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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2005年09月01日

Ben-Croft 2WAY PLAY『G.W.錠』08/30-09/06新宿シアターモリエール

 Ben-Croft(ベン・クロフト)は公演ごとに出演者を集めるプロデュース形式の演劇ユニットです。主宰は唯一の固定キャストである小磯勝弥さん。脚本・演出は劇団員の大和田悟史さん。劇場入り口に大きなお花がたくさん届いていましたね~。

 今回は【M(男).version】と【F(女).version】のダブル・キャスト公演で、私は男バージョンを拝見しました。

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≪あらすじ≫
 G.W.錠という薬の治験が行われる病室。被治験者は若い男が7人。治験常連の法眼タクジ(高橋まさかず)を除いて全員が、劇団 俺流(おれりゅう)の元劇団員だ。団長が謎の失踪を遂げて劇団は空中分解しており、劇団内で一番下っ端だった鈴木ヨシオ(浅沼晋太郎)が、団長がいなくなった本当の理由を聞くために、「割の良いバイトがある」と声をかけて先輩達を集めたのだ。
≪ここまで≫

 チラシに書いてあるあらすじ(のようなもの)とずいぶん違いまして・・・ちょっと騙された気分(笑)。私は劇団モノのお芝居が苦手なのですぅ・・・。
 上演時間がちょうど2時間ぐらいありましたが、1時間ちょいで良かったかなぁと思います。

 男ばかり8人(被治験者+担当医)が入り乱れますが、役者さんが各自の持ち時間を自分で自由に使ってしまっていた様子でした。誰かとの対話でなく、自分ひとりで発する言葉が続きますし、セリフとセリフの間に不要な間(ま)が多いのです。これは演出が詰められていないのが原因ではないでしょうか。

 カーテンコールで女バージョンの宣伝をされていましたが、内容がかなり違うそうです。確かに男から女になると、ストーリーや設定を大幅に変えざると得ない内容だなぁと思いました。2時間の作品を2本作って交互上演されているわけで、それは大変なことだと思います。

 Ben-Croftは前回、代官山でミュージカルを上演されたんですよね。その作品の作曲を担当したのが、樋口アキラ役(小道具フェチ)を演じていらっしゃる深野良純さん。今作の音楽も作曲されているそうです。

 ここからネタバレします。

 真っ白な壁の病室にベッドが3台。下手奥の壁はゆるくアールになっていて、小さな四角い窓が3つあります。出入り口は上手奥にドアが一つだけ。
 オープニングでいきなり織田信長と土方歳三が同時に出てくるタイムスリップものの劇中劇が始まって、そのシーンは赤い照明で派手なつくりだったのですが、それから終盤まで照明の変化がほぼありませんでした。最後の最後に窓から秋の虫達の鳴き声が聞こえてくる以外は、音楽と音響も全くなかったと言って良いほどです。つまり、2時間ずっと役者さんの演技だけでつなげていくわけですから、より演技とその演出の質が問われることになりますよね。それはちょっと、つらかったんじゃないでしょうか。

 団長が失踪した原因は、団長の彼女とヨシオを除く劇団員全員が関係を持っていたからだ、ということが徐々にばれていきます。でもヨシオは「本当の原因は果たしてそれだけか?」と納得できず、さらに先輩達に質問を繰り返していく内に、実はヨシオの才能を劇団員の誰もが嫉妬していて、彼が目立たないように、彼の芽を摘むように、彼にプロンプターや被りものの役ばかりさせていたと白状します。
 さらに、一人だけ部外者だった治験常連の法眼タクジ(高橋まさかず)も、むかし劇団の主宰をやっていて逃げてしまった経験の持ち主だということがわかり・・・。
 うーん・・・劇団モノ、苦手です。
 
 浅沼晋太郎さん(TOON BULLETS!)。TOON BULLETS!は観たい観たいと思いながら未見なので、浅沼さんのことも初めて拝見いたしました。小さくて細くて、か弱い感じの方ですね。演技がとても堂々としていて自然で良かったです。最後に“才能ある役者”としての見せ場があり、そこではじめて黒ぶちの四角いメガネをはずします。なるほどギラっとした眼がかっこいいですが、私はメガネをしていた時の方が可愛くて好きでした。あ、好みの問題です(笑)。

出演=【M.version】小磯勝弥/浅沼晋太郎(TOON BULLETS!)/小林高之(TOON BULLETS!)/高橋まさかず(劇団ショーマ)/田中智也/手島昭一/中島真一/深野良純
【F.version】秋山恭子/猪狩敦子(TOON BULLETS!)/井上カオリ(椿組)/枝元萌/小林野和/武内由紀子(吉本興業)/中島真一/中野美絵
作・演出=大和田悟史 脚本協力=浅沼晋太郎(TOON BULLETS!) 舞台監督=さわまさし(かしこい僕達) 舞台美術=稲田美智子 照明=秋山武彦 音響=末谷あずさ(OFFICE my on) 衣装=依田由紀子(Bloom) 音楽=RYOJUN・佐藤美紀子 舞台写真撮影=高取剛充 パンフレット制作=力丸啓 宣伝美術イラスト=秋元机 宣伝美術デザイン=田中邦昭 COFFEE SHOP 票券協力=beyond 制作=和田小太郎・坂上裕美 制作協力=TUFF STAFF
2005年7月16日(土)より前売り開始。前売3,000円(日時指定・自由席/指定席)/当日3,300円(自由席のみ)/カップリングチケット(F&Mヴァージョン各1枚・劇団前売のみ)5,500円
公式=http://www.geocities.jp/bencroft2/

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Posted by shinobu at 2005年09月01日 23:38 | TrackBack (0)