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しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2007年12月06日

ヨーロッパ企画『火星の倉庫』12/04-09シアターサンモール

 上田誠さんが作・演出されるヨーロッパ企画の第25回公演です。京都、福岡を経て東京にやってきてくれました。東京の次は大阪公演です。

 平日マチネでしたがほぼ満席の様子。ヨーロッパ企画らしい息の合ったおしゃべりでクスっと笑わせてもらいつつ、シアターサンモールの広い舞台をかっこよく使い切った装置と仕掛けを堪能しました。上演時間は約2時間。

 ⇒CoRich舞台芸術!『火星の倉庫

 舞台はコンテナが積み重ねられた港。少々殺伐としています。大きな箱がいっぱい並んでいる時点で、何か仕掛けがあるんだろうな~と予想はできるのですが、その予想を気持ちよく上回る出来事で、アッと言わせてくれました。ちょっと圧倒され、ちょっとあきれもして(笑)、最後はじ~んと。

 おもしろネタがどんどこ続くのに付いていく気力を失いかけたりもしましたが、ここまで作りこんで見せてくださったら満足です。全国4箇所ツアーってすごいな~。前回の3作連続公演DVDも販売されていました。

 ここからネタバレします。

 コンテナや小さな箱を積んでおろしてパズルみたい。人や物体をうまく隠して次々とばかばかしい展開を生んでいきます。

 コンテナの裏から巨大な土星人(?)が出てきたのには、さすがに口あんぐり。圧巻でした。
 「土星人が放射性廃棄物を処理してくれてたけれど、その縁が切れたので地球はもう終わります」とあっけらかんと宣言。それでも男はギターを弾いて女を口説くんだっていうエンディングに感動。

≪京都、福岡、大阪、東京≫ 第25回公演
出演:土佐和成、中川晴樹、永野宗典、西村直子、本多力、松田暢子、山脇唯、石田剛太、酒井善史、諏訪雅、角田貴志
作・演出:上田誠 美術=長田佳代子 照明=松谷將弘(ART COMPLEX) 音響:宮田充規(GEKKEN staff room) 舞台監督=大鹿展明×筒井昭善 制作協力=[京都・大阪]サウンドクリエーター [東京]サンライズプロモーション東京/ゴーチ・ブラザーズ/日和庵 協力=REENAL by resona bank、ABCラジオ、リッジクリエイティブ株式会社、GEKKEN staffroom 京都芸術センター制作支援事業 共催= [東京公演]ニッポン放送 主催=[福岡公演]イムズ/テレビ西日本/ピクニック/ヨーロッパ企画 企画・製作=ヨーロッパ企画/株式会社オポス
【発売日】2007/10/06 前売3,300円/当日3,500円(全席指定・未就学児入場不可)
http://www.europe-kikaku.com/projects/e25/main.htm

※クレジットはわかる範囲で載せています。必ずしも正確な情報ではありません。
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Posted by shinobu at 2007年12月06日 17:07 | TrackBack (0)