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2007年10月25日

【情報】NPO法人FPAP(福岡)「劇作家・演出家のための観劇ディスカッションツアー」11/23-25東京

 NPO法人FPAPが主催する「劇作家・演出家のための観劇ディスカッションツアー」のアドバイザーをつとめさせていただきました。

 「九州地域に主たる活動の拠点をおく劇作家または演出家が、週末に東京に観劇ツアーに行って、芝居の内容についてディスカッションする」という企画です。fringeにも取り上げられました。

 福岡観劇ツアーでお世話になった高崎さんと相談して、観劇決定した演目はこちら↓

【2泊3日で鑑賞する4作品】
 ・メジャーリーグ「野鴨」
 ・劇団桃唄309「三つの頭と一本の腕」
 ・猫田家「ミーコのSFハチャメチャ大作戦~ベルンガ星人をやっつけろ!~」
 ・柿喰う客「傷は浅いぞ」

 たぶん私も観に行くと思います。よろしければ11月の観劇スケジュールのご参考にぜひ。
 観劇ディスカッションブログは鑑賞後の更新が楽しみです。

※注意を払って記事を掲載していますが、正確な情報は公式サイトでご確認ください。
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Posted by shinobu at 15:57 | TrackBack

自転車キンクリートSTORE『ツーアウト』10/17-28 THEATER/TOPS

 ジテキン脚本家の飯島早苗さんが演出に初挑戦!ということで伺いました。チラシの絵のとおり、舞台はグラウンドではなくベンチでした(笑)。
 上演時間は約1時間50分。

 ⇒CoRich舞台芸術!『ツーアウト

 ≪あらすじ・作品紹介≫ 公式サイトより
 舞台は、秋の休日、草野球のグラウンド、三塁側ベンチ。
 草野球チーム・ホケッツの監督・秀吉は、何事もなく日々を無難にやり過ごす人生を送りたいと思ってきた。ややこしい問題はすべて先送り。妻や大学受験を控える息子とコミュニケーションが上手く取れていないと自覚はしていても、何らかの対策を取ろうとしてこなかった。
 そして、今朝、「妻の家出」という危機的状況に直面することになった。が、あまりの大問題に思考が停止したか、あるいは現実逃避か、秀吉は草野球の試合に来ていた。しかし、もちろん心中は野球どころではない。
 試合中の秀吉に、息子・塁治が、「母が家出したのに、草野球かよ!」と、文句をつけに来る。行動力や決断力のない父親・秀吉に、いつもイラついている塁治だが、実は自分も父に似ている気がしていて、尚更に腹を立てている。
 そのうえ、なぜか恋愛に悩む、秀吉の会社の女子社員・真坂も現れ・・・・・・。

 家出した妻は、見つかるのか。彼女は、一体なぜ家出したのか。父と息子は、現実に向き合えるのか。いきなりお邪魔してきた真坂の恋愛人生は、どーにかなるのか。草野球チーム・ホケッツは、勝てるのか。

 『ツーアウト』は、秋の午後の、草野球の試合中の約二時間を描いた、少しばかり駄目人間かもしれない、“ツーアウトな人たち”の物語です。

 出演者は5人。 朝起きたら妻がいなくなっていた監督に、樋渡真司。 野球と父親嫌いの監督の息子に、鹿野良太。プレイは何ひとつできない野球オタクに、岡田 正。 崖っぷちの恋愛人生を立て直したいOLに、文学座の太田志津香。 他人の話に首を突っ込みたがる、自称プロ草野球選手に、七里ガ浜オールスターズの瀧川英次。

 作・演出は、飯島早苗。いつもは脚本担当の飯島が、今回は演出も手がけます。飯島の無謀な挑戦にご期待下さい。
 ≪ここまで≫

 終始懐かしさが感じられた、地味目のストレート・プレイでした。派手な舞台転換や豪華な照明・音響効果があるわけではないので、役者さんの演技次第で作品の出来が決まるタイプですね。

