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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2006年09月15日

クロムモリブデン『猿の惑星は地球』09/12-17中野ザ・ポケット

 大阪の劇団クロムモリブデンが、東京へと本拠地を移して初めての公演です。劇団員も増えて規模も大きくなっていますね。
 昼ギャザの日に伺ったところ、なんと1000円キャッシュ・バック!超オトク!!

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 ≪あらすじ≫ かなりうろ覚えです。
 冷凍睡眠から目覚めたハルコ(奥田ワレタ)は、約束の場所にたどり着けていないことに気づいた。そこは殺されても死なないSARUと、殺されたら死ぬNINGENが住む世界。「読んだら死ねる本」をめぐって、それぞれの思惑を持った人々の旅(?)が始まる。
 ≪ここまで≫

 今までにクロムモリブデンの公演は2度拝見しています(過去レビュー⇒)。観客を置いてきぼりにするシュールな世界がすごく好きだったんですが、今回はストーリーもあって、元気いっぱいで、大阪弁もまばらに使っていて、ギャグもそれほどシュールではなくわかりやすいタイプで・・・あまり私の好みではなかったですね。

 板倉チヒロさんや重実百合さん、森下亮さんら、私の目を釘付けにしてくれる役者さんが揃っていて、やっぱり面白い人は面白かったです。ただ、それぞれの魅力を満足いくまで堪能できる配役ではなかったように思います。劇団の所属役者さんが増えたことも原因なのでしょう。(私好みの)クロムモリブデンの世界が薄まっていたように感じました。

 舞台美術はあえて手作り感を残すコンセプトなのかもしれませんが、私はもうちょっと洗練されたものを期待していたんですよね。『ボウリング犬エクレアアイスコーヒー』の赤いカーテンが好きだったので。でも衣裳はすごく良かったですね。携帯電話のアイデアも面白かったです。

 ここからネタバレします。

 実は舞台は100年後の地球。SARUとは殺しても死なないように進化した元・人間で、凶暴で知能が低いNINGENから身を守るために、帯刀(携帯電話機能のある剣)を許されている。眠っている時に見た夢が売買される・・・などの設定はとても面白いと思いました。銃の女神とかも、時代や社会を反映してますね。

 みんなが山犬になってしまうエンディングは寂しかったな~。積み上げてきたストーリーを最後にバッサリと切り落としてしまうなら、ストーリーなんてなくても良かったんじゃないのかな~。クロムモリブデンの世界はストーリーに依存しなくても面白いものになると思います。もちろん、独特の世界を作り出しながら起承転結もちゃんとある方が、私の好みではあるのですが。

 風琴工房の詩森ろばさんのブログにもご感想が。ぜひご一読ください。(2006/09/18)
 ⇒LIVESTOCK DAYS

≪東京、大阪≫
出演=森下亮/金沢涼恵/板倉チヒロ/重実百合/奥田ワレタ/木村美月/久保貫太郎/山中卓磨 /渡邉とかげ/板橋薔薇之介/朝光亮/橋本浩明(水の会)/高嶋ひとみ(スプラッシュアソシエイツ)/倉田大輔(国民デパリ)
作・演出=青木秀樹 音響効果=笹木健司 照明=床田光世 美術=ステファニー(劇光族) 美術協力=DG工房 舞台監督=塚本修/谷本誠 宣伝美術=福永純一郎 indigoworks 宣伝写真=シカタコウキ/安藤青太 小道具=man 小道具協力=湯田商店 衣裳協力=田口由希/山田めぐみ/清水理沙 制作=金澤裕/野崎恵 プロデューサー=遠山浩司 企画・製作=office crome
全席指定 前売り2800円/当日3000円 9/12、13は早期観劇割引2800円→2500円 9/14マチネは昼ギャザで最大1000円キャッシュバック。高校生以下3000円→1000円
公式=http://www.crome.jp/

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Posted by shinobu at 2006年09月15日 13:37 | TrackBack (0)