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Shinobu's theatre review
しのぶの演劇レビュー
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REVIEW

2007年07月12日

日本テレビ・キューブ・北九州芸術劇場『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』07/05-16天王洲銀河劇場

 小説からテレビドラマ、映画と色んなメディアで作品が作られている、リリー・フランキーさん原作の『東京タワー』。私は舞台版で初めて出会いました。
 上演時間は約3時間40分(休憩15分を含む)。

 ⇒CoRich舞台芸術!『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン

 作品紹介はこちら。東京で一人暮らしをしているボク(萩原聖人)が、独白しながら物語が展開します。役者さんが軽快に楽しませようとしてくれますが、ストーリーをこつこつ説明していくような作りで、私は退屈でした。
 客席では涙を流してらっしゃる方が多かったみたいですよ。鼻をすする音が何度も聞こえました。

 オカン役の加賀まりこさんがとても可愛らしかったです。最前列で堪能。

 ここからネタバレします。

 誰かが亡くなることで生まれるドラマとかが、私は苦手なんですよね(それだけではなかったですが)。病院も苦手。だから本も映画も避けてきたんですが、やっぱり舞台となると、ね。観たくなっちゃうんですよ(苦笑)。特に蓬莱竜太さんの脚本ですし。
 雑居ビルの管理人役で八十田勇一さんが登場されたのは可笑しかったな~(←モダンスイマーズ『ゆきてかえらず~稲上荘の寄るべない日々~』)。

 最後はボクとオトン(林隆三)がオカン(加賀まりこ)の遺影を連れて東京タワーに登ります。背後の巨大なパネルの窓枠が東京タワーみたいに見える、という演出だと思いますが、もうちょっと東京タワーらしい形になって欲しかったな~。

 オカンが、ボクの同居人(津村知与支)のジーンズにアップリケを縫い付けるシーンで、加賀さんは本当に「穴が空いてるから繕っている」演技をされていて、それがとても可愛らしいし、微笑ましかったです。

≪北九州、東京、大阪、名古屋、新潟≫
出演:萩原聖人/加賀まりこ/石田ひかり/千葉雅子/三上市朗/八十田勇一/新谷真弓/津村知与支/林隆三
原作:リリー・フランキー 脚本:蓬莱竜太(モダンスイマーズ) 演出:G2 美術:古川雅之 照明:小川幾雄 音響:井上正弘 音楽:佐藤史朗 衣裳:堀口健一 ヘアメイク:武田千巻 振付:本山新之助 劇中歌:瓜生明希葉 方言指導:岡田幸子 演出助手:高野怜 舞台監督:榎太郎 林和宏 宣伝美術:東學 宣伝写真:須佐一心 協力:ガンパウダー・扶桑社 制作協力:G2プロデュース プロデューサー:関川悦代(日本テレビ) 高橋典子(キューブ) 津村卓(北九州芸術劇場) 制作:茅野亜希(日本テレビ) 仲谷正資(キューブ) 北里美織子(キューブ) 広報:米田律子(キューブ) 製作:柏木登(日本テレビ) 北牧裕幸(キューブ) 企画・製作:日本テレビ キューブ 北九州芸術劇場
S席7,500円 A席6,500円(全席指定・消費税込)※未就学児童児童入場不可
http://www.g2produce.com/other/tokyotower/
http://www.tokyotower-stage.jp/

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Posted by shinobu at 2007年07月12日 00:02 | TrackBack (0)