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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2001年09月27日

バイエルン国立歌劇場『トリスタンとイゾルデ』09/26NHKホール

 リヒャルト・ワーグナー台本・作曲のドイツ語オペラです。1986年初演。

 疲れた・・・・・。

 夕方5時開演で2度(各40分)の休憩をはさみ、終わったのが10時20分。ということは計5時間20分!?もー・・・・最後の方は何が何だかわからなくなってました。トリップしてましたね。ここはどこ?みたいに。

 私、どうやらワーグナー苦手のようです。初めて観たのが『ニーベルングの指輪』シリーズの「ラインの黄金」だったのですが、壮大すぎて難解で、音楽も決して耳に入ってくるのをそのまま楽に味わうのではなく一緒に考え、自ら問い掛けて苦悩するような・・・。決して楽しめないんですよねー。「ドイツ人は気難しい」とかよく一言で表現されるけど、きっと本当にそうなんだろうなーと思っちゃいました。

 それでも今回「トリスタン・・・」のチケットを取ったのは、やっぱり有名だからです。来月のク・ナウカの最新作がまさにこの作品を元にしたものだし♪

 物語はトリスタンという騎士(?)と王女イゾルデの悲恋の物語なんですが、コレがめちゃくちゃ入り組んでいて皮肉で、そして情熱的で官能的。で、やっぱり壮大。さすが本場の歌劇場メンバーということでソプラノ、バリトン、テノール、いずれの歌い手さんもめちゃくちゃ上手かったです。誰一人として不愉快な声の人がいなかったのは、実ははじめてかも。

 しっかし40分間の休憩なんて初体験でした。しかも2度も!それほど舞台が大々的に変わっていたわけじゃないのになー・・・。やっぱり歌い手さんの疲労が並みじゃないからかなー・・・。それほどワーグナーのオペラって大変そうだと思いました。休みがない!曲の終わりがない!人に話すセリフと、自分の感情を吐露する歌詞が同時並行なのでとにかく歌い続けます。第3幕のトリスタンなんて、一人で30分は歌ってたんじゃないかな。こっちもフラフラだよ。しばらくワーグナーはお休みしたいですね・・・・。

日本舞台芸術振興会:http://www.nbs.or.jp/
バイエルン国立化劇場(ドイツ語):http://www.staatstheater.bayern.de/staatsoper/

Posted by shinobu at 2001年09月27日 01:43 | TrackBack (0)