REVIEW INTRODUCTION SCHEDULE  
Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
mail
REVIEW

2006年08月08日

東宝芸能『しあわせのつぼ』08/04-13ル テアトル銀座

 福島三郎さん(過去レビュー⇒など)が作・演出される豪華キャストの新作です。メルマガ5月号ではお薦め前売情報も掲載しておりました。

 メルマガ号外まであと一歩の傑作でした!!!もーぼっろぼろの大泣きしちゃいましたよぉ~っ!ル テアトル銀座でこんなに感動できるストレート・プレイに出会えるとは・・・嬉しい誤算♪(めちゃくちゃ広い会場なのでね)
 途中休憩の時にパンフレット(1500円)を買って、公演DVD(6800円)の予約購入までしちゃった私・・・あぁ散財(汗)。でも嬉しい!演劇のDVDを買うなんて何ヶ月ぶりかしら??

 東京公演は8/13(日)まで。その後に大阪、名古屋、新潟、福岡公演もあります。上演時間は約2時間55分(途中休憩15分を含む)です。
 ⇒公式サイト
 ⇒公開リハーサル風景(舞台写真&解説が充実しています)

 ★お役にたてたらコチラをクリック!お願いします♪

 20代の息子がいる主婦が主人公の、堂々たる胸きゅんラブ・ストーリーです。笑いも涙もいっぱい。嬉しいサービスもいっぱい。役者さんれぞれの魅力が余すところなく発揮されています。歌える人は歌うし、踊れる人は踊るし、渋い演技で魅せてくれる人には、独白の見せ場があるし。作・演出の福島三郎さんの優しさが満ち満ちています。作り手も観客も一緒になってしあわせを分かち合い、夢を見られる作品だと思います。

 ≪ものがたり≫ パンフレットより。(役者名)を追加。けっこう詳しい内容が書かれています。
 「しあわせのつぼ」-順子(宮本信子)が呼んでいる本のタイトルだ。女性には、押された瞬間にすべてが幸せになるというツボがある。そのツボを押すことができる男性は、生涯でただ一人。
 人気ポップス歌手である夫の隆平(布施明)は、ジャパン・ツアーのファイナル、東京公演の真っ最中。会場に荷物を届けに来た彼女は面会をすませると、そそくさと楽屋を後にした。果たして夫はその唯一の男性だったのだろうか。家族の存在をひた隠し、不特定多数の人びとに歌で愛を注ぎ、愛を注がれる夫・隆平。私生活でも浮名を流し、自宅にはめったに戻ってこなくなっている。もう妻であることの自信がなくなってきた……。
 そこへ、隆平が倒れて意識不明のまま病院に運ばれたとの知らせが入った。事務所社長であり、隆平の実弟でもある良和(山路和弘)、付き人の駿介(東山義久)はもちろん、10年来、父親とまともに口をきいていない息子の孝一(音尾琢真)も病院にかけつけた。偶然にも、順子の友人で長年の隆平ファンである山根里子(木野花)も怪我で入院中だ。そして、隆平と熱愛中と噂のシンガー、安藤恵美(伊央里直加)も現れた。かつて隆平がヒットさせた「幸せのかたち」を譲り受けて、大きくブレイクしたばかり。しかし、その曲は、順子と隆平の二人をつなぐ大事な絆だったはず。夫への不信感を持ったまま、順子は恵美と対面してしまう。
 ≪ここまで≫

 舞台は病院・・・それだけで普段の私なら引くはずなんですが、全く平気でした。福島さんの描く病院って『LOVER SOUL』もそうなんですけど、適度にファンタジーで適度にリアルで、ちゃんとお芝居として楽しめるんですよね。
 役者さんは全員が生き生きしてました。あらすじには登場していませんが、医者(小原雅人)、看護婦(依田朋子)、安藤恵美のマネージャー・田中(池上リョヲマ)もそれぞれがピカっと光るシーンがちゃんとありました。

 恋愛、結婚、出産、子育て、浮気、病気、離婚・・・大人になるに従って多くの人が経験していく(と考えられている)出来事です。こうやって書き出してみると簡単だし、ありふれているように感じます。でもその一つ一つが、体験する人間の数と同じ種類があり、各人とって特別で、かけがえのないものなんですよね。
 その出来事から生まれた気持ちが、それを感じた人のありのままの幸せへと昇って行くのを、観て感じることができました。

 ここからネタバレします。

 パンフレットに載っているセリフは可愛らしい名言ばかり。 
 順子「知らなきゃ楽なことってたくさんあるのにね……。知っちゃうと、辛いし苦しいじゃない。でもね。……一番苦しいのはね……。知ってることを知らんぷりすること。知らんぷりして、ぜんぜん平気よ?って顔すること。」

 では、メルマガ号外を出せなかった理由を少し。順子(宮本信子)が夫(布施明)に“しあわせのつぼ”を押された時に、スポットが当たっちゃうのが恥ずかしかったのですぅ。それにあそこまでに5回以上は「それ、ツボじゃんっ!」っていう瞬間があった気がしたので(笑)。あぁ・・・あんなことをあんなに熱心に言われたら、嘘でも死ぬほど嬉しいよ!ありゃまさにツボですヨ!

 あと、宮本信子さんほどステキな女優さんは、そうはいないと思っていますが、おそらく50代であろうマダム・順子(宮本信子)が夫(布施明)、夫の弟(山路和弘)、そして20代の青年(東山義久)の三人に好かれちゃうっていうのは・・・できすぎじゃないかな~、と(笑)。
 女性客がドキドキときめいて、うっとりできるフルコースが用意されていることには、私個人としては大感謝♪ 福島さん、大好きです!

≪東京、大阪、名古屋、新潟、福岡≫
「しあわせのつぼ~What a Wonderful Happiness~」
出演=宮本信子/布施明/伊央里直加/東山義久(D☆D)/音尾琢真(TEAM NACS)/木野花/山路和弘/小原雅人/依田朋子/池上リョヲマ
作・演出=福島三郎 音楽=本多俊之 照明=中川隆一 美術=升平香織 音響=本間俊哉 衣裳=菊田光次郎/三浦将起 ヘアメイク=青木満寿子/山崎潤子 舞台監督=藤崎遊 稽古場助手=小林章一 音楽制作=アーティスト・マネージメント・オフィス/岡田こずえ 営業・票券=サンライズプロモーション東京 宣伝美術=藤田ルリ パンフレット編集=谷田尚子 制作デスク=稲葉理恵子 制作助手=中谷文 制作=栗間左千乃 プロデューサー市村朝一 企画・製作=東宝芸能
前売り開始=5月27日(土)10:00~ 料金=S席8,400円/A席6,300円 (全席指定)
公式=http://www.shiawasenotsubo.jp/

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
●●●人気blogランキングに参加中!ポチっとクリックしていただけると嬉しいです。●●●
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

★“しのぶの演劇レビュー”TOPページはこちらです。
 便利な無料メルマガ↓↓↓にも、ぜひご登録ください!

メルマガ登録・解除 ID: 0000134861
今、面白い演劇はコレ!年200本観劇人のお薦め舞台
   
バックナンバー powered by まぐまぐトップページへ
Posted by shinobu at 2006年08月08日 01:13 | TrackBack (0)