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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2003年03月24日

THE SHAMPOO HAT『青空』03/18-24ザ・スズナリ

 シャンプーハットといえばスズナリのお馴染み空間ですよね。やっぱり今回も濃ゆ~く、じめじめしてました。

 古びた安アパートの一室。ゲイの男がソファにうずくまっている。弟が10年ぶりに会いに来る。恨みを晴らすために。お別れのために。

 1時間半と言えど観ている方もかなり緊張させられる、凝縮された空間です。私はちょっと疲れたかな~・・・。無意図で無意識の悪意が充満し過ぎました。目の前で戦争を見ているような気持ちっていうか。特に、ドキュメンタリー映画を撮りに来る男の悪さっぷりには呆然。胸が苦しくなるほど。

 でもその中に笑いが薄く確実に差し込まれるのは作・演出の赤堀雅秋さんの力ですよね。
 ゲイの男の中学の頃の友人で、農家で働いている藤田くん(福田暢秀さん)に爆笑。福田さん、舞台美術屋さんだけど演技も素晴らしいです。お人柄が出ますよね。心の底から大らかで、あの声の清らかさは絶対に心がきれいだからだ、と私は1人で納得。

 今回から正式メンバーになられた紅一点の滝沢恵さんがステキでした。『蝿男』の時のインパクトもすごかったですよね。

 客席には小劇場で有名な人がいっぱい。みんなシャンプーハットが好きなんだろうな~。
 ビデオ撮影が入っていました。「演技者。」からの花も豪華。

THE SHAMPOO HATのHP : http://www33.ocn.ne.jp/~shampoohat/ (2006/03/20追加)

Posted by shinobu at 2003年03月24日 00:27 | TrackBack (0)