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2013年06月17日

【情報掲載】Studio Life『音楽劇 アルセーヌ・ルパン カリオストロ伯爵夫人』製作発表6/15都内某所

 劇団スタジオライフが新作『音楽劇 アルセーヌ・ルパン カリオストロ伯爵夫人』の製作発表イベントを開催しました。残念ながら出席できず、レポートを頂戴しましたので掲載します。

 劇中に登場するヴァリエテ座を舞台にしたショー形式の公演プレイベントで、ファンクラブ会員約300人も参加されました。

 ■Studio Life『音楽劇 アルセーヌ・ルパン カリオストロ伯爵夫人』公式サイト
  期間:2013年7月4日(木)~7月21日(日)
  会場:シアターサンモール
  原作:モーリス・ルブラン 作曲:村井邦彦 美術:宇野亞喜良 脚本・演出:倉田淳
  出演:Toiチーム、Etチーム、Moiチームの一部トリプルキャスト公演
  ※ルパン役は松本慎也(Toi)と岩﨑大(Moi)。
   Etチームのルパン役はオーディションにより決定。公演初日に発表!
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【スタジオライフ公演『音楽劇アルセーヌ・ルパン カリオストロ伯爵夫人』製作発表レポート】

 ■作品解説

 『音楽劇 アルセーヌ・ルパン カリオストロ伯爵夫人』は19世紀後半から20世紀前半に大活躍したフランスの小説家モーリス・ルブランが1924年に発表した「アルセーヌ・ルパン」シリーズの一篇。世界的に有名な「ルパンシリーズ」のうち20 歳のルパンの冒険と恋を描いた小説である。謎の女性「カリオストロ伯爵夫人」ことジョゼフィーヌ・バルサモと、怪人物ボーマニャン、ラウール・ダンドレジーこと若き日のアルセーヌ・ルパンが、フランス修道院の財宝を巡る争いを描くこの作品は、宮崎駿監督のアニメ映画『ルパン三世 カリオストロの城』にも多大な影響を与え、アニメのヒロイン・クラリスの名前も、この「カリオストロ伯爵夫人」でルパンと結ばれる最初の妻クラリスの名前から取られている。また、「アルセーヌ・ルパン」という題材は、2013年2月から韓国で、また今夏には宝塚でもミュージカルとして取り上げられなど、国籍、時代を問わず愛され続けている。

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 ■劇団主宰の河内喜一朗と、座付き演出家の倉田淳の挨拶

 河内喜一朗(劇団主宰):これは、彼がまだアルセーヌ・ルパンを名乗る以前の、本名ラウール・ダンドレジー、20 歳の時の物語です。何故、彼がアルセーヌ・ルパンを名乗り、華麗な怪盗になってゆくことになったのか、その要因となるカリオストロ伯爵夫人との出会いと決別が語られています。このドラマティックな物語をどのようにして舞台に上げるか考えていた時、美術を担当していただく宇野亞喜良さんから作曲家の村井邦彦さんをご紹介いただき、音楽劇の案が生まれました。原作が書かれたのは1925 年ですが、作者のモーリス・ルブランは懐古趣味があったようでストーリーは1870 年ごろから始まります。当時のフランスの状況は普仏戦争でフランスが敗北しナポレオン三世の時代が終わり政治的には混乱していましたがその後ベルエポックという繁栄の時代を謳歌していた頃です。19 世紀後半の、音楽が複雑になり不協和音がたくさん使われるようになった頃の後期ロマン派の音楽を掘り起こして曲をつくったら、この作品の世界観を表現できるのはないか、という村井さんの提案に心が踊りました!まさにこの作品を表現するにふさわしい方法だと思ったのです。

