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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2013年02月03日

よしもとクリエイティブ・エージェンシー『The Name』01/31-02/03本多劇場

 イキウメの大窪人衛さんが出演されるのでチェックしていた公演です。鈴木おさむさんの演劇作品をはじめて拝見。上演時間は約1時間30分弱だったかしら。うろおぼえです。

 本多劇場の客席に男性が多くて新鮮でした。あとカップルも多いですね。ご年配のご夫婦も。子供をひざの上に座らせてる人を初めて見ました。お行儀よく座ってて偉かったな~。

 ⇒CoRich舞台芸術!『The Name

 ≪あらすじ≫
 テレビ番組のプロデューサーの自宅に不審者が侵入。息子はさるぐつわ(マスク)をはめられ、両手は壁に縛りつけられている。不審者は名刺を6枚出してきて…。
 ≪ここまで≫
 
 舞台の三面には真っ白な壁がそびえています。シンプルかつシャープなデザインの簡単な家具も、すべて真っ白。映像と照明を当てて、印象をがらりと変える手法でした。LEDの明かりでじんわり、鮮やかに色が変わっていきます。壁が真っ白になると目がチカチカして少々つらかったな~。

 人気クイズ番組のプロデューサーを、クイズ形式で追い詰めて行きます。ある仕掛けが始まってから引き込まれました。テレビ番組制作の裏話的エピソードが披露されます。実話もあるんだろうなぁ~。
 権力を握った(と勘違いした)人間の小さな悪事と、その犠牲者たち。人生はきれいごとでは勝ち抜けられない理由を、次々に挙げていきます。説得力があるし、容赦ないのがいいですね。
 個人的には下ネタが多いのが苦手でした。それも「きれいごとで済ませない」姿勢のあらわれなのかも。

 ここからネタバレします。

 「スイッチ!」という言葉(音響効果)で今田耕司さんと立川談春さんが役を交替します。そこから面白くなりました。でも、一体なぜだったのかはわかりませんでした。息子が仕掛けたとしても、大人5人を壁際に人形のように並べておくのも無理だろうし。そのへんはフィクションってことでいいのかな。ゾウとくじらの話は可愛かった。

 大窪人衛さんは小5、中1、高1と演じて、素直な少年から、闇を抱えてキレる学生に変身。オープニングから空気も作ってくださってました。最後列だったけど満足。

「今田耕司×鈴木おさむシリーズ」第4弾
出演:今田耕司、立川談春、大窪人衛(イキウメ) ほか
脚本・演出:鈴木おさむ 制作:(株)SLUSH-PILE. 主催:(株)よしもとクリエイティブ・エージェンシー
【発売日】2012/12/01 前売り 6000円(税込) 当日6500円(税込)※全席指定
http://www.imachan-stage.com/archive/index.html

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 20:50 | TrackBack