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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2003年10月23日

プラチナ・ペーパーズ製作『ラフカット2003』10/22-26スペース・ゼロ

 『ラフカット』は毎年スペースゼロにて行われているプロジェクトで、有名な脚本家と演出家をそろえ、出演者は全てオーディションによって決まります。若い役者が有名になる前の登竜門のような存在になってきていますよね。素敵なことだと思います。
 30分の短編4話のオムニバス形式です。

■第1話『ウインカーを、美ヶ原へ』土田英生(脚本) G2(演出)
 土田さんの劇団のMONOのテイストをついつい期待してしまうので、かみあってない感じがつらかった。
 川村黄粉さん。好きな男の子を取られて先輩に当たるヤな感じの若い女の子役。光ってましたねー。

■第2話『消息を絶つ』G2(脚本・演出) 
 クールでハードボイルド風なワルの話にナンセンスを足した感じを狙ったのかもしれませんが、足りていなかったですね。
 もっとはっちゃけた演技をする人が多くなければ、その世界は作れないと思います。
 渡辺慎一郎さん。「結婚しよう」と言う男の子役。非常に好感の持てるかわいらしい青年役でした。

■第3話『ビートバン・ゴー!ゴー!』堤 泰之(脚本・演出)
 4つの中でダントツ一番面白かったです。役者さんもすごくしっかりしていました。役作りからきちんと指導されたんじゃないかなー。
 エロは苦手なんですが、最後の影絵にひいちゃっただけで、あとは全て刺激が気持ちよかったです。

■第4話『ファイナリスト』福田卓郎(脚本) 堤 泰之(演出)
 ものすごく真面目なお話を、ものすごく真っ直ぐな演出で作りきった、ど真ん中ストレート青春ドラマ。
 けっこう見ごたえがありましたね。若者の本気の会話劇でした。
 池永さつきさん。TV番組制作会社の女。ヤな女~。こういうの、必要ですよね~。

ラフカット2003のサイト : http://www.spacezero.co.jp/roughcut2003kokuti.htm

Posted by shinobu at 17:26