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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2008年08月13日

松竹『幕末純情伝』08/13-27新橋演舞場

 つかこうへいさんご自身が18年ぶりに演出を手がける、つかさんの代表作。『幕末純情伝』を観るのは初めてです。すごい昔に牧瀬里穂さんが主演されたんじゃなかったかしら。

 主演は石原さとみさんと真琴つばささん。残念ながら入りこめず、前半(1時間強)だけ観て帰りました。

 ⇒CoRich舞台芸術!『幕末純情伝

 ≪あらすじ・作品紹介≫ 公式サイトより
 明治、ただでは開けさせん―沖田総司
 こん天下の坂本龍馬が斬れるか―坂本龍馬
 時は新しい時代の夜明け前―。
 新撰組の沖田総司が女だったという大胆な設定で、
 19年前に初演されたあの傑作『幕末純情伝』が新橋演舞場に初登場!!
 さらに今回は作者つかこうへい自身が18年ぶりに演出する決定版!!
 沖田総司を演じるのは石原さとみ、坂本龍馬には真琴つばさ。
 そして幕末の志士たちさながらに強烈な個性を帯びた出演陣が、
 舞台上で華やかに無限の火花を散らす―
 ≪ここまで≫

 石原さとみさんが沖田総司役で、真琴つばささんが坂本龍馬役だとはいえ、幕末の史実に沿ったストーリーではありません。乱暴に言ってしまうと、歴史的人物がキャラとして同人誌に出てるような感じです。

 石原さとみさんは体ごとつか作品の世界に飛び込んでいるようで、彼女を観ている分には退屈しませんでした。でも真琴さんは・・・。
 山崎銀之丞さんが出てくると安心しました。武田義晴さんも安定。春田純一さんが休演されているのはちょっと残念。

 前半だけでも石原さんのなまめかしい濡れ場が頻繁にありますので、ファンの方にとっては生唾ごっくんモノかもしれません。

 ここからネタバレします。

 前半終了間際にタキシード軍団のダンスが観られたので満足。そこで緞帳が下りて欲しかった・・・。なぜまだ続いたんだろう。しかも歌の途中で暗転って(笑)。ある意味斬新かもしれませんが、後半を観たい気持ちが沸かなかったですね~。

 【観劇途中で席を立つことについて】
 野田秀樹さんが、イギリス留学から帰国された頃のインタビューで、
 「日本の観客はつまらなくても最後まで観て拍手までしちゃう。それが日本の演劇が育たない理由(のひとつ)だ。イギリスの観客はつまらなかったら途中で帰るよ。」
 という意味のことをおっしゃっていました(どこかの雑誌で読んだおぼえがあります)。
 それまで私は「どんな作品も最後まで観るのが礼儀だ」と思っていたのですが、野田さんの言葉に衝撃を受け、自分の考えを改め、イギリスの観客のようになろうと決めました。
 ※「途中で帰りました」と公表しているレビューは私が観たところまでの感想です。

≪東京、京都≫
出演:石原さとみ 真琴つばさ 吉沢悠 舘形比呂一 宇津宮雅代 橘大五郎 矢部太郎 武田義晴 赤塚篤紀 岩崎雄一 とめ貴志 小川岳男 トロイ 若林ケン 早坂実 山崎銀之丞 清家利一 古賀豊 川畑博稔 小川智之 杉山圭一 松本有樹純 北田理道 遠藤広太 尋由帆 高野愛 ほか 春田純一は都合により休演。代役は武田義晴。
脚本・演出:つかこうへい 装置:中村知子 作曲・編曲:からさき昌一 音響:内藤勝博 照明:林順之 衣裳:宮本宣子 殺陣:清家利一 舞踊振付:花柳鶴寿豊 タップダンス振付:古賀豊 演出助手:森和貴 舞台監督:福本伸生 下柳田龍太郎 平石尚子 演出部:多部直美 制作助手:神保愛子 制作:高橋夏樹 村上具子 吉田実加子 製作:松竹株式会社
1等席:9,000円 2等席:6,800円 3階:3,500円
http://www.shochiku.co.jp/play/enbujyo/0808/index.html

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 2008年08月13日 20:58 | TrackBack (0)