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2012年01月29日

Precog「『三月の5日間』以降」とは一体?」12/07(水) 神奈川芸術劇場・中スタジオ

 チェルフィッチュの代表作『三月の5日間』とチェルフィッチュの活動について、そしてこの作品が生まれた後の世代の演劇人が語るイベントに伺いました。『三月の5日間』は私が今までに最も多く通った演劇作品です。⇒2011年のレビュー

 内野儀さんと岡田利規さんのお話にはうなづくところが非常に多かったです。第二部の座談会の出演者は、劇場などから公的に支援されることに違和感がなくなった世代なんですよね。私もいつの間にか当たり前のように受け入れるようになったなぁと、時代の変化を感じつつ拝聴しました。以下、メモ程度の記録です。

 ⇒CoRich舞台芸術!『「『三月の5日間』以降」とは一体?

■第一部 「対談 内野儀 × 岡田利規」 ⇒Ustreamアーカイブ 
 ~「三月の5日間」について、それ以外のチェルフィッチュの活動について、といったことを中心に対話を行う。~
 出演:内野儀、岡田利規 進行:小澤英実

 内野「(演出家が)ある手法を生み出して、それが(観客や批評家に)ウケたら、そこで止める。でも岡田さんは(止めずに模索を)続けている。」

 内野「チェルフィッチュにはアンチテアトルとシアトリカリズムが両方ある。」


■第二部 若手作家の座談会 ⇒Ustreamアーカイブ
 ~気鋭の若手演劇作家達が、表現への関心や活動の狙いなどに加え、日本現代演劇というフィールドのもつ課題など、いろんなことをざっくばらんに語りあう。「『三月の5日間』以降」という言葉にリアリティ感じるか感じないか、というのも問いたい。~
 出演者:藤田貴大(マームとジプシー)  神里雄大(岡崎藝術座) 北川陽子(快快)三浦直之(ロロ) 二階堂瞳子(バナナ学園純情乙女組) 西尾香織(鳥公園) 進行:野村政之


 藤田「誰かに何かを話させることに困る。自分の言いたいことだけを言うのではつまらない。」

 三浦「『俺はあいつを好きで居たい』と思いこもうとする力は、観客が演劇の嘘を信じようとする力に似てる。」

 二階堂「驚くことにしか興味がない。解った時には終わってる。」

 北川「立川談志さんが亡くなった(ことがショック)。人間の業を肯定した人だった。今回の震災でもわかったことだけど、“ダメ人間バンザイ!”ってことは正しかった。絶対必要。」
 北川「私たちがやってること(快快の活動)は必要だから、(胸を張って、支援を)いただきます。次の作品も絶対面白いです。」

日時:2011年12月7日(水) 18:00スタート
料金:無料(※公演チケットをご購入された方)
http://precog-jp.net/ja/events/2011/12/chelfitsch-fivedaysinmarch-100performancesmemorialtour-preivent

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 2012年01月29日 20:26 | TrackBack (0)