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REVIEW

2013年04月07日

ナイロン100℃『ゴドーは待たれながら』04/06-14東京芸術劇場シアターイースト

 ベケット作『ゴドーを待ちながら』と対になるように書かれた、いとうせいこうの戯曲です。主演は大倉孝二さんで、演出はケラリーノ・サンドロヴィッチさん。

 大倉さんの演技で見せるシンプルな演出で、とても面白い戯曲でした。上演時間は約2時間弱(途中休憩1回を含む)。

 ⇒CoRich舞台芸術!『ゴドーは待たれながら

 ≪作品紹介≫ 公式サイトより
 ケラリーノ・サンドロヴィッチ、ついに芸劇に登場!
 ナイロン100℃ side SESSION#12『ゴドーは待たれながら』公演決定!!
 サミュエル・ベケットの20世紀を代表する戯曲「ゴドーを待ちながら」を下敷きに、待たれている男の一人芝居を描いた、いとうせいこうの92年の傑作「ゴドーは待たれながら」。
 KERAが10年以上にわたり大倉を口説き、今芸劇で伝説の舞台が蘇ります。
 ≪ここまで≫

 とことん笑いを追求しているようにも見えて、お芝居や現実といった目の前にあるもの以外の何かを、常に想像させる戯曲でした。大倉孝二さんという人気俳優が、とても小さい劇場でたった一人、観客の前にさらされているという状態が面白かったです。ただ、たくさんある引き出しの中から、いつもの大倉さんの得意技を巧みに繰り出されると、少々退屈してしまったりも。

 ここからネタバレします。

 アルベールからの伝言を継げる少年(声の出演:野田秀樹)が、主人公の男性をアルベールだと思って、ドアの外から語りかけます。

 世界にたったひとつだけ残された生命体が妊婦だったら…?というお題で、大倉孝二さんが胎児を演じる場面が一番可笑しかったかも。

 最後の「行こう!」って何だったのかな。やはり堂々巡りなのか、それでも希望を抱くってことなのか。

ナイロン100℃ side SESSION#12 "Godot en étant attendu" もとの作品は"En attendant Godot (Waiting for Godot)"
≪東京、大阪、愛知、宮城、盛岡、茨城、≫
出演:大倉孝二 声の出演:野田秀樹
脚本:いとうせいこう 演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ 音楽:鈴木光介 美術:BOKETA 照明:関口裕二(balance,inc.DESIGN) 音響:水越佳一(モックサウンド) 衣装:宮本宣子 ヘアメイク:宮内宏明(M's factory) 演出助手:相田剛志 舞台監督:菅野將機 宣伝美術:榎本太郎(7X_NANABAI inc.) 宣伝写真:渞忠之 プリンティングディレクター:青山功(リトルウィング) [東京芸術劇場] プロデューサー:高萩宏 制作:古田佳代 票券:佐島めぐみ 広報:梁有希 [キューブ] プロデューサー:北牧裕幸 高橋典子 制作:川上雄一郎 青野華生子 広報宣伝:米田律子 太齋志保 主催:東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団) キューブ
【発売日】2013/02/03 一般:4,900円(前売・当日共) 25歳以下、65歳以上:3,900円(枚数限定)  高校生割引:1,000円(枚数限定)
http://www.geigeki.jp/performance/theater019/

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 2013年04月07日 22:16 | TrackBack (0)