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しのぶの演劇レビュー
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2012年06月18日

【オーディション】劇団はえぎわ「2012秋公演出演者募集(50歳から69歳までの方々)」※06/30〆切(郵送必着)

 岸田國士戯曲賞を受賞されたばかりのノゾエ征爾さん率いる劇団はえぎわが、秋公演の出演者を募集しています。ただし年齢は50歳から69歳までの方々で、性別、経験問わず。

 ノゾエさんは世田谷区内の特別養護老人ホーム、デイ・ホームを巡回する公演も作・演出・出演されています。⇒2012年公式サイト 今年中に静岡のSPACでも新作を手掛ける、注目の若手演劇人です。詳細は劇団公式サイトからPDFをダウンロードできます。

 ■劇団はえぎわ2012秋公演『ライフスタイル体操第一』オーディション
  公演期間:2012年9月28日~10月8日
  会場:三鷹芸術文化センター星のホール
  募集枠:はえぎわ第25回公演 アンサンブル出演者枠
  募集人数:15名前後(予定)
  応募条件:50歳から69歳までの方々(男女・経験問わず)
  第1次審査:書類選考(6/30~7/4)
  第2次審査:簡易オーディション(世田谷区内にて8月25、26日を予定。審査料不要)
  〆切:6/30〆切(郵送必着)
  問い合わせ先メール:info(アットマーク)haegiwa.net

Posted by shinobu at 21:27 | TrackBack

【情報】シアターアーツ・AICT主催「劇評家講座2012/13参加者募集」2012年6月~2013年3月@座・高円寺

 演劇批評誌シアターアーツ編集部およびAICT(国際演劇評論家協会)日本センターが、劇評家講座を初開講します。今年6月から2013年3月まで毎月1回、日曜日開講、計10回の予定。

 劇評を書いてその講評をする以外に、討論会や、現役演劇人を迎える「オープンカフェ」も交える内容だそうです。詳細は公式サイトでご確認ください。

 【「劇評家講座2012/13」開催要項】
  日程:6/24、7/29、8/19、9/30、10/28、11/25、12/23、1/20、2/17、3/17(いずれも日曜日、計10回予定)17:00~20:00
  会場:座・高円寺・地下3Fけいこば2
  講師:西堂行人(AICT会長)、シアターアーツ編集部(柾木博行、新野守広、梅山いつき、坂口勝彦、嶋田直哉、野田学、藤原央登)、ほかAICT所属評論家
  参加費:全10回12,000円(資料として「シアターアーツ」1年分を贈呈 ※定期購読者は8,000円)
  定員:20名
  応募方法:シアターアーツWebサイトに掲載する劇評家講座申込みページから申し込み可。定員を超えた場合、抽選。

Posted by shinobu at 18:42 | TrackBack

劇団☆新感線2012年春興行・いのうえ歌舞伎『シレンとラギ』05/24-07/02青山劇場

 劇団☆新感線の公演を観に行くのはほとんどお祭り気分。必ず楽しませてくれると信じ切って劇場に伺います。そして今回、期待は裏切られず♪
 前半はあまりの展開の早さ(どんでん返し等)に「ええーッ!?」「そんなー!!」と振り回されっ放し。面白かったです。上演時間は約3時間10分(途中休憩20分を含む)。

 朝日新聞に掲載された徳永京子さんの劇評で、震災以降初の劇団☆新感線の新作であり、その影響が濃く表れているといった意味のご指摘がありました。いつもながら充実の内容で、「おおお、なるほどーーー!」と何度も頷きながら拝読しました。新聞劇評、もっとネットで読めるようにならないかな~。有料でももちろんいいので(ただし安ければ助かります…)。

