳しいことが書かれてありますので、読んでから観に行かれても良いのではないかと思います。

 山本耕史さんは期待通りの歌とダンス(動き)を披露してくださり、やっぱり輝いていらっしゃいました。なんであんなにかっこいいんやろねぇ・・・パワーがみなぎっています。また、シアターXという小さい劇場で観られるのがすごくありがたいです。NHK大河ドラマ「新撰組!」の土方があんなに近くに居ると思うとちょっと感動ですよね、単なるミーハーですが(笑)。
 Naoさんはavextrax所属の歌手なんですね。ミュージカルも初舞台。演技はちょっと観ているのがつらかったかな。歌うので精一杯という感じ。

 音楽はとても良かった!生演奏なのも嬉しいです。歌詞は英語が多いな~とも思いましたが(突然日本語から英語になるので何を言っているのかわからなくなるのです)、日本語訳がうまくリズムに合っていて聴きやすかったです。でも、作品の構造や2人の性格をちゃんと理解できるほどは説明してくれていなかった気もします。原語(英語)で聴けたらきっと深いところまで味わえるんでしょうね。こればっかりは仕方ないなぁ。

 シアターX公演は完売ですが、横浜BLITZ公演については終演後に劇場でチケットを販売していました。お問い合わせはこちらへ。

 ここからネタバレします。 

 ジェイミーは恋に落ちてから破局へと時系列どおりに演じて行きますが、キャサリンは破局から時間をさかのぼって2人の出会いまでを演じます。なのでオープニングからキャサリンは「彼が去ったけれど、私はどうすればいい?」と歌い出し、ジェイミーは「君こそ待ちわびた女神さ」と歌うのです。
 中盤で2人が同じ気持ちだった瞬間が訪れるのですが、それが結婚式のシーン。全然わからなかった・・・・。

 ジェイミーは初めて書いた小説がいきなり有名になるラッキーな男で、大学時代からの恋人のキャサリンと結婚し、順風満帆な人生をひた走ります。反してキャサリンは売れない女優でオーディションをしても落ちちゃうし、つまらないお芝居のツアーで旅回りを余儀なくされるし、どうやら才能はないみたい。そもそもが合わない2人だったのねぇとパンフレットを読んで知りました。これは悲しいな~。観ている時にわかりたかったな~。
 
 舞台美術はごくシンプルな白い部屋でした。下手側にジェイミーのデスクとイス、上手側に箱型のベンチがあるのみ。床は茶色の木製で、舞台奥には白い壁がそびえています。壁には窓が2つあり、バラの花やブラインドの影などが映像で映し出されます。壁全体がスクリーンになって動画が映写されることもあり、ジェイミーが書いた短編「The Schumuel Song(老仕立屋シュムール)」を読む(歌う)シーンではアルファベットの文章が壁に大きく現れて、小説、朗読、歌、音楽が合わさったダイナミックな空間になりました。

 面白い作品だと思います。ミュージカル俳優さんのペアで再演希望~。

≪東京、広島、東京(亀有)、仙台、郡山、大阪、福岡≫
出演=山本耕史(ジェイミー)/Nao(キャサリン)/ピアノ・指揮:前嶋康明/ギター:田代衛/ベース:井上哲也/ヴァイオリン:工藤美穂
作詞・作曲=ジェイソン・ロバート・ブラウン(Jason Robert Brown) 演出=鈴木勝秀 訳詞=高橋亜子 音楽監督=深沢桂子 翻訳=五十嵐寿 照明=原田保 美術=二村周作 音響=井上正弘 衣裳=尾崎由佳子 振付=夏貴陽子 演出助手=金子紘子 舞台監督=二瓶剛雄/小澤久明 ヘアメイク=スタジオAD 舞台製作=クリエイティブ・アート・スウィンク/加賀屋吉之輔 宣伝美術=永瀬祐一 宣伝美術=西村淳 宣伝ヘアメイク=西岡和彦 宣伝衣裳=飯島明子 票券・宣伝・運営=インタースペース 主催=TOKYO FM 提携=シアターX 協力=スフィア 制作=神戸丈志 倉本康正 プロデューサー=江口剛史 企画・製作=シーエイティプロデュース
東京公演発売日4/17(日)6,500円(全席指定・税込)計16ステージ
プレビュー公演:7/4@スフィアメックス(6000円) 追加公演:8/4-5@横浜BLITZ(6500円)
シーエイティプロデュース:http://www.stagegate.jp/
チケットスペース:http://www.ints.co.jp/last/index.html
ぴあ:http://t.pia.co.jp/promo/play/last5years.jsp

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Posted by shinobu at 2005年07月12日 22:57 | TrackBack (2)