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2012年04月21日

【写真レポート】TACT/FESTプログラムディレクターの中立公平さんのお話を伺いました@カフェOval(オーヴァル)

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劇場看板

 TACT/FESTのプログラムディレクターである中立公平さん(⇒Wikipedia、⇒ツイッター)が経営するカフェ“Oval(オーヴァル)”にお邪魔しました。

 Ovalは、中立さんが運営されている大阪は阿倍野の小劇場“ロクソドンタブラック”が入っているビルの2階にあり、オープンは2011年です。劇場併設の喫茶店というより、一般に開かれた隠れ家風おしゃれカフェでした。土曜日の午後は女性客でにぎわっていました。開店から1年経ち、女性に支持されるカフェへと成長されてきたんですね。

 ●Oval(art cafe dining) ⇒公式サイト
  電話:080-3119-7654 ※店内禁煙
  大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋2-4-45
  地下鉄谷町線阿倍野駅1番出口 南へ徒歩1分
  JR・地下鉄御堂筋線天王寺駅より徒歩6分

 ※来たるゴールデンウィークに、庭劇団ペニノがロクソドンタブラックで『誰も知らない貴方の部屋』を上演します。大阪であの空間を味わえるのは今回が初めてです。ご興味持たれた方はぜひ!そして階段を上ってOvalにも行ってみてください♪

 中立さんとは国際児童青少年芸術フェスティバルTACT/FEST(今年も開催されます!⇒昨年レビュー)からのご縁で、これまでに東京と大阪で計2回ほどお会いしていました。中立さんは劇団KIOの芸術監督で、演劇の作・演出を手掛け、出演もされるアーティストです(⇒過去レビュー)。ツイッターで偶然、劇場併設カフェについて意見が交わされていた時期に(⇒)、ちょうど大阪観劇の予定があったので、中立さんを訪ねてOvalに伺いました。


 【写真↓Oval入口】
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 阿倍野筋を数分歩くと、曲がり角に劇場ロクソドンタブラックの看板が。その角を曲がって細い道をまっすぐ進むと、ほぼつきあたり左側にOvalがありました。メニューが大きく描かれた黒板が目立ちます。劇場の看板はその奥にあって、電飾がぴかぴか光っていました。そろそろ受付開始時刻で、制作さんたちが準備中でした。
 

 【写真↓店内】
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 現代的でナチュラル、シャープ、そして少し懐かしいムードの店内。たとえば家具は、木製の天板に金属製の足がついたテーブル、そしてイームズチェアという組み合わせです。でも窓には障子の木枠がかぶさっていたり、木製のついたてがあったり、ところどころ和風の要素が目に付きます。そして飲み物には抹茶のメニューも。

 しのぶ:じっくり見て気づいたのですが和洋折衷のデザインですね。お食事にも日本料理風のものがあります。
 中立:父親をはじめ親戚に茶道をやっている人がいたので、抹茶は取り入れようと思っていました。もっと日常的に抹茶をいただく機会があっていいと思います。
 しのぶ:女性のお客様が多いですね。※土曜日夕方は席が8割ほど埋まってました。
 中立:そうなんです。“女子会”のご利用も多いですね。道路を挟んで向かい側に大きなショッピングセンター(キューズモール)がありまして、そこからいらっしゃる方も多いかもしれません。


 【写真↓すべて手づくりのケーキだそうです】
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 しのぶ:なぜカフェをやろうと思われたんでしょうか?
 中立:このビルは1階が劇場、2階が劇団KIOの事務所、3階が楽屋だったんですが、劇団事務所を別の場所に移したので、空いた2階にカフェでも作ろうかと。
 しのぶ:いきなりカフェ?それもこんな本格的な?
 中立:バンドをやってた時、ライブハウスで厨房をまかされて100人分の料理を作っていました。大学時代には建築に興味があったのでログハウスを作ったり。Ovalのデザインはヨーロッパのデザイナーにお願いしました。でも水周り以外は全部自前です。演劇をやってると何かと作れますから。人生、何をやっても無駄にはならないですね(笑)。


 【写真:階段踊り場に「只今、公演中につき、なるべくお静かにお願いいたします。」のメッセージ】
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 中立:階段は1つだけだから、劇場から3階の楽屋に着替えに行く役者と、カフェから帰るお客さんがすれ違ったりします(笑)。そうやってお客さんは“あれ、こんなところに劇場があるの?”と不意に出会うんです。逆もまたしかりです。
 垣根をなくしたい。なくすのが難しいなら、せめて低くしたい。私がTACT/FEST(国際児童青少年芸術フェスティバル)をやっている動機の1つです。子供も大人も、演劇ファンも普段劇場には来ない人も、ふらりと訪れた場所で、ばったりと演劇に出会う。またその逆も起こる。そういった場を作りたい。」


 【写真:階段の踊り場の傘立て】
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 階段の壁には海外の児童演劇作品のポスターやパンフレットなどが貼られています。外国語だからすぐには読み取れないし、ただ通り過ぎるだけかもしれません。でも、楽屋と劇場を行き来する舞台関係者の目には何度も入っているでしょう。外国の写真やデザインのビジュアルが、知らぬ間に脳裏に刻まれているかもしれません。カフェのお客様の中には、もしかしたら「あれは何なのかな?」とひっかかって、あるいは立ち止まって読む人もいるかもしれない。言葉による説明はせずに、あくまでも出会いを提供するという、建物全体のコンセプトが明確です。中立さんは有言実行の人だと思いました。今年の夏もTACT/FESTがとっても楽しみです。

 最後にお料理についてひとこと。中立さんは「Ovalで出す料理の食材は無添加で、冷凍食品も使いません。私は添加物を食べると必ず胸やけするんです」とおっしゃっていました。なるほど~、その優しいお味が女性に人気なのかもしれませんね。今度大阪に行く時は、女性のお友達を誘ってお邪魔しようと思います。


Oval:http://www.thekio.co.jp/cafe/index.html
劇団KIO:http://www.thekio.co.jp/
TACT/FEST:http://www.tact-japan.net/


※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 2012年04月21日 16:15 | TrackBack (0)