REVIEW INTRODUCTION SCHEDULE  
Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
mail
REVIEW

2006年11月02日

ギィ・フォワシィ・シアター30周年記念公演『「方向転換」「子供が舗道で死んでいる。」』11/01-08銀座みゆき館劇場

 フランスの劇作家ギィ・フォワシイの作品を上演する団体のようです。なんと30周年。
 tptなどでご活躍の木内宏昌さん(青空美人プロデュース)が演出されるので観に行きました。今回は「方向転換」と「子供が舗道で死んでいる。」の2本立て上演で、「子供が・・・」はダブルキャストになっています。私が拝見したのはBプロ(斉藤直樹/沖田乱)。

 ★お役にたてたらコチラをクリック!お願いします♪

 うーん・・・役者さんの演技が私の好みに合いませんでした。
 ここからネタバレします。

 ■「子供が舗道で死んでいる。」
 2人の老婆が公園の薄汚れたベンチに座っている。下手に子供が横たわっているらしく、ローラースケートを履いた足だけが見えている。

 男優さんが老婆の衣裳で女装していたのに、ちょっと驚き。当然不自然なのですから、その不自然さを面白いと思えるような演出が欲しかったですね。
 「子供が舗道で死んでるわ」というセリフから始まったのは意外で、惹かれました。子供の遺体に黒いショールをかけて「これで大丈夫!」って言っちゃうのは、まさに「臭いものに蓋」。
 落書きだらけのイスが2つあって、それぞれに“←DAME1”、“DAME2→”と書かれているのも面白かった。DAMEとはフランス語で「婦人」ですよね。あれ、英語もドイツ語もかな?

 ■「方向転換」
 「子供が・・・」とは違った公園。木製のきれいなベンチに初老の男が腰掛けており、派手なご婦人が話しかける。女は男を知っているが、男は覚えがない。

 こういうのってどう言うんでしょうねぇ・・・。お茶の間向けのテレビかなんかのトークショーみたいに、司会がゲストに話しかけつつ、実は意識は完全にお客様に向かっているような。しかもひとつのベンチに2人で腰掛けて話をしているのに、視線は完全に客席方向。ほとんど観客に目配せでもしてるぐらいでした。

「方向転換」訳=佐藤康 演出=沢田次郎 出演=三好美智子/伊藤紘/野間洋子
「子供が舗道で死んでいる。」演出=木内宏昌 訳=和田誠一 出演はダブルキャスト=Aプロ:川原ゆな/海老原礼子 Bプロ:斉藤直樹/沖田乱
美術…滝善光 照明…小関英勇 音響…吉原敦 舞台監督…小林潤史 舞台監督助手…原田恵子 写真…中川忠満 宣伝美術…椋地むく 制作…平樹典子 企画・制作…谷正雄
前売4000円 当日4500円 学生3,000円
ギィ・フォワシィ・シアター=http://www.geocities.jp/guy_foissy/

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
●●●人気blogランキングに参加中!ポチっとクリックしていただけると嬉しいです。●●●
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

★“しのぶの演劇レビュー”TOPページはこちらです。
 便利な無料メルマガ↓↓↓にも、ぜひご登録ください!

メルマガ登録・解除 ID: 0000134861
今、面白い演劇はコレ!年200本観劇人のお薦め舞台
   
バックナンバー powered by まぐまぐトップページへ
Posted by shinobu at 2006年11月02日 17:12 | TrackBack (0)