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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2007年04月11日

三田村組『猿股のゆくえ』03/26-04/06サンモールスタジオ

 三田村周三さんが主宰される三田村組。第12回公演はONEOR8(ワンオアエイト)の田村孝裕さんによる作・演出です。良い評判を耳にして、千秋楽前日に伺いました。岡本麗さんが出演されているし。
 私の好みではなかったですが(設定が)、幅広い世代が笑えて泣けるタイプの、安心して楽しめる作品だと思いました。田村さんの作品は手堅いですね。

 ⇒CoRich舞台芸術!『猿股のゆくえ

 ここからネタバレします。

 昭和の古い一軒家の居間。下手に仏壇があり、主演の岡本麗さんの写真(おそらく遺影)が入った写真立てが飾ってある・・・というところで、もう引いちゃいました。すみません、私は人が死ぬことが前提になっていてそこからドラマが生まれる・・・みたいな脚本が苦手なのです。でもそういう芝居にありがちな展開・結末ではなかったところに、田村さんの非凡さが表れていると思います。

 ガンで入院中の母親(岡本麗)が亡くなる直前に、一時退院して家に帰ってきます。その機会に家族全員が久しぶりに集まるという過去の一日と、母親が亡くなった後、家政婦が毎日通ってきている現在とが入れ替わりながらお話は進んでいきます。『ゼブラ』と似てるな~と最初は思ったんですが、過去のシーンで30代の長女が60代の彼氏を紹介しに連れてきたのがあまりに衝撃的で(笑)、微笑ましく、新たな気持ちで観ることができるようになりました。

 母親が「四十九日が終わってから開けて」と言い残した手紙の内容が「あの家政婦さん、お父さんの好みでしょ?食事に誘ってみれば?」というような、いわば冗談めいた内容だったのも良かったです。お涙頂戴に決してならないんですよね。

出演:岡本麗/中村方隆/古屋治男/朝倉伸二/平野圭/冨田直美/保倉大朔/久下恵美/栗田かおり/三田村周三
作・演出:田村孝裕(ONEOR8) 美術:香坂奈奈/照明:和田典夫(満平舎) 音響:小沢高史 舞台監督:西山竜一 宣伝美術:由比まゆみ(egg design)/制作:上田郁子(オフィス・ムベ) 制作:オフィス・ムベ
【発売日】2007/02/05 前売:3,500円/当日:3,800円〈全席指定〉
公式サイト=http://www.mitamuragumi.com/

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Posted by shinobu at 2007年04月11日 00:26 | TrackBack (0)