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REVIEW

2009年01月10日

TPT『ウルリーケ メアリー スチュアート』12/28-01/10ベニサン・ピット

 tptベニサン・ピットでの最終公演です。これでもう、tptの作品がベニサン・ピットでは観られなくなります。ちょっと想像が追いつかない・・・。

 脚本は、川村毅さんがイエリネク戯曲に連合赤軍のエピソードを交えて書かれた新作です。若い俳優が大勢出演。上演時間は約1時間45分。

 ⇒CoRich舞台芸術!『ウルリーケ メアリー スチュアート

 ベニサン・ピットの空間自体を楽しめるシンプルな装置。金網が殺伐としてムードを盛り上げます。

 恥ずかしながらストーリーや意味はわからないままでしたが、日本人にこれほど世代間の断絶があることを見せ付けられられたことが、非常に面白かったです。

 メアリー(大沼百合子)の長いセリフは圧巻。眺めているだけでも面白かった!

 ここからネタバレします。

 「総括しろ!」と叫ぶ若い役者さん。自分で自分をたたく女。すごく滑稽でした。滑稽、なんですよね、今の私の目から見ると。それを感じたことが良い体験でした。

 若松孝二監督の新作映画「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)」についてのトーク・イベント(?)を再現したシーンが一番面白かったです。この映画、見てみます。

 最後は天井から吊り下げられた巨大な鉄球が、客席後方から舞台へと飛び込んできました(スピードは早くないですが)。私には全く意味がわからなかったんですが、後から知り合いに聞いたら、鉄球はあさま山荘を破壊する時に使われたんですね。それさえ知らない私・・・。
 ※客席から声が上がった回があったそうです。「そうだそうだ!」とか大声で。

ダブルキャスト:手塚とおるさんの回を拝見。
出演:大沼百合子/濱崎茜/手塚とおる(Wキャスト)/小林勝也(Wキャスト)/石村みか/植野葉子/柊アリス/夏川永聖/河合杏奈/Masami/飛谷映里/武田優子//熊本昭博/晃映ヒロ/伊澤勉/須山剛/越智正雄/小寺悠介/阪本篤/高橋宙無/倉本朋幸/神野明人/狩野淳/土居陽佑/井上和也
脚本:エルフリーデ・イエリネク 訳:山本裕子 台本・演出:川村毅 美術:石原敬 照明:笠原俊幸 衣裳:萩野緑 音響:藤平美保子 舞台監督:松下清永
全席指定 一般:6,000円 学生料金:3,000円
http://www.tpt.co.jp/

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 2009年01月10日 14:06 | TrackBack (0)