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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2005年09月20日

ユニークポイント『脈拍のリズム』09/14-19OFF OFFシアター

 ユニークポイントの作品を観るのはこれで2度目です。「突然娘を失った、ある夫婦の物語」というキャッチコピーを見ただけで避けていたのですが(悲しい話は得意じゃないので)、複数の人からの薦めがあって千秋楽にお邪魔しました。
 案の定、というか恐れていた通り、上演中は涙涙、鼻水鼻水、ハンカチハンカチ、たまにティッシュ・・・という一人顔面戦争状態でした(涙目)。

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 あらすじはこちらです。よくできた公演ページだと思います。作品を愛しているのが伝わってきます。

 人が死ぬ芝居は山ほどあります。最近はありすぎるぐらいです。だけどこの作品は、人が死ぬ前、死んだ瞬間、死んだ後を真摯に丁寧に描いており、一人の人間の死という出来事の大きさ、重さを本気で伝えようと勝負していました。
 なんて真面目なんだろうって感心しちゃいます。こんなつらいテーマをわざわざ選んで、しかも真っ向勝負です。※公演が終了していますので、ここからネタバレします。

 6歳の一人娘を事故で失った夫婦は、「どうして(なぜ)?」と、毎日、24時間、ずっと問い続けるしかない。そして自分の存在を否定するまでに自分自身を追い込んでしまう。そんな夫婦の生々しい姿を見つめて、私は涙ぼろぼろ。胃まで痛くなってきました。

 車で少女を轢いてしまった加害者は若いOLでした。彼女の婚約者があまりに礼儀知らずな若者で、見ていてイヤな気持ちになりました。保険会社の社員もまた、その婚約者と同様に世間を表すものとして登場していましたが、2人ともちょっとわざとらしい気がしました。演技もそうですが、意図的にイヤな人(イヤな気持ちにさせる人)を登場させているように感じてしまったからです。こういうお芝居では役者さんの技量の差やちょっとしたセリフのすれ違いなどが大きなリスクになるんじゃないかな。

 少女が車道に飛び出したのは、向かい側でぬいぐるみを動かして彼女を誘う人間がいたからだった。それは父親の後輩の妻だった・・・というどんでん返し的なエンディングには、ちょっと興ざめでしたね。彼女が3度も流産をしているということから辻褄は合いますが、先述のイヤな人と同様、「何かを伝えるために誰かを登場させる」とか「○○と言わせるために△△をしたことにする」というような、仕組みがあるような気がしてしまうからだと思います。また、真実が判明した時の後輩夫婦の演技がおぼつかなかったかも。

 舞台は夫婦が住む部屋の台所でした。シンクや電話台などは本物の家具を使っていましたが、部屋を囲むのがパネルではなく、細長い木の棒を網のように組んだものでした。劇場の壁がその木の隙間から露出していたので、狭いながらも透明感と広がりを感じられる気持ちの良い空間でした。上手の舞台上の柱もうまく使われていました。

出演=山路誠/安木一之/石橋龍/畑中友仁/中村紗夢/衣川真生/高田愛子/大野由美子
作・演出=山田裕幸 照明=福田恒子 音響=北川絢香 音響アドバイザー=井出比呂之 美術=福田暢秀(F.A.T STUDIO) 宣伝美術=kibito-design 宣伝コピー=千葉広樹 演出助手=ぼう 稽古場協力=にしすがも創造舎 主催=ユニークポイント
料金 一般2800円  学生2000円 事前入金割引2500円
前売り開始 8月13日(土)
劇団=http://www.uniquepoint.org/

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Posted by shinobu at 2005年09月20日 01:04 | TrackBack (0)