2008年11月19日
ZOKKY『ZOKKYののぞき部屋コレクションPart3「馬並みなはなし」』11/19-24王子小劇場
小林タクシーさんがプロデュースするZOKKYののぞき部屋演劇(過去レビュー⇒1、2)。王子小劇場の裏側のスペースを使ったユニークな公演です。ウェブサイトも王子小劇場と似せて作る凝り様。デザインが豊富な仮チラシも面白くて集めたくなりました。
予約開始と同時に次々と完売の×印が付いていく、CoRichチケット!のタイムテーブルは壮観でした。1公演につき観客1名ですからね(笑)。なんとか1枚だけチケットをゲットして、柿喰う客の1人芝居企画に合わせて初日に伺いました。
⇒CoRich舞台芸術!『ZOKKYののぞき部屋コレクションPart3』
王子小劇場の裏側の入り口の搬入用エレベーターで地下へ。エレベーター内部まで装飾する、凝りに凝った空間演出です(笑)。地下2階に着いたらメイド姿のZOKKY GIRL・清水那保さんがお出迎え。あぁいかがわしい!(笑) 受付も待ち時間もシステマチックに進化していて好印象(いかがわしいけど・笑)。
私が拝見したのは「馬並みなはなし」(出演:コロ/黒澤世莉/原田優理子)。上演時間は約5分間。
ここからネタバレします。
締め切りまであと1時間もないのに、漫画家(黒澤世莉)を誘惑するアシスタント(コロ)。ひととおり「いいでしょ」「ダメだよ」を繰り返した後、目の前に時計を持った女神(原田優理子)が登場。女神は「こうして欲しいの?」「それともこっち?」と思わせぶりに言いながら、時計の針を戻したり、進めたり。その後ろでは「そう!そうして!」「だめ!それはだめ!」などと叫び、生々しいあえぎ声をあげる2人。
思いっきりエロですが(笑)、すっごく可笑しかった。
世界最小演劇・ZOKKY王子リバーシブル#02
【出演】 遠藤留奈 菊池佳南(バナナ学園純情乙女組) コロ(柿喰う客) 境宏子(リュカ.) 佐々木なふみ(東京ネジ) 西尾美鈴 原田優理子(トリのマーク(通称)) 松葉祥子 山崎和代 印宮伸二(劇団神馬) 江原大介 黒澤世莉(時間堂) 齋藤豊 瀬尾卓也 松本隆志(Mrs.fictions) 小林タクシー 【声の出演】森下亮(クロムモリブデン)
脚本・演出・音響・舞台美術・宣伝美術・WEBデザイン:小林タクシー 舞台監督・制作:佐伯風土 イメージガール:清水那保(DULL-COLORED POP) 照明:兼子慎平(Le Sens) 写真撮影:堀奈津美(*rism/DULL-COLORED POP)
料金 500円 【発売日】2008/11/01
http://zokky.jp
※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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【オーディション】新国立劇場演劇研修所第5期生(2009年度4月開講)募集
新国立劇場演劇研修所
新国立劇場演劇研修所の第5期生の募集内容が公示されました(過去の募集時の記事⇒1、2、3、4)。
研修期間は3年間、授業は週5日のフルタイム(午前10時から午後6時)の国立の俳優学校です。年齢制限は18~30才以下。⇒講師陣のプロフィール。
願書受付期間:平成21年1月14日(水)~1月28日(水)(当日消印有効)
受験料:5,000円
※応募方法は公式サイトでよくお調べください。「募集要項・願書 請求票」をダウンロードして願書を取り寄せる必要があります。★願書受付期間に入ってから動き出すのでは遅いです。
まず、「募集要項・願書 請求票」を郵送して、願書を入手してください。請求票はダウンロード(PDF)できます。必要事項を記入の上、140円切手を貼った返信用封筒を同封のこと。
願書が届いたら、必要事項を記入の上、2009年1/14(水)~28(水)までの期間中に『新国立劇場 研修主管 演劇 第5期生募集係』に郵送(2009年1/28消印有効)。この期間内に受験料(5,000円)も振込みます。これで受験申し込みが完了(e-mailおよびfaxは不可)。
【試験日程】
第1次試験 平成21年2月11日(水・祝)
第2次試験 平成21年2月13日(金)
第3次試験 平成21年2月15日(日)
※試験は文化学園(渋谷区代々木)、及び新国立劇場稽古場(渋谷区本町)でおこなわれます。
★応募資格、研修概要などをよくお読みくださいね。しのぶの演劇レビュー内にも色んな記事がありますので、「新国立劇場演劇研修所」で過去ログ検索してみてください。
