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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2005年08月19日

フジテレビジョン『THE PRODUCERS-プロデューサーズ-』08/13-31青山劇場

 7月に来日したブロードウェイ版『プロデューサーズ』の翻訳版です。主役はV6の井ノ原快彦さんと長野博さん。脇を固めるのも有名な俳優さんばかり。初日写真はこちら

 ※追加公演が決まったようで、8/26(金)18:30の回が発売中です。残席確認はできていません。詳細はこちら

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 青山劇場のエントランス前の広場に巨大な電飾看板が建っていて、その豪華さに驚きました。さ、さすがジャニーズ・・・!思わず携帯でパシャっとやっちゃったよ(後ほどアップします。いつになるかわかりませんが・・・)。

 原作をそのまんま日本語&日本人キャストで上演したものでしたね。装置から振付から何から何まで同じでした。この作品はスーザン・ストローマンさんの演出が命ですものね。でも本場のを観てからジャニーズ版を観るってどうなの?って感じなんですけど(笑)。

 そもそもこのチケットを取ろうと思ったのは『ハンブルボーイ』で好演だった井ノ原快彦さんをもう一度観たいって思ったからなんです。で、いのっち・・・期待を裏切らない男だったよっ!!まったくも~ジャニーズで歌って踊ってアイドルやって、バラエティーやって、子供番組やって、ストレートプレイやって、ミュージカルまで出来ちゃうんもんな~。ほんとスゴイ。

 いや、さすがに演技や歌が本場に敵うっていうわけじゃないんですけどね、こう、愛嬌っていうかスター性っていうか、媚びないで堂々としてるんだけど、あくまでも自然体。力を抜いてさらりとつっこむセリフがめちゃ上手いんですよね~。私はジャニーズ・ファンじゃないし(テレビも見ないし音楽も聴かないので)、アイドル一般にはとても疎いのですが、いのっちのことは追いかけたいって思いますね。

 いのっちは元売れっ子プロデューサーのマックス役。最初はちょっと堅い感じでしたが、終盤ではセクシーな色男に見えてきました。牢屋に入れられたマックスが、今までを振り返ってそれまでに流れた曲をメドレーで弾丸のように歌っていくのも、ちゃんとやりきれてました。あれには見惚れたなぁ・・・。途中で「インターミッション!」と言ってしばらく座って休憩するシーンなんて、本場に勝ってましたよ。・・・って褒めすぎやね(笑)。勝ってたのはその瞬間だけかも。

 劇中ミュージカル「春の日のヒットラー(Spring Time For Hitler)」は残念ながら笑えるところまでイってなかったですね。アンサンブルを含めて役者さんがもっともっと、死ぬほどバカっぽくやりきらないとダメだったのかも。まあ客層が客層ですしね(ミュージカルファンというよりはジャニーズファンなので)。「(あまりに不謹慎なので)笑っていいのかどうかわからない」というよりは「意図がわからない」っていう雰囲気でした。

 日本語に訳して面白かったのは「かわいいおばあちゃんランド(LITTLE OLD LADY LAND)に行かなきゃ!」。日本語版ならではの歌詞は「ちっちゃ目(いのっちの目のこと)」、「電車男とエルメス」など。

 ウーラ役の彩輝直(あやき・なお)さん。ちょ~可愛くってセクシーでした~。元・宝塚の男役なんですね。会計士レオ役の長野さんとのキス・シーンもあって結構ファンの目が厳しそうだったけど、あのナイスバディーとかわいいお顔でダンスめちゃウマですからねぇ、文句言えないでしょう。
 対して長野さんは光ってなかったなぁ。何しろいのっちが良すぎてさ(笑)、比べちゃうしね。でも一生懸命なのは伝わってきました。

 藤木孝さん。ゲイの演出家役。表情はパーフェクトだったんですけどねぇ・・・残念ながら言葉が聞こえなかったです。声が伸びてないというか。
 岡幸二郎さん。ゲイの振付家役。仕草も立ち姿もどこからどう見てもゲイ。素晴らしかったです。そして歌も一番お上手でしたね。言葉もはっきり聞こえて気持ちよかったです。岡さんが出てきたら嬉しくなりました。

 チケット代が高いし特にお薦めはしませんが、『プロデューサーズ』自体は本当に面白いミュージカルですので、7月を見逃した方はご覧になってもいいかもしれません。

出演=井ノ原快彦/長野博/彩輝直/松金よね子/桑野信義/岡幸二郎/藤木孝 ほか
脚本・作詞・作曲=メル・ブルックス オリジナル演出・振付=スーザン・ストローマン 演出・振付クリエイト=ビル・バーンズ 翻訳訳詩=高平哲郎 演出補=菅野こうめい 音楽監督=清水恵介 装置補=金井勇一郎 齋藤浩樹 照明補=源河新一 衣裳補=加納豊美 ヘアメイク=亀田万起子 音響=実吉英一 振付助手=井上仁司 舞台監督=小林清隆 今野健一 ヘアメイク協力=スタジオAD・アデランス 企画・制作・主催=フジテレビジョン 
SS席¥12,000/S席¥11,000/A席¥9,500
プロデューサーズ:http://www.fujitv.co.jp/events/stage/st050813producers.html
『プロデューサーズ』製作発表:http://www.theaterguide.co.jp/pressnews/2005/05/30_2.html

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Posted by shinobu at 01:16 | TrackBack