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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2006年08月05日

TOKYOSCAPE/reset-N『パンセ2006』08/03-05 ART COMPLEX 1928

 東京公演に続いて京都でも初日に伺いました。ああん、もう!何もかもがレベルアップ!超良かったよぉっ!!本日13:00開演&17:30開演で千秋楽です。関西の方、どうぞお見逃しなく!!
 東京公演では間に合っていなかった上演台本(1000円)が販売されています。これは絶対に買いですよ!

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 あらすじ等は東京公演のレビューでどうぞ。

 ART COMPLEX 1928の白い空間に赤と黒のシンプルなセット、細い蛍光灯照明の青白さが引き立ちます。めちゃ渋っ!先週とは全然違う劇場になっています。

 まずオープニング・・・しびれたね~・・・コツ、コツ、と歩いて登場する役者さんがクール!暗転のタイミングも絶妙!あぁダメだ、思い出すだけで興奮するよ~。
 音楽も良かった!選曲は少ししか変わってないそうですが、演技、言葉とバランス良く溶け合っていて洗練されていました。だから東京公演の時のように音が特に気になったりすることはありませんでした。でも、音量(特に大音量)や鳴り出すタイミングなどで、音という要素の主張ははっきりと出ており、音楽に酔えた瞬間も多々あり。

 reset-Nの役者さん・・・ほんっとに演技が上手い!やっと泣けたよ、うれしーよぅっ!声が少々聴こえづらくなってたのはART COMPLEX 1928の空間のせいですね。まあそれは細かいことなので、初日以降改善されてるといいなと思います。

 ここからネタバレします。

 黒い帽子の女(町田カナ)もめちゃくちゃセクシーだったし、ヨシムラ(久保田芳之)の親友の編集者ヤノ(平原テツ)も、怒る演技に改心の一撃が出ました!

 ラストシーンの印象は東京公演と全然違いましたね。人間一人一人の生き様が現れたように感じ、私は群像劇のように観ていました。だから悲しいっていうよりは、私に触れ、そしてすれ違って去っていく人々を体に感じて、それを味わいました。


 ≪ポストパフォーマンストーク≫ 
 出演=夏井孝裕(reset-N)/山口吉右衛門(劇団飛び道具)

 う~ん、なんだかほんわかトークでしたね。やっぱり司会が必要でしょう。あと、マイクもあった方が良かったと思います。
 質疑応答でけっこうきわどい質問をされた方がいて面白かったな~。そこからもっとつっこんだ話に進んだら良かったのにと思いました。賛否両論あるのが面白い。

 カーテンコールの後は、役者さんが大勢舞台に残ったままになります。お客様全員が劇場から出られるまで、立ったままだそうです。
 夏井「僕達が先に去るのではなくて、お客様からさようならをしてもらいたいから。」
 たしかに・・・お芝居は「さようなら」で終っていました。ストーリーとしてはあまりに悲しいエンディングですものね。このトークのおかげで演出意図がわかって嬉しかったです。

 夏井さんが「演出の方が好きで、脚本執筆はできることならやめたい」とおっしゃっていたのに少し驚きました。きっと・・・執筆ってものすごくつらいことなんでしょうね。でもファンとしては書き続けていっていただきたいです。

≪東京、京都≫
出演=町田カナ/久保田芳之/原田紀行/平原テツ/長谷川有希子/奥瀬繁(幻の劇団見て見て)/勢登健雄(オフィス・ヒューリッド)
作・演出:夏井孝裕 グランドデザイン:massigla lab.(浅香実津夫/荒木まや/内野なみ/小松代暁子/福井希/宮西舞) 舞台監督:小野八着(Jet Stream) 照明協力:木藤歩(balance,inc)演出助手=あらいひろこ(夢幻サーカス) 制作:河合千佳
日時指定自由席(整理番号付) 一般=前売2,800円/当日3,200円 学生=1,800円(前売・当日とも、要学生証提示) セット券などあり
公式=http://www.tokyoscape.org/products/index.php?C=5

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Posted by shinobu at 2006年08月05日 12:47 | TrackBack (0)