 ⇒CoRich舞台芸術!『シレンとラギ

 実は、こんな幸運はもう一生めぐってこないんじゃないかと思うんですが…席が最前列でした!床置き照明の太い光が目の前を通って大興奮っ!!イナバウワーをやらなきゃ体に当たるんじゃないかとビビったり(んなわけないんだけどっ)、オープニングの照明で萌えまくってボルテージは最高潮だゼっ、状態でした(アホか・笑)。
 まあ最前列を幸運と思うかどうかは人それぞれでしょうけれど、間近で観ることであらためてわかることなどがあって良かったです。たとえば衣裳がめっちゃ豪華だとか。メイクが凄く凝ってるとか。いずれゲキ×シネにもなるのだろうと考えると、こだわりにこだわり尽くした仕上がりなんでしょうね。ほんと、贅沢です。

 今回は映像はごく少なく、回り舞台で、絵が描かれた大きな幕(?)やさまざまな扉で場面転換する、生の演劇ならではのダイナミックな演出でした。“南の国”の国民の群舞なども良かったです。期待通りのスタッフワーク、サービス精神旺盛な役者さんに、心行くまで楽しませていただきました。

 毒使いの美女シレン(永作博美)と彼女を慕う武士ラギ(藤原竜也)を演じるのはスターのお2人。とても色っぽかったです。
 南の国の怖い国王ゴダイ(高橋克実)の正妻モンレイ(高田聖子)の娘を演じた中谷さとみさんが凄かった!いい意味でスタンド・プレイと言える独壇場の場面がいくつかあり、登場を楽しみに待ってました。私が観た回は猛突進して○○さんにぶつかって、キスしちゃってましたね(笑)。

 ここからネタバレします。セリフは正確ではありません。

 キョウゴク(古田新太)が息子のラギをかなり早い段階で裏切ったのには、ものすごく驚きました。さらには、北の国を裏切って南の国へと下ったはずが、仲間のダイナン(橋本じゅん)も刺殺してまた北へ舞い戻るという急展開。ラギの(血のつながらない)妹である娘ミサギ(石橋杏奈)を愛していたから…という理由は、ちょっと弱かったかな~。

 キョウゴクに横恋慕するダイナン役の橋本じゅんさんが登場した時、なぜか嬉しくなって泣けてきてしまいました。全身で観客に対して開いている温かいエンターティナー精神にグっと来たんだと思います。古田さんと橋本さんが舞台上でかけ合っているのを生で観られるのって、「いつもの新感線」であり続けてくださっているおかげなんですよね。

 最後はキョウゴクの命令で南の国に毒の矢が次々と放たれて、大規模な無差別殺戮が始まってしまいます。これは…放射能汚染を暗喩しているのは明らかですよね。知らなかったとはいえ近親相姦の関係に陥ったシレンとラギは、自分たち自身もその関係も呪いますが、毒消しの効能がある自らの血を倒れた人々に飲ませて、1人でも多くの人命を救おうと手を取り合います。「女として」でもなく「母として」でもなく、「人として」というセリフで終幕。今特に強く私たち日本人に問われていることだと思います。


≪大阪、東京≫
出演:藤原竜也、永作博美、高橋克実、三宅弘城、北村有起哉、石橋杏奈、橋本じゅん、高田聖子、粟根まこと、古田新太、右近健一、逆木圭一郎、河野まさと、村木よし子、インディ高橋、山本カナコ、礒野慎吾、吉田メタル、中谷さとみ、保坂エマ、村木仁、川原正嗣 上田亜希子 須水裕子 中野真那 西田奈津美 松尾杏音 吉野有美 蝦名孝一 小林賢治 桜田航成 二宮敦 武田浩二 藤家剛 加藤学 川島弘之 安田桃太郎 伊藤教人 菊池雄人 南誉士広
脚本:中島かずき 演出:いのうえひでのり 美術:堀尾幸男 照明:原田保(FAT OFFICE) 衣裳:小峰リリー 振付:川崎悦子(BEATNIK STUDIO) 音楽:岡崎司 音響:井上哲司(FORCE) 音効:末谷あずさ(日本音効機器産業) 大木裕介(Sound Busters) 殺陣指導:田尻茂一・川原正嗣(アクションクラブ) アクション監督:川原正嗣(アクションクラブ) ヘア&メイク:宮内宏明(M's factory) 小道具:高橋岳蔵 特殊効果:南義明(ギミック) 映像:上田大樹(&FICTION!) 大道具:俳優座劇場舞台美術部 音楽部:右近健一 舞台監督:芳谷研 宣伝・公式サイト制作運営:ディップス・プラネット 票券・広報:脇本好美(ヴィレッヂ) 制作助手:山岡まゆみ 中山裕康 大森祐子 制作補:辻未央(ヴィレッヂ) 制作デスク:小池映子 制作:柴原智子(ヴィレッヂ) エグゼクティブプロデューサー:細川展裕(ヴィレッヂ) 企画・製作:劇団☆新感線・ヴィレッヂ
【休演日】5/25,31 6/7,14,21,28【発売日】2012/03/11 S席12,500円/A席10,500円(全席指定・税込)
http://www.shiren-to-ragi.com/index.html

