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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2002年12月06日

ロリータ男爵『愛探偵 天乃川学-RETURNS-』下北沢駅前劇場12/05-09

 田辺茂範さん率いるロリータ男爵の小劇場デビュー作の再演です。私は下北沢駅前劇場でやるロリ男(ろりだん)公演が好き。ぴったり合ってると思います。

 面白かった~・・・ラストはハラハラどきどきでした。私は田辺さんと同世代だから小ネタが全てツボで、細かいところで楽しくてしょうがなかった!(マーティー、まいっちんぐマチコ先生、鳥山明、etc.)

 舞台装置のあの幕(名前知らない)、やりましたね~・・・あの、照明の当て方で透けたり透けなかったりするやつ。小劇場で大々的に使っているのを私は始めて観ました。そして使い方が面白かった!オープニングが見事だったので拍手してしまいました。私だけだったけど(笑)。

 ロリ男の俳優さんのすごいところは皆さん、やりきってくれるところ。なにしろありえない場面設定から奇想天外なストーリー展開、そしていきなりミュージカルになったりするわけですから描き出す世界は全く尋常なものではないんです。そこへお客様を連れて行くためには確固とした世界観を劇場に作り出さなくてはなりません。舞台装置や照明、音響効果なども影響も大きいですが、まずは役者さんのテンション、技術次第なんですよね。今回はその役者さん達のお陰で駅前劇場が臨場感バリバリの架空の世界に大変身しました。

 斎藤マリさん(天乃川 学)。さすが・・・キュートでワイルド。そしてそれも全て狙いなんですね。いつ観てもかっちょいい女優さんです。
 大佐藤崇さん(おにいさん)。笑顔サイコー。衣装サイコー。実はとっても冷静な役なんですよね。確実に大黒柱でした。
 足立雲平さん(漫画家)。かっこいい。あのキワモノ系のキャラで絵になるんですから、その存在感と演技力はすごいものだと思います。
 加瀬澤拓未さん(アルペ次郎)。キャラ完璧です。中味も外見も一貫された人格が出来ています。ほれぼれします。
 丹野晶子さん(車田正美)。毎回ものすご個性で目を惹きつけられていましたが、今回は安定した演技の狙いをしっかりと感じられました。どんどん成長されているようですね。えらそうでごめんなさい。
 太田愛子さん(富士根)。美しかった。こういう人が一人いてくれるだけで芝居が締まりますよね。
 佐藤毅さん(ハカセ)。大変な役ですよね。本当に。ありがとう。

 衣装、小道具が素晴らしかった。いつも見とれてしまいます。アジアの歌姫役の人が豪華なドレスを3着も着ましたよね。あれはまさか作られたのでしょうか!?ロビーで販売していたTシャツ、買えばよかったかなー・・・。かわいかったなー・・・・。

ロリータ男爵 : http://www.lolidan.com/

Posted by shinobu at 2002年12月06日 23:32 | TrackBack (0)