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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2007年01月22日

ROBOT/ポニーキャニオン『Fabrica[10.0.1]』01/20-01/28赤坂RED/THEATER

 映画「踊る大捜査線」シリーズで有名な映画監督の本広克行さんが、東京タンバリンの高井浩子さんの脚本を演出されます。本広さんというとヨーロッパ企画『サマータイムマシン・ブルース』を映画化されたり、演劇と関係の深い方ですよね。Fabricaっていうのはユニット名なのかしら。
 赤坂RED/THEATERに初めて伺いました。きれいな劇場ですね~。赤坂見附から徒歩2分という嬉しさ!でもシートは堅かった・・・。

 ≪あらすじ≫
 30歳になった大学時代の仲間が10年前を振り返る。あの夏、みんなで自主映画を撮っていた・・・。
 ≪ここまで≫

 高井浩子さんというと映画ネタ。今回もたっぷり、ふんだんに映画用語が飛び交っていました(当日パンフレットに解説あり)。苦手な人は苦手でしょうね。でも映画を撮っていた(撮っている)人達の会話に出てくるので全く関係が無いわけではなかったです。映画を撮るとなると役者が出てきます。そこで劇団ネタが入ってくるのも仕方ないかな・・・ということで、劇団・演劇ネタが苦手な私にもそれほど苦しくはなかったかな。
 「昔は良かったね」で終わるような安直な内容ではなかったですが、未来や真実が見えてくるわけでもなく・・・過去の思い出を振り返りつつ、現実を見つめなおすっていう感じかしら。 

 ここからネタバレします。

 何も無い空間で白い箱(イスとか机とかに変身)を移動させて場面転換する抽象舞台でした。バーチカルブラインドを開け閉めするのが面白かったです。

 「もう一度自主映画を撮ろう、ドキュメンタリーテイストで。10年前の記録映像も使って。」ということになり、10才としを取った仲間(主婦になってたり、水商売をしていたり、会社経営をしていたり、サラリーマンをしていたり、教師になっていたり、役者を続けていたり・・・)が再集結。そういう映画は単純に観てみたいと思いましたね。
 病気の母親の顔を長男が枕で押さえ込んで安楽死させるシーンがあるのですが、実は映画の脚本だったと、その母親のお葬式の場面で明かされます。ホっとしました。

 役者さんが「巻き戻し」&「再生」を身体で表現して、過去の回想シーンになる演出は楽しかったですね。

出演=石原竜也/瓜生和成/川田希/富岡晃一郎/永野宗典/野口かおる/原田裕子/弘中麻紀/古山憲太郎/ムロツヨシ/吉本菜穂子/渡辺裕樹
演出=本広克行(MOTOHIRO.COM) 脚本=高井浩子(東京タンバリン) プロデューサー=羽田文彦/棚橋裕之 企画プロデューサー=川田希 アソシエイトプロデューサー=小出真佐樹 制作=高田雅士 美術=齋藤正(穀工房) 舞台監督=谷澤拓己+至福団 照明=伊藤孝(ART CORE design) 音響=中村嘉宏(atSound) 衣裳=加藤美紀(CPルーム) 演出助手=福本朝子 演出=棚橋巧/福知美和子 衣裳部=宮下若菜 照明オペレータ=小川英士 大道具=C-COM舞台装置 小道具=高津映画装飾 フライヤー・パンフレットデザインー=金松滋/冨岡祥雄(metamo) Webデザイン=奥野昭光(カラーズ) スチール=百束尚浩/azusa 映画用語一口解説=永野寿彦 票券=サンライズプロモーション東京 制作助手=保坂綾子/皆川小百合 製作=ROBOT/ポニーキャニオン
一般発売日:12月9日 全席指定 3,500円(前売り・当日ともに) ※未就学児童入場不可 
公式=http://fabrica.playxmovie.com/index2.html

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Posted by shinobu at 2007年01月22日 23:08 | TrackBack (0)