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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2005年11月06日

クロム舎『ガレージの夜』11/02-06明石スタジオ

 西山聡さんが作・演出されるクロム舎の第6回公演です。西山さんをはじめ、所属役者さんは他の劇団に客演されているのをよく拝見していましたが、クロム舎の本公演は初見です。チラシが大胆で素敵だなぁと思います。
 上演時間2時間10分は長すぎましたね。最後のどんでん返しの連続がとても面白かったので、1時間30分にまとまっていれば傑作になったかもしれないと思いました。

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 ≪あらすじ≫
 小汚いスナックで30歳ぐらいの若い男達が荒々しく飲んでいる。高校時代の同級生が同窓会と称して集まったのだが、実はそのバカ騒ぎの裏では、ある企みが進められていた。
 ≪ここまで≫

 女優さんは一人だけで、あとは暑苦しい(笑)男ばっかりの、身体を張ったアクション・シーンが多い作品でした。取っ組み合いを入れるための段取りのような会話のやり取りが多く、やりたいことが絞れていないのだなぁと思って眺めていました。
 終盤になってから「友達とは何か」というテーマも盛り込んでいましたが、焦点がぼやけたまま長い会話が続いてしまい、伝わってきませんでした。

 やりたいことと、やらなければいけないと思っていることが曖昧に混ざっている状態なんだろうと思います。ダメな奴等の徹底的にくだらない、だけど愛らしい会話劇がやりたいのなら、起承転結のあるストーリーにする必要はなかったと思いますし、どんでん返しがある、ハードボイルドなサスペンス系ドラマがやりたいのなら、バカ騒ぎや体力ネタなどはギュっと凝縮するべきでしょう。

 役者さんは爆発力や瞬発力、タイミングを計ること等に力を入れているので、人と人との会話に心が入っている瞬間が少なかったです。

出演=武藤心平/清水徹也/松下千暁/服部弘敏(IDENTITIEZ)/江戸川卍丸(劇団上田)/山田(同居人)/足利彩(OrangePunPkin) 
作・演出=西山聡 演出助手=清水徹也 美術=松本翠 舞台監督=小林英雄(Anjuta Arts) 照明=兼子慎平 照明オペ=河上賢一 音響効果=北原慎治(ダムダム弾団) 音響=佐藤春平(SoundCube) 衣裳=愛沢ななえ 宣伝美術=高口公輔 スチール=大橋小太郎 記録=木村樹 当日運営=池田智哉(劇団ギリギリエリンギ) 制作補佐=石井佳奈/山岡未絵(トリコ劇場)/窪田智美/高橋雄二/小島彩乃/山田花絵 協力=瀧川修平/ロングランプランニング(株) 企画・制作=クロム舎
公式=http://blog.kuromusya.com/

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Posted by shinobu at 2005年11月06日 12:03 | TrackBack (0)