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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2003年06月28日

赤坂晃・佐藤アツヒロ出演『ボーイング・ボーイング(BOEING BOEING)』06/20-07/02東京グローブ座

 ジャニーズ事務所の東京グローブ座興行、初体験でした♪
 マルク・カモレッティ作。55ヶ国語に翻訳されていて、海外で最もヒットしたフランス戯曲としてギネスブックに載っているそうです。それを福島三郎さんが演出されるわけですから、ジャニーズじゃなくても注目度大の公演ですよね。

 とにかくキス♪しまくりのドタバタ・フレンチ・コメディーでした。なにしろ赤坂さんも佐藤さんもフランス人役なもんですから、恋愛至上主義っていうか、とにかく女好き。で、キスしまくります。かなり濃厚に(笑)。
 ジャニーズ事務所の人たちだから熱狂的ファンもいらっしゃるでしょうに、すごい勇気だな~と思ったのですが、やっぱりあのキス・キス・キスの嵐だからこそ笑える作品でした。楽しかったです。ちょっと長いかな、と感じはしましたが。

 ベルナール(赤坂晃)はパリに住むヤンエグ。3人の国際線スチュワーデスたちと時差デートを楽しむ日々。高校時代の友人ロベール(佐藤アツヒロ)が来たちょうどその日、色んなスケジュールが同時に狂って彼女達3人ともがベルナールの家に集まるハメになってしまった!ベルナールとロベールと家政婦ベルタは必死で取り繕おうと、てんてこまい・・・。

 ロベールの3人のフィアンセは全員スチュワーデスでそれぞれ国籍も違います。アメリカ人のジャネット、フランス人のジャクリーヌ、ドイツ人のジュディス。三人三様の性格がそれぞれのお国柄にぴったりで、かなり赤裸々な皮肉になっていることも、この作品がヒットしている理由だと思います。(例:アメリカ人は味覚音痴、フランス人は思い込みが激しい、ドイツ人は頑固、等)ラストは・・・・予想外でした。ありきたりなドタバタがあんな治まりを見せるとは・・・・興味深い。

 舞台美術の色使いが良いな~と思ったら、やっぱり横田あつみさんでした。うなりますよ、彼女の色彩感覚そして質感。大胆な青と水色のストライプの壁紙に、真っ白なドアと豪華な飾り縁。階段は木で出来たシンプルなタイプで、手すりと柵が青銅色。そして舞台中央に明るいボルドーのゴージャス・ソファ。う~ん、シックなフレンチスタイル。

 赤坂晃さん。舞台で拝見するのは初めてでしたが、見るからに既にフランス人(笑)。しなやかな美男子って大事ですよね。ちょっとセリフが歌のように流れがちかも。
 佐藤アツヒロさん。反射神経がすごいです。どんどん演技の幅が広がってきてらっしゃいますね。可愛いし、かっこいいし、華があるし。笑えるし、文句なしの主役級男優ですね。

 中本奈奈さん。アメリカ人のジャネット。スタイルいい~・・・・見とれます。アメリカン・グラマーの典型を堂々とやりきってくださいました。キスで笑えるのはすごい。
 西尾まりさん。ドイツ人のジュディス。超キュート!!大好きです。
 小西美帆さん。フランス人のジャクリーヌ。ん~可愛かったのですが、役としては印象には特に残らなかったかな。他の2人が強烈過ぎたのもあるかも(笑)。

東京グローブ座 : http://www.tglobe.net/
『ボーイング・ボーイング』特集ページ(小西美帆ファンページ内)=http://www.konishimihofan.net/boeingboeing/frame.htm

Posted by shinobu at 2003年06月28日 23:26 | TrackBack (0)