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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2004年08月01日

コットンクラブ『奪うこと』07/23-08/01THEATER/TOPS

 長塚圭史さんが“原案”だというのと、『ニュルンベルク裁判』@紀伊国屋サザンシアターで主演だった中嶋しゅうさんが気になっていたので伺いました。
 チラシのビジュアルやそういう前情報とは、かけ離れた内容だと感じました。私にはちょっと肩透かし、でしたね。

 癌を患う姉の治療のために仲間でお金を集めたのだけれど、なんと兄がその金で競馬をやり、全額スってしまった。パチンコ屋で働く妹が店の売り上げ金を盗もうと提案すると、みんな乗ってきて・・・。

 関わった仲間がそれぞれ個人的な理由でお金が入り用なのが微笑ましかったです。店の看板を新しくしたいとか、娘が医大に進学するための入学金が必要だとか。

 売り上げ金を持っていた男をゆするシーンで、「吐け!吐かないと○○するぞ!」という脅し文句に爆笑しました。「耳を切り落としたら血が耳の穴に入って、お前はもう耳が聞こえない」とか、「腹の上にねずみを置いてその上から鍋をかぶせる。その鍋をどんどん熱して、ねずみはすごく暑くなる。でも逃げられないからとうとうお前の腹を食い破って体の中に入って内臓を行ったりきたりするぞ!」とか(笑)。塩野谷正幸さんが素朴におどけた感じだったので、本当に笑えました。
 
 しかし、ラストを祭り太鼓にしちゃうのは・・・メタリック農家『男』@中野テルプシコールと一緒ですよっっ!!そんなことしちゃぁイカンと思うのです。

 朝倉伸二さん。実は、兄ではなく彼が「競馬で当てよう」と提案したのがバレるシーンで、「ごめんなさい!」と連呼するのが可愛いらしかったです。

原案:長塚圭史(阿佐ヶ谷スパイダース)
台本・出演:中西良太 演出:中嶋しゅう
出演:河西健司/あめくみちこ/小嶋尚樹/朝倉伸二/増田英治/塩野谷正幸
美術/加藤ちか 照明/沖野隆一 照明オペ/RYU CONNECTION 音響/藤田赤目 舞台監督/小林清隆(ジ・アクト) 太鼓指導/金刺敬大(は・や・と) 写真/安田末範 題字/梅津 榮 コピー/大貫千賀子 演出助手/藤原邦章 協力/ラヴァンス フレンドスリー オフィスピーエスシー オフィスボードビル シアター・ブラッツ 阿佐ヶ谷スパイダース 制作/コットンクラブ 企画製作/エム・アール ネルケプランニング
コットンクラブ:http://homepage2.nifty.com/cottonclub/

Posted by shinobu at 2004年08月01日 19:15 | TrackBack (0)