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しのぶの演劇レビュー
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2013年02月07日

新国立劇場演劇研修所第6期生修了公演『インナーヴォイス ―内なる声―』02/06-08新国立劇場小劇場

 新国立劇場演劇研修所第6期生の修了公演です(過去レビュー⇒)。小説の舞台版、エンデの朗読劇、宮本研の近代日本戯曲と来て、今回はイタリア戯曲ですね。

 全体的に演技は堅かったですが、戯曲がとても面白かったので中盤以降から最後まではグっと引き込まれました。上演時間は約1時間25分。

 ⇒CoRich舞台芸術!『インナーヴォイス ―内なる声―
 ※レビューは2014年1月2日にアップしました。

 さわやかな朝の食卓のシーンのはずがなぜか暗いムード。演技が硬かったのもあり、どうして観ていいのかわからなかったのですが、装置の大々的な場面転換の後、なんとサスペンス・タッチに!ぐんぐんとストーリーに引き込まれました。面白い戯曲だった~!古典のはずなのに、こんなに今にフィットしてるなんて。人間は本当に愚行を繰り返してるんだと思うと、悲しい気持ちになります。「信頼」が人間の生活の基盤なのだと、何度も何度も思い知らされます。

 ↓舞台写真は公式facebookページより
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 ここからネタバレします。

 「隣人一家が殺人を犯した」という夢を見た主人公。隣人たちを警察に通報したものの、全ては夢だったと気づき、虚偽を認めて謝罪しますが、隣人一家は…。

 しゃべることを止めて、花火を打ち上げてコミュニケーションを取る老人(たぶん玉田裕太さんだったかと…)が良かったです。自ら禁を破った一言が「頼むから静かにしてくれ」で、それを言った途端に死んでしまいます(正確には病院に運ばれてから死亡)。人間はしゃべりすぎるのを止めた方がいいって、私も本気で思います。余計なこと言うぐらいならだまって静かに生きる方が美しいですよね…と自分に言い聞かせる…。

出演:新国立劇場演劇研修所第6期生(池田朋子 沖田愛 落合千恵 杉山みどり 西井裕美 南名弥 森川由樹 横山友香 木村圭吾 田部圭介 玉田裕太 野口雄作 森下庸之 頼田昂治)
作:エドゥアルド・デ・フィリッポ 訳:里居正美 上演台本・演出:栗山民也(新国立劇場演劇研修所長) 美術:長田佳代子 照明:鈴木武人 衣裳:中村洋一 音響:福澤裕之 舞台監督:米倉幸雄 制作:新国立劇場 研修所長:栗山民也
A席3,000円 B席2,500円 Z席1,500円 学生券(高校生以下) 1,000円
http://www.nntt.jac.go.jp/play/20000662_play.html
http://www.facebook.com/nnt.dramastudio.tokyo

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 2013年02月07日 23:23 | TrackBack (0)