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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2003年03月27日

ペンギンプルペイルパイルズ『ドリルの上の兄妹』03/25-30THEATER/TOPS

 阿佐ヶ谷スパイダースの中山祐一朗さんが出演するので観に行きました。ペンギンプルペイルパイルズ(以下PPPP)は2度目です。

 不条理劇でした。前に拝見した『不満足な旅』もそうでしたが、それよりも、もっと。有り得ない設定で有り得ないリアクション、だけど一瞬一瞬に役者の存在にリアリティーを感じてしまう。脚本はもちろんですが、演出の妙ですね。倉持裕さん、面白いです。

 ただ、これは本当に個人的なことなんですが、私は眠ってしまいました。残念です。すみません。ただの疲労と寝不足せいなんですけどね。その状態を吹き飛ばすほどの迫力はない、というか。そもそも勢いとかで見せるお芝居じゃないんです。本気で楽しむには観客の方の努力も必要だと思います。相当アンバランスだし、脈絡ないし、熱いですから。それって私的には面白いってことなんですけど。う~ん、あのリズムに乗れなかったな。

 現代日本の不条理劇というと岩松了さんですが、岩松さんバリに不条理です。でも岩松さんのお芝居よりも外向きで観客フレンドリーだと思います。岩松作品は姿勢として常連客に超フレンドリーなんですが、あくまでも内向きですよね。それはそれでGOODなんだけど。PPPPはそれに大人計画的要素(大胆・肉体派・生っぽい等)や、オッホのようなザワザワ&イライラ感がプラスされてる感じ。

 作風を説明しようとして小劇場的に有名な名称を並べてみたんですが、いかがでしょうか。

 役者さんの細かな演技で楽しめました。音楽も良かった。サントラが800円で売られてました。奇想天外なオープニングが好き。このお芝居は中央で見るべきだなー。

Penguin Pull Pale Piles : http://www.penguinppp.com/

Posted by shinobu at 2003年03月27日 15:34 | TrackBack (0)