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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2010年07月20日

ギンギラ太陽's『遊園地3兄弟の大冒険』07/09-11シアターGロッソ

 ギンギラ太陽'sは福岡を拠点に活動し、「地元の人にしかわからないことを題材に芝居作りをする」と公言している人気“かぶりもの”劇団です。数年前から東京でも公演を行っており、「地元の人にしかわからないこと」が大いに受け入れられています。

 作・演出・出演・かぶりモノ造型を手掛ける大塚ムネトさんの体調不良のため、4月公演が中止になったのですが、7月に復活してきてくれました。『遊園地3兄弟の大冒険』の前に『男ビルの一生』を上演。上演時間は全体で約2時間。

 NHKで舞台中継されるそうです。でもコレ、このまま放送されるんでしょうか(笑)、ぜひ見て確かめたいです。

 ⇒CoRich舞台芸術!『遊園地3兄弟の大冒険

 開演前は西鉄バスが登場する撮影大会。大盛り上がりです。
20100710_gingira_nishitetsu_bus1.JPG

 大塚ムネトさんの前には列ができていました。
20100710_gingira_nishtetsu_bus2.JPG

 『男ビルの一生』も『遊園地3兄弟の大冒険』も老舗のビルや古い遊園地を擬人化していますので、当然のことながら戦争時代の話が出てきます。私たちの歴史をたどるとそこには必ず戦争があるということを、ベタで温かい笑いをふんだんに盛り込みながら教えてくれます。ワハハと大笑いして、ビルや遊園地に起こる悲劇を自分のことのように感じとって泣きました。

 ここからネタバレします。セリフは正確ではありません。

 到津遊園(いとうづゆうえん)、大宰府遊園地、香椎花園の3つのテーマパークが登場し、「夢見の力(ゆめみのちから)」で過去や夢の世界を旅します。
 サザエぼんのような“パチキャラ”を登場させ、「にせものは本物にかなわない」「夢見の力は本物に触れることで培われる」と堂々と主張されました。

 “ネズミの国”のキャラと“白い猫の国”のキャラの対決。両方とも西鉄“ヤクザ”バス軍団みたいにガラが悪くて爆笑!
 東京ドームシティーも出てきました。まさに“地元”ネタ(笑)。到津遊園と後楽園遊園地はジェットコースターでご縁がつながっていました。

 到津遊園は到津の森公園となって新しく生まれ変わったとのこと。現地に行ったギンギラ太陽’sの映像あり。
 日本にある遊園地およびテーマパークで黒字なのは“ネズミの国”だけ、とのこと。えー!

出演:立石義江 杉山英美 上田裕子 中村卓二 古賀今日子 中島荘太 石丸明裕 新田玄 大塚ムネト ゲスト出演[東京]:壁村幸太郎 松延拓生
作・演出・かぶりモノ造型・宣伝美術:大塚ムネト 舞台監督:松本幸一 照明:荒巻久登(シーニック) 音響:インテグラル・サウンド・デザイン 大道具:アンミックスエンタテインメント 宣伝イラスト:庄子智湖 宣伝写真:PHOTO WORKS 藤本彦 制作:永渕瑛美 プロデューサー:堀英明 江口剛史 石川鉄也 定村愼太郎 [東京]主催・企画制作:シーエイティプロデュース ピクニック アンミックスエンタテインメント 提携・共催:東京ドームシティアトラクションズ 制作協力:ゴーチ・ブラザーズ
【発売日】2010/04/12 全席指定 5,000円 ※本公演券を「タワーランドチケットカウンター」で提示していただくと、アトラクション1回券(最大1,000円の乗り物までOK)をプレゼント。
http://gingira.com/event/index.html

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 2010年07月20日 22:32 | TrackBack (0)