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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2014年05月04日

シス・カンパニー『ロンサム・ウエスト』05/03-06/01新国立劇場小劇場

 小川絵梨子さん翻訳・演出によるマーティン・マクドナー戯曲の上演です。『ロンサム・ウエスト』は1997年にアイルランドで初演。堤真一さんと瑛太さんが兄弟を演じます。

 2014年5月4日13時の回を拝見。レビューは2017/11/29に公開しました。

 ≪あらすじ≫ 公式サイトより
物語は、コールマン(堤真一)とヴァレン(瑛太)のコナー兄弟、ウェルシュ神父(北村有起哉)、ガーリーン(木下あかり)という少女の4人だけの登場人物で展開。 アイルランドの西の涯の田舎村リーナンに住むコナー兄弟が、父親の葬儀を終えてウェルシュ神父と共に戻った場面から始まる。この兄弟はどちらも独身で、とにかく仲が悪い。それも食べ物や酒のことなど些細なことが発端で壮絶な喧嘩を繰り返している。この地に派遣され、まだ村の生活や人々になじめない神父は、おろおろするばかりで仲裁さえできない始末。
しかも、父親の死にも平然としている兄弟どころか、この村には、ほかにも肉親殺しがいるという噂…。
神父は村の殺伐とした現状に何もできない自分の無力さを嘆き、何かというと酒を手にするようになり、今ではすっかりアル中気味。
そんな救いがたい男性たちに対し、ガーリーンという少女は酒の密売で稼ぐしっかり者の17歳。可愛らしい容姿なのだが、言動はがさつであばずれ風で、何かと気弱な神父をからかったり、つっかかったりしながら神父にまとわりついている。
やがて、この最果ての地で、ウェルシュ神父は、ある決意を秘めた手紙をガーリーンに託す。
コナー兄弟のもとへと届けられたウェルシュ神父の決意は、このどうしようもない兄弟の胸に届くのだろうか・・・・。
 ≪ここまで≫

 ここからネタバレします。

 ヴァレン(瑛太)が集めているマリア像のコレクションを、コールマン(堤真一)がオーブンで焼いてしまいます。そのオーブンもヴァレンの所有物という皮肉さ。ウェルシュ神父(北村有起哉)の独白がきれい。
 銃が上なのか、マリア像が上なのかと考えさせる舞台美術も良かったです。

出演:堤真一、瑛太、北村有起哉、木下あかり
作:マーティン・マクドナー
翻訳・演出:小川絵梨子
美術:二村周作
照明:小川幾雄
音響:加藤温
衣装:伊賀大介
ヘアメイク:宮内宏明
舞台監督:瀬崎将孝
プロデューサー:北村明子
企画・製作:シス・カンパニー
【一般前売開始】 2014年 3月30日(日)
【料 金(全席指定・税込)】 S席:¥7,500税込  A席:¥4,500税込
http://www.siscompany.com/west/

※クレジットはわかる範囲で載せています(順不同)。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 2014年05月04日 23:14 | TrackBack (0)