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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2004年04月27日

NANYA-SHIP+ウォーキング・スタッフ『カトル(Quatre)』04/16-25HEATER/TOPS

 女優の南谷朝子さんとウォーキング・スタッフのプロデュースです。
 今回はとにかく佐藤康恵さん!きれいで可愛くてスタイル抜群で、もー・・・ずーっと彼女だけを見つめてしまいました。

 『楽屋』(清水邦夫 作)というお芝居を上演している劇場の“楽屋”でのお話。主役を除く3人の女優が、同じ楽屋でそれぞれの初日明けを迎えていた。どうやら上手くいかなかったようで、初日打ち上げも開かれない。1人は「もう出ない(降板する)!」と言って帰ってしまった。次の日の夕方、見知らぬ女が尋ねてきて・・・。

 和田憲明さんのお芝居での役者さんは、いつもすごく生々しくてリアルに感じます。私は生っぽいのはちょっと苦手なのですが、ウォーキング・スタッフでは皆さん本当にうまいと思うんです。劇団ではないので公演ごとに出演者が変わるのですが、毎回そう感じます。何か特有の技術があるのでは??と非常に興味津々です。どうやら公演前に勉強会(オーディションも含む)を開催されているようのなので、そこに行かれればノウハウがわかるのかも。

 ストーリーは、いつものウォーキング・スタッフに比べると最後がちょっと弱かった気がしますが、ここでしか味わえない手に汗握るスリリングな演技対決は、変わらないクオリティーだったと思います。脚本は『楽屋』を題材に新たに書かれたものですよね。登場人物一人一人の設定が非常にきめ細かく作られているからリアルに感じられる、というのもあると思います。

 キッコ(有森成美)が突然に豹変して舞台メイクをしだしたところが私は一番好きでした。それまでは有森さんの嘘っぽい演技がしっくりこなくてイライラしちゃったりしていたのですが、それも全部計算だったのね~。

 佐藤康恵さんの美しさ、可愛さにノックアウトされてしまいました。『ウィー・トーマス』@パルコ劇場で初めて拝見して、きらきら光っているお顔や体(スタイル)に感動していたんですけど、今回はそのお姿を、ほぼかぶりつき状態で堪能させていただきました。いやー・・・私は女性ですしノーマルなんですが、本当に穴が開くんじゃないだろうかと思うほど佐藤さんの体を見つめていました(笑)。だってほんっとーーーーーに、きれいなんだもん!白いレースのキャミソール姿でずーっと舞台上にいるんですよ!?男性必見ですよ、マジで。私、あんなに女性の体に見とれたことないです。
 いや、演技もものすごくお上手で、私も一緒に怖くなったり怒ったり、完全に佐藤さんのペースにはまっていました。ハマる、というよりは、味方になっていたような・・・。とにかく注目の女優さんをまた見つけられました。

脚本・演出:和田憲明
出演:有森也美 佐藤康恵 植松真美 南谷朝子
照明:佐藤公穂 松村光子 音響:早川毅(ステージオフィス) 音響プラン・オペレーション:長柄篤弘(ステージオフィス) 舞台美術:塚本祐介 舞台監督:八重樫慎一 演出助手:小川いさら 小道具:四方智子 衣装:沢木祐子&安才由紀(スタイリストオフィス・バース) 特殊効果:Vanity Factory 宣伝美術:ラヴ&ピース川津 写真:アライテツヤ 制作協力:ネルケプランニング 石井光三オフィス 制作:石井久美子 松田誠 企画製作:NANYA-SHIP+ウォーキング・スタッフ
THEATER/TOPS:http://members.at.infoseek.co.jp/theatertops/
問い合わせ:(有)石井光三オフィス

Posted by shinobu at 2004年04月27日 22:13