【お問い合わせ・郵送先】
新国立劇場 研修主管 演劇
〒151-0071 渋谷区本町1-1-1
TEL:03(5351)3011(代表) (月~金/土日祝を除く) 10:00~17:00
新国立劇場演劇研修所:http://www.nntt.jac.go.jp/training/drama/index.html
※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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青年団『冒険王』11/15-12/08こまばアゴラ劇場
青年団の『冒険王』は平田オリザさんの自伝的作品。1996年に初演、2001年に再演され、今回が3度目で7年ぶりの上演になります。
通路まで席を出すほどの満席でした。クスっと笑って、いっぱい考えて、充実の約1時間25分でした。
⇒CoRich舞台芸術!『冒険王』
終演後のトークの内容を少しアップしています。
≪あらすじ≫ 2001年版の舞台写真はこちら。
トルコのイスタンブールにある安宿。日本人ばかりが同室している。再び旅に出る人、無為にただ寝ている人、誰かを訪ねてくる人・・・日本を遠く離れて、その場で知り合い、その場で別れる旅人たち。
≪ここまで≫
ここからネタバレします。
≪日替わり解説≫
出演:岩井秀人 (聞き手:古舘寛治 野村政之)
岩井「この作品は平田オリザの自伝的作品。平田さんは16歳の時に自転車で世界一周されていたわけですが、僕は16歳からの4年間、家の中のリビングと自分の部屋を行ったりきたりしていました(笑)。」
観客1「初演も再演も両方観ているが、キャストが変わっているのもあり、演出が違ってる気がする。平田さんといえば俳優にきっちりと振付をするような演出手法を取っていると考えていたが、今作は俳優がかなり自由に動いている気がした。平田さんが稽古場にあまりいなかったのではないか?(あまり演出をほどこされていないのではないか)」
野村「パンフレットにもありますが今回はスケジュールの都合上、夏に稽古をしております。」
古舘「平田がいた稽古はいつもより少し短期間だったという印象は、確かにあります。私は青年団に入って7年ほどですが、平田の演出は昔よりも俳優を自由にさせる方向に変化してきました。今回もそうでした。」
観客2「岩井さんは、もし自分がこの作品を演出・出演するならば、どの役を演じたいですか?」
岩井「古舘さんが演じた男(国語教師だったがアテネで針金細工を売って生活し、イスタンブールに避暑に来ている)の奥さんをやりたい。それも2人1役で。実際に奥さん役の能島瑞穂さんと並んで同じ演技をする。でも他の俳優は全然それに気づく様子なく演技をする。」←想像したらすごく面白かったです(笑)。
青年団第57回公演
出演:永井秀樹 秋山建一 小林智 能島瑞穂 大塚洋 申瑞季 古たち寛治 石橋亜希子 大竹直 熊谷祐子 山本雅幸 二反田幸平 佐藤誠 海津忠 木引優子 近藤強 桜町元 鄭亜美
脚本・演出:平田オリザ 舞台美術:杉山至 照明:岩城保 衣裳:有賀千鶴 宣伝美術:工藤規雄+村上和子 太田裕子 宣伝写真:佐藤孝仁 宣伝美術スタイリスト:山口友里 制作:野村政之 企画制作:青年団/(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場 主催:(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
★:終演後、青年団演出部による『冒険王』日替わり解説あり。青年団演出部が平田オリザ気分で奔放に語ります。(平田オリザは出演いたしません)
[出演]15日(土)18:00:多田淳之介/16日(日)18:00:工藤千夏/18日(火)19:30:岩井秀人/19日(水)19:30:吉田小夏/20日(木)19:30:松井周
【発売日】2008/09/06 前売・予約・当日共 一般=3,500円 学生・シニア(65歳以上)=2,500円 高校生以下=1,500円(日時指定・全席自由・整理番号付)※未就学児童はご入場いただけません。
http://www.seinendan.org/
※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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