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しのぶの演劇レビュー
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2005年07月31日

『イブラヒムおじさんとコーランの花たち』松村雄基さんの回の読者レビュー

 博品館劇場で上演されていた(7/31千秋楽)『イブラヒムおじさんとコーランの花たち』について、松村雄基さんのファンサイト“Turn Loose”管理人のsatoさんより、松村雄基さんの回の感想文を頂戴しました。「ファンのかなり贔屓目なレポートになってますが」という謙虚なお言葉とともに掲載許可をいただきましたので、ご紹介いたします。
 satoさんは「今回は都合があいませんでしたが、他の方の公演も拝見したいと思ってます。ぜひ、シリーズ化して欲しいですよね。」とおっしゃっています。私もお目当ての俳優が出演するなら(笑)、何度でも観たいと思う作品です。

*****「イブラヒムおじさんとコーランの花たち」松村雄基さんの回*****

 はじめまして。
 いつもしのぶさんのレビュー参考にさせていただいてます。
 「イブラヒムおじさんとコーランの花たち」三田さん、浦井さんの
 公演も素敵だったようですね。

 松村さんの公演も素敵でした。毎年、松村さんは新橋演舞場、松竹座など
 大きな劇場での舞台に出演されるのですが、今年は北千住で
 水谷八重子さん率いる新派公演に出演してみたり、デビュー25周年を
 目前に幅の広い仕事をされているようです。
 そんなかの朗読劇でした。私も正直、面白いのかな?なんて…

 でも、見事でした。温かく豊かな情景が次々と流れてきて。
 拗ねたような表情も見せながら、でも根は礼儀正しく可愛いモモ。
 風格があって、穏やかで、慎み深いイブラヒムおじさん。
 二人のユーモアたっぷりで、穏やかで優しい、やりとりに たくさん泣きました。

 ブルー通りにブリジット・バルドーがやってくるシーン。
 「お水、あります?」
 「もちろん。マドモアゼル」
 「ありがとう。いかほど?」
 モモとイブラヒムおじさんだけではなく、綺麗なブリジット・バルドーが確かに見えました。
 あの大映ドラマのイメージからでは意外でしょが、茶道・剣舞で鍛えてるだけあって
 舞台での松村さんの所作はとても綺麗なのです。
 優雅な身のこなしの涼しげなブリジット・バルドーが、風格ある語りとピンと伸ばした姿勢から想像でき。
 狭い乾物屋での、女優と 貫禄あるイブラヒムおじさんのやりとりが見えました。

 生演奏もよかったです。
 ブリジット・バルドーがやってきたときには賑やかで華やかに。
 セーヌ川の散策では煌びやかな音楽が、セーヌ川の水面を見せてくれました。
 イブラヒムおじさんと海を見に行き、やっと泣くことができたときには
 夕景を想像させる、厳かな演出・音楽でした。

 笑うから幸せになるのだと教えてもらったモモが色々な人にその武器を使うシーン。
 学校の先生相手に算数の問題が分かりません、「どっかーん。にっこり」
 モモは凄い武器を手にいれました(笑)
 「もう一度、説明しましょうね」と先生。信じられない!怒られない!凄い!びっくり!うっとり。
 松村さんの表情がクルクル変わります。
 町の娼婦にまでこの武器を使うモモ。また、うまくいきます。
 でも父親には通じなかったり… それとも少しは通じたのでしょうか?

 最後にイブラヒムおじさんを喜ばせようと、涙を我慢して、笑顔を見せるモモ。
 「どっかーん。にっこり」松村さんも悲しみを抑えて、笑顔を。
 目には涙があふれて。とっても印象的なシーンでした。
 木曜は昼・夜と2公演でしたので、全く噛まなかったというわけではありませんが、
 とても聞きやすい穏やかでメリハリのある朗読で。清々しい朗読劇でした。
 三田さん、浦井さんの回も観てみたかったです。

 今回はDVDを入手していたのですが、しのぶさんのお薦めどおり見ずに行って正解でした。
 ありがとうございます。
 自分の想像で好きなようにモモやイブラヒムおじさんをイメージできて。
 舞台後に、DVDを見て自分のイメージと比較したり。不思議で楽しい時間でした。

********ここまで********

 三田和代さん浦井健治さんに続いて松村雄基さんの回の感想文が揃いました。
 榎木孝明さんの回はどんな感じだったんでしょうね。
 8月末には麻美れいさんが登場されますよっ。

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Posted by shinobu at 2005年07月31日 11:53 | TrackBack (0)