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 13:34 | TrackBack

MUIBO『[ Le Nez ] ~ ル・ネ』06/15-17 SPACE EDGE

 お友達が出演しているのと、田中麻衣子さんが演出されるので観に行きました。上演時間は約1時間45分。

 田中さんは串田和美さんや栗山民也さんの演出助手としても長らく活動されており、演出家としても作品を発表されています。

 ⇒CoRich舞台芸術!『[ Le Nez ] ~ ル・ネ

 ≪解説≫ 当日パンフレットより
 この作品は、『香水』パトリック・ジュースキント、『においの歴史』アラン・コルバン…他、より着想を得ています。
 ≪ここまで≫

 タイトルはフランス語で「鼻」。18世紀フランスを舞台に、鋭い嗅覚を持つ男性の奇妙な生涯が語られます。物語は私好みではなかったですが、俳優がその場に存在している感はスリリングではありました。
 原作はあるけれど、演出家と俳優が協働してシーンを作っていく手法のようです。そういう場合はもうちょっと上演時間は短くてもいいんじゃないかなと思いました。

 女優さんが皆さん美人でスタイルも良く、眼福でした。小さな倉庫での上演で、客席と舞台が間近だったのもあり、特に“外見の美しさ”に惹かれたのかもしれません。

 ここからネタバレします。

 嗅覚から肉欲、食欲へとつながっていくのは、 ヨーロッパっぽい(フランスっぽい?)と思ったり。

出演:谷村実紀 李千鶴 秋山エリサ 井内勇希(パラドックス定数) 高田賢一 野口俊丞(オーケープロダクション)
演奏:坂本美雨 国広和毅
演出:田中麻衣子 音楽:国広和毅 照明:中島一 美術協力:香坂奈奈 記録映像:姫田蘭
全席自由¥3,000(日時指定)
http://muibo.kunihirokazuki.com/

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 11:28 | TrackBack

【お知らせ】「CoRich舞台芸術まつり!2012春」グランプリ発表!

 遅ればせながらご報告です。今年3月から5月まで開催されておりました「CoRich舞台芸術まつり!2012春」のグランプリ、準グランプリ、俳優賞が発表されました!
 ⇒最終選考に残った10団体の紹介ページ
 ⇒グランプリ発表ページ 

 受賞された皆さまおめでとうございます!ご参加くださった皆様、クチコミしてくださったCoRichメンバーの皆様、見守ってくださった皆様、ありがとうございました♪

 初回以来ずっと審査員をつとめさせていただいております。今回はかなり疲労してしまったようで(年齢のせいもある…)、グロッキーでございます。

 「CoRich舞台芸術まつり!」は日本全国を対象にした、経費無料の舞台芸術フェスティバルです。グランプリ受賞団体以外は何度でも参加可能!ご興味のある作り手の方々は、ぜひ来年の開催期間をチェックしておいてください!

 ●「CoRich舞台芸術まつり!2013春」
  応募期間:2013年1月中旬~2月中旬予定
  開催期間:2013年3月~5月

Posted by shinobu at 10:36 | TrackBack