 倉田淳(演出家):今から4年前に初めてこの原作と出会いました。そのとき、カリオストロ伯爵夫人という女性を知り『なんて凄い女性!』と感嘆しました。後のアルセーヌ・ルパン、若き日のラウールが一見悪女に見える彼女にどんどん嵌っていくのが手に取るようにわかるのです。一人の女性の中にある善と悪、正義と悪徳、白と黒、清と濁がすべて混ざりあって、カリオストロ伯爵夫人いう魅力的な人物をつくっている。この『カリオストロ伯爵夫人』という物語に出会った時、清と濁とを、どちらかというとより深く濁というものを掘り下げてみたいと考えました。濁を抱えてしまった葛藤に多大なるシンパシーを覚えてしまったからです。そして、よく見てみると登場人物全員がその清と濁を併せ持っている。その多層な人間の感情を表すときに一番効果的なのが音楽の力だと思いました。幸いにも作曲家村井邦彦さんのご協力により全編オリジナル曲で構成させていただけることになりました。ピアノ、ヴァイオリン、パーカッションの生演奏の響きが、それぞれの心情を、状況を、より深く導いてくれると信じています。今は、このドラマティックな音楽に芝居が負けないように必死であがいているところです。

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客演のtekkan

 ■9人のメインキャストによる意気込み

 後のアルセーヌ・ルパン、若き日のラウール・ダンドレジーをダブルキャストで演じる岩﨑大松本慎也からは「聡明で若くて元気いっぱいの役なので苦戦しています」(岩﨑)、「ラウールがカリオストロ伯爵夫人との間に感じる愛と憎しみを深く掘り下げ、新しいスタジオライフの代表作になるような芝居をしたいと思っています」(松本)と挨拶。そのラウールと深く愛し合い、同時に深く憎しみ合う運命の相手カリオストロ伯爵夫人をダブルキャストで案じる青木隆敏関戸博一からは「今まで性格のきつい女性を演じることが多かったのですが、カリオストロ伯爵夫人という役はその過去のすべての役を合わせても負けないぐらい強烈な個性を持った役です。燃え尽きる覚悟で臨みます」(青木)、「自分の中にもある良い部分と悪い部分を掘り下げる作業をして、悪の華からしか生まれない美しい“愛の果実”を実らせたいと思っています」(関戸)という、やりがいのある難役に挑む決意が熱く語られた。

 ■イベント第2部「ショウタイム」

 作品中に登場する劇場「ヴァリエテ座」の女優に扮した劇団員たちのレビューや、「カリオストロの小部屋」というカリオストロ伯爵夫人を演じる青木・関戸を司会としたトークタイム。最後に今回ムッシュ・エルという謎の人物を演じる客演のtekkanによるライブが行われた。tekkanは村井邦彦が今作品のために書き下ろした珠玉の名曲の中から、清純な少女クラリスを表現した「クラリス」と、作品全体のメインテーマ曲となる「オーヴァーチュア」を華やかに歌い上げた。


出演:【Toiチーム、Etチーム、Moiチームの一部トリプルキャスト公演】ラウール・ダンドレジー(アルセーヌ・ルパン):松本慎也 岩﨑大 (X) ジョゼフィーヌ・バルサモ(カリオストロ伯爵夫人):関戸博一 青木隆敏 青木隆敏 クラリス:宇佐見輝 ボーマニャン:倉本徹 倉本徹 仲原裕之 レオナール:船戸慎士 ムッシュ・エル:tekkan(客演) その他:牧島進一・緒方和也・神野明人・鈴木智久・松村泰一郎・鈴木翔音 藤原啓児 ほか ※「Et」チームのアルセーヌ・ルパン役「X」はオーディションによって決定。
原作:モーリス・ルブラン 作曲:村井邦彦 美術:宇野亞喜良 脚本・演出:倉田淳 楽器演奏(ヴァイオリン):水村浩司・奈須田弦
【一般】前売5,500円 当日5,800円 【学生】当日券のみの取り扱い3,000円(要学生証)
http://www.studio-life.com/

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 2013年06月17日 11:07 | TrackBack (0)