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しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2006年03月05日

リュカ.『WHITE PHASE』03/02-06王子小劇場

 リュカ.初見です。文化庁舞台芸術創作奨励特別賞を受賞した戯曲の10年ぶりの再演で、劇団民藝でも上演されたことがあるそうです。
 作品のジャンルとしては、いわゆる「静かな演劇」に入ると思います。王子小劇場の天井の高さと色、質感を存分に利用して、劇場空間自体が現代アートのオブジェのようでした。

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 ≪あらすじ(さわりだけ)≫
 植物園を併設している郊外の研究所が舞台。新しくてきれいな研究所に集まった若い医師たちは、新薬の研究にいそしんでいる。ある日、所長を訪ねて昔の同僚がやってきて・・・。
 ≪ここまで≫

 隔離された感のあるこぎれいな空間で、たんたんと会話がつむがれていきます。シーンは割と細かく分けられていて、二人芝居のように少人数で対話を見せることが多かったです。全体的にひんやりとしたムードでした。でもシーンの切れ目で流れる音楽は、明るい音調で軽いリズムのものが多く、そのギャップが意外で少し気になりました。

 登場人物一人一人にじっくりと焦点を当てて、こつこつと丁寧に、その人自身やその周りの人々との関係を見せていきます。すごく長いセリフもありますし、ぎりぎりとした人と人とのぶつかり合いを見せることも多いので、観ていて結構、緊張が続くんですよね。その意味で、上演時間が2時間あったのは長いと思いました。

 ここからネタバレします。

 落合(大塚秀記)が高田(境宏子)に、彼女に届いた手紙が誰からのものだったのかを聞き、それが高田の妹からだった(男からじゃなかった)と知って、ホっと安堵した時の表情がすっごく良かったです。私はやっぱりロマンティックなものとか、温かいものとかが好きなんですよね。


 ポストパフォーマンストークで作・演出の渡邊一功さんのお話が聞けました。戯曲を書いたのは23歳の頃だったそうで、それは早熟だなーと思いました。

 劇場の壁面をほぼ完全に多い尽くしていた、布のような紙のようなものの材質についての質問がありました。美術の太田創さんがわざわざ灰色に染める前の現物を持って舞台上に来てくださり、お答えくださいました。「麻と石膏(だったかな?)をビニールで挟んで、上からアイロンをかけたもの」だそうです。あの量を全部アイロンがけ?!・・・・凄いです。舞台美術は圧巻です。

文化庁舞台芸術創作奨励特別賞作品 ~王子小劇場提携公演~
出演=境宏子/増戸香織/池田ヒロユキ/こいけけいこ/宇和川士朗/山田佑美(無機王)/大塚秀記(つよしとひでき(trf))/中川智明/中田顕史郞
脚本・演出=渡邊一功 舞台・宣伝美術=太田創(01Ga) 舞台監督=小林英雄(Anjuta・Arts) 照明=兼子慎平 音響=宮崎淳子 衣裳=華咲薫/景山育美 制作=安田有希子(axis) 企画・製作=リュカ.
前売2,500円 当日2,800円 グループ割引=2,200円(1名)※グループ割引は2名様以上でご予約のお客さまが対象となります。
7ステージ 
公式=http://www.lyka.net/

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Posted by shinobu at 2006年03月05日 01:18 | TrackBack (0)