REVIEW INTRODUCTION SCHEDULE  
Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
mail
REVIEW

2004年05月25日

スクエア『嗚呼、てんやわんやの月見うどん。』05/13-16下北沢駅前劇場

 大阪の劇団スクエア。東京公演はリージョナル・シアター・シリーズを含めて4度目です。前回の『打つ手なし』がとても面白かったのと、後藤飛鳥さんが出演されるため観に行きました。

 高架下の老舗っぽいお手軽系のうどん屋さんが舞台。がめつそうな大阪弁を流暢に話すおじさんがぎゃんぎゃん電話で話している場面から幕開けです。今回はチラシやタイトルからもわかるように人情系喜劇だそうで、下町人情溢れるおトボケ満載の上質な関西風コメディーでした。

 恥ずかしい、むずがゆい笑いがいっぱいでした。ナチュラルで静かなつっこみも心地よいです。関西風とはいえベタになりすぎないのも素敵です。
 スクエアの男優さんは皆さん演技がすごくお上手だと思います。特に私は北村守さん(アルバイトで100万円ためたお坊ちゃま役)が好みなのですが、今回も面白い動きとリアルな表情で確実に気持ちいい笑いを提供してくださいました。

 そして本場の大阪弁が爽快です。私自身が大阪生まれの大阪育ちなので懐かしさもひとしお。大阪の人は「がーって行って、わーって走って、どぉーって戻ってきた」というような独特の擬態語をよく使いますよね(笑)。

 紅一点の家出少女(後藤飛鳥)が笑顔一つ見せなかったのが非常に残念でした。特に私は後藤飛鳥さん目当てでもあったので彼女の味わい深い笑顔を見られなかったのは予想外でした。たった一人の女優さんですし、女性ならではの魅力をどんどん前に出す演出をされても良かったんじゃないかなと思います。

 舞台装置はとてもリアルで、音楽は毎回オリジナルで作られるようです。誰と一緒に観に行っても問題がない、小劇場の中では珍しい劇団ではないでしょうか。

作:森澤匡晴 演出:上田一軒
出演:森澤匡晴 奈須崇 北村守 上田一軒 後藤飛鳥(客演)
音楽:はじめにきよし

スクエア:http://square.serio.jp/

Posted by shinobu at 2004年05月25日 15:58