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しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2013年08月07日

TACT/FEST『「教室」』06-07-11 LOXODONTA BLACK

 TACT/FEST2013の親子クリティックとして、2013年8月7日(水)18:00の回を鑑賞しました(2014/06/25)。

 ≪作品紹介≫ 公式サイトより
 演劇のみならず、美術、音響、動物店経営など、そのキャリアを通じて一貫して「生命」や「身体」にこだわり、そのリアルな手触りを観客に手渡してきた飴屋法水。自身のパートナー・コロスケと6才の娘・くるみと共につくる本作は、「家族」のカタチを根底から問い直すものです。
 ≪ここまで≫

【高野】
 本物の家族が本人として登場する飴屋法水さんの作品。F/Tで上演された飴屋作品『わたしのすがた』を思い出した。人は動物と何が違うのか、どこで線引きされるのか。そう問われながら、観客は自分の生い立ちや家族のことを考えることになる
 家族という共同体がどうやって形成され、維持されるのか。子育てにおける父親と母親の決定的な違いとは。そんな根本的な問への回答が実例でもって示されていくのがスリリング。家族はシンプルだ。そして、もっと自由で多様でいいんだと思った。
 客席には大人に混じって小中学生の集団もいて、テーマがテーマゆえ、緊張感もあった。飴屋さんがあるタイミングで彼らに語りかけたことで空気が変わり、舞台上と客席にいる「家族」たち全員が参加する作品になったように感じた。

【高野・娘】
 私は中学生の頃に飴屋法水さんの『転校生』を観て、飴屋さん、コロスケさんのツイッターをフォローしていて、アップされていく、くるみちゃんの写真を逐一保存しているようなファンなので、舞台上でくるみちゃんが動いているだけで感動していました。

 私が一番驚いたのは勝手に神格化していた飴屋さんのイメージが今回の舞台でかなり人間らしくなったこと。私の父に似てると思うこともありました。途中でとぎれてしまったコロスケさんの台詞「これからも、3人で…」が印象的。男の人ってずるい。
 私は身近な人の死を未だ経験したことがなく、また、いとこもいない私は家族で一番若い子供で。あまりぴんときていなかった気がします。きっと私が子供を産んでいたり、身近な人が死んでしまっていたら考えることが違うんだろうな。


TACT/FEST2013
出演:くるみ コロスケ 飴屋法水
作・演出:飴屋法水 スペシャル・サンクス:樺澤良
国名:日本  対象年齢:8才以上
おとな 3000円(高校生以上)
こども 無料(中学生以下・おとな1枚につき2枚まで無料)
http://www.tact-japan.net/2013/program/ameyanorimizu.html
http://www.tact-japan.net/2013/parent.html

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 2013年08月07日 23:40 | TrackBack (0)