 登場人物は5人ですが、監督と息子の話ばかりに力点が置かれているように感じて残念。
 妻に逃げられた監督(樋渡真司)は大学受験を控える息子を持つには若すぎて、息子(鹿野良太)も高校生(浪人生)にしては大人すぎたように思いました。

 ここからネタバレします。

 自称プロの助っ人野球選手(瀧川英次)が登場すると、パっと舞台が明るくなります。「あの人が出てくると面白いな~」と思えるのは観客にとっては良いことかもしれません。でも瀧川さんが異物に見えるぐらい目立ってしまうのは、演出の意図どおりではないのではないでしょうか。

出演=樋渡真司/岡田正/太田志津香/鹿野良太/瀧川英次
作・演出=飯島早苗 美術/川口夏江 照明/中川隆一 音響/末谷あずさ 演出助手/山田美紀 舞台監督/安田美知子 イラストレーション/根本孝 写真/加藤孝 宣伝美術/鳥井和昌 制作/須藤千代子、大槻志保、村田明美 企画・製作 : 自転車キンクリーツカンパニー
【全席指定・消費税込み】オープニング料金(★10/17~10/19)3000円 通常料金(●10/20~)3800円
http://www.jitekin.com/

※クレジットはわかる範囲で載せています。必ずしも正確な情報ではありません。
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Posted by shinobu at 14:16 | TrackBack

mon『「私の知っている男は、これだけ」』10/25-28ギャラリーLE DECO 4F

 mon(モン)は大久保亜美さんと山本ゆいさんの2人ユニットです。副題が面白いですね。「料理できねぇ、のー天気、歯並びが悪い、勘違い、友達いなそぉ、ダサい、セクシーさが足りない、めんどくせぇ、何考えてるかわかんねーよ、と言われようが、それでも妊娠したい女子について。」

 上演時間は約1時間強だったような。うろ覚えです。

 ⇒CoRich舞台芸術!『「私の知っている男は、これだけ」

 今どきの若者のしゃべり言葉でふんわりと。ダンスだったり体操だったり。人間でないものを演じるなどの面白みがありました。ただ、私が大久保さんにいつも勝手に期待しているエロスが少なめだったのが個人的に残念(笑)。あと、全体がひとつのトーンに染まって暗い目だったのも好みではなかったかな。

 青い照明にじんわりと包まれて、水の中に沈んでいく感覚が気持ち良かった。

 ここからネタバレします。

 半年前に失踪してしまったある女の子について、登場人物が質問をされて(取調べみたいに)話します。野村麻衣さんがそのコなのかと思ったら、野村さんも質問を受け始めたのでハズレ。結局その女の子が誰だったのかは私にはわからずでした。

 大久保さんが電話で話す“さっちゃん”という友達のことかなとも思ったのですが、それだと寂しかったので(“さっちゃん”像が私にはあまり伝わらなかったから)、誰かを特定するのは止めることにしました。質問を受けて「あのコのことはよく知らない」と言う人自身が、その女の子であるととらえる方が、私には面白かったです。

 現代の若者のコミュニケーションの希薄さ。それゆえの孤独。でも孤独の気持ちよさも肯定して、深層心理の海の中を漂うような。

出演=齊藤庸介、シトミマモル、山崎皓司(小指値)、野村麻衣 、大久保亜美
脚本・演出=mon(大久保亜美+山本ゆい) ドラマドクター・音響=篠田千明(小指値) 照明=松本大介(enjin-light) 宣伝美術=富田藍子 制作補佐=金子千尋 当日受付=塩田友克 企画・制作・プロデュース=mon
【発売日】2007/09/09 前売一般2000円 学生1500円 当日一般2500円 学生2000円
http://userhost-1.cmo.jp/~mon/main.htm

※クレジットはわかる範囲で載せています。必ずしも正確な情報ではありません。ご了承下さい。
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