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2015年02月27日

趣向『解体されゆくアントニン・レーモンド建築 旧体育館の話』02/26-03/01シアタートラム

 劇作家のオノマリコさんの演劇ユニット「趣向」がシアタートラム ネクスト・ジェネレーションvol.7に選出されました。オノマさんの戯曲『解体されゆくアントニン・レーモンド建築 旧体育館の話』は2011年に黒澤世莉さんの演出で初演されましたが、今回の演出は文学座の稲葉賀恵さんです。

 松岡泉さんの舞台美術が非常に雄弁で素晴らしく、女優さんたちも初々しい女子大生を好演。
 ※レビューは2015/08/18にアップしました。

 ⇒趣向ブログ『「奇跡の年」「Q体」感想など
 ⇒CoRich舞台芸術!『解体されゆくアントニン・レーモンド建築 旧体育館の話

 初演は何もないブラックボックスの抽象舞台で衣裳も白に統一されていましたが、今作では個性をわかりやすく示すカラフルな衣裳とヘアメイクで、物語も「特定の大学で起こった話」であることがよく伝わってきました。初演は「いつか、どこかでのお話」として普遍性のあるものでした。

 今作ではなぜか途中で集中力が途切れて眠くなってしまいました…どうしてだったのかなぁと終演後に考えたのですが、たぶん一つひとつのセリフについて細かく意味づけをして、全てについて漏れなく緻密に演じたせいではないかと。言葉のリズムだけで場面を成立させたり、物語に緩急をつけるために会話のスピードを上げたり、言葉の意味に注力する以外の方向の演出が、もっとあって良かったんじゃないかと思いました。

シアタートラム ネクスト・ジェネレーション vol.7
出演:清水葉月、藤井咲有里、稲継美保、深谷美歩、前東美菜子、朝比奈かず、増岡裕子、窪田優、上田桃子
作:オノマリコ
演出:稲葉賀恵
美術:松岡泉
照明:松本公亮
音響:鈴木三枝子
衣装:富永美夏
ヘアメークプランナー:古屋ゆり子 高田将樹(チームSABFA/SHISEIDO)
舞台監督:小野哲史
照明操作:高円敦美
大道具制作:C-COM
稽古場付:和田華子
舞台写真:牧野智晃
ワークショップ協力:田中圭介
制作(世田谷パブリックシアター ):大下玲美、宇都宮萌、大木良美
主催:公益財団法人せたがや文化財団
企画制作:趣向/世田谷パブリックシアター
一般2,800円・ベンチシート2,800円
高校生以下 1,400円
U24 1,400円
http://setagaya-pt.jp/theater_info/2015/02/post_386.html

※クレジットはわかる範囲で載せています。順不同。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 2015年02月27日 23:28 | TrackBack (0)