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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2002年12月23日

ポかリン記憶舎『茶室ゆべし庵 砂の瞬き』しもきた空間リバティ12/20-22

 明神慈さんが作・演出をされるポかリン記憶舎。やっと初見です。
 しのぶいちおしの安部聡子さん(青年団)とreset-N看板女優の町田カナさん出演というよだれモンの公演。

 あぁ・・・この上なくエッチでしたぁ~・・・・。やっぱりエロスは女が作るんですねぇ。涙と鼻水が流れるのを拭く事もすすることもできずにただ、舞台空間を体で受け止めていた50分間。静寂を壊したくなかった。空間づくりや女優さんの演技ももちろん素晴らしいのですが、私はセリフに感動しました。聞き逃したくなかった。

 「暖め女」のお話。今回が3部作の完結編だったそうです。以下、ネタバレ。
 彼女達はイスを暖めています。ある大病院の待合室のイスを。「添い寝女」もあります。患者のベッドで一緒に添い寝をするのがその仕事。・・・・・なんて面白い物語設定なんでしょう!それだけでも私はじ~んと来ました。

 「まばたきするの。砂がね。一粒一粒、次の世界に移行する瞬間に。落ちる瞬間に浮かぶ喜びを知るのね。生まれるときも、死ぬときも。心奪われるときも。手放すときも。」(セリフは正確ではありません。)

 阿部聡子さんと町田カナさんの演技対決にも卒倒しそうになりました。きちっと着物を着たお二人。つまり体の露出は全然ないのですが、すごいエロスを感じさせるのです。ゆるく開いた口元。その存在を最大限に発揮する首の動き。周りの空気をもてあそぶ様に円を描いてから目的物に到達する腕と手首。

 例えば、目が回ってしまってソファに寝かされた女の頬にガラス製の砂時計をぴとっと当てるところ。エッチすぎた・・・・頭の中で「きゃーっっ!」って悲鳴あげてました。

 しもきた空間リバティの使い方の正解を初めて観た気がしました。エレベーターを上がるといつもより薄暗いフロア。和服美女がしゃなりと出迎えてくれて客席へと誘われると、いつもは客席になっているところが舞台空間。手が届きそうに近い舞台には2人の和服の女がソファとイスに座っている。うつらうつらとなりながら。照明が素敵でした。

 ポかリン記憶舎HP : http://www.pocarine.com

Posted by shinobu at 2002年12月23日 22:20