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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2002年12月09日

Studio Life『Three men in a boat +ワン』ウッディシアター中目黒12/04-15

 女性演出家の倉田淳さん率いる男優集団スタジオ・ライフ。男優オンリーで本気の耽美派演劇をやる劇団です。今公演は隅田リバー・バージョンとテームズリバー・バージョンの2バージョンあるのですが、私はテームズ版を拝見しました。

 楽しかった~♪ 笑ったし見とれたし聞きほれたし、参加したし。ほんっとに楽しかった。女性なら一度は体験して欲しいエンターテイメントですね。そう薦めたくなるくらいの舞台でした。

 演出家が女性だというのが一番のミソだと思います。男性のどういう姿に女性がうっとりするのかをわかっていらっしゃる。だってあの犬の役なんて、はっきり言って反則だよ(笑)。だけどそれをウェルメイドに成立させちゃうんだからすごいんです。倉田さんバンザイ。

 アートスフィアやシアター・アプルで興行する劇団がキャパ100人以下の劇場を使う時点ですごい企画なのにその上、完全観客参加型。ファンからしたら、あこがれの俳優さんにかぶりつき状態ですよ。黄色い声援炸裂ですよ。私も歌ったり踊ったり(?)演奏したり色々やりました。また観客をそうやって盛り上げるのがうまいんだよねー。あんなにやってくれたらファンになっちゃうよ。ファンにならない理由がないもの。

 また、スタジオ・ライフの公演でいつも感動することは観客へのサービス精神の徹底です。その上、作品の質もすごく良いというのがこの劇団の特徴というか、他との差別化ができている点ですよね。演劇というものを世間に普及させることにものすごく貢献していると思います。演劇好きの私としては、心から感謝の気持ちが湧いてきます。

 次回公演はは今回とは打って変わって『トーマの心臓』の再演ですね。2月~3月にかけてアートスフィアで。少女漫画家の萩尾望都(はぎお・もと)さんの文学的傑作漫画の舞台化です。これはスタジオ・ライフの代表作の一つです。マジでお薦めです。男性もぜひご覧になっていただきたい。そして女が求める「いい男」像ってこんなのなんだってこと、少しでも知っていただけたらメリット更に大、だと思います♪

 ※荷物をあずかってくださったのが笠原浩夫さんだったのにビックリ!私、ムダに緊張してしまいました(笑)。

スタジオ・ライフ:http://www.studio-life.com/

Posted by shinobu at 2002年12月09日 13:11 | TrackBack (0)