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2007年08月22日

【写真レポート】福岡&北九州・劇場めぐりの旅08/18~19(2日目)

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これ↑な~んだ!?

 福岡&北九州に観劇&劇場めぐりの旅、2日目のレポートです。1日目はこちら。福岡でマチネ観劇し、新幹線よかよか切符で北九州へ。かけ足の1日でしたが、超充実!ご案内くださった皆様、本当にありがとうございました。

 宿泊したのはキャナルシティ博多内のグランド・ハイアット・福岡。何らかの事情で部屋がシングルではなく2名用のスタジオに変更になり、1人で超ゴージャスな夜になりました♪(笑)

 朝食をすませてチェックアウトして、待ち合わせまでの時間はキャナルシティ博多の中をぶらぶらとウィンドウ・ショッピング。おしゃれなお店がいっぱいでSALEもしてるし、いろいろ目移りしたんですが結局なにも買わず・・・うーん、貧乏性だ。

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 ↑キャナルシティ博多は名称どおり運河の町なんですね。噴水のショーが涼しげです。ぽんプラザホールはここから歩いてすぐ。連絡通路でつながっています。

 昼食は川端商店街の中にある福岡ラーメン「しばらく」に連れて行ってもらいました。チェーン店なんですね。

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 ↑普通のラーメンをいただいたんですが、とんこつスープでこってりなはずなのに、意外にあっさりで、満足。お値段はたしか500円ぐらい。

 劇団ぎゃ。『無題』の会場である大博多ホールへ。車がいっぱい通る大きな通りを歩きましたが、かなり暑かった。でも東京都心の暑さに比べたら快適なんですよね。ただ純粋に暑いだけだからじゃないかな~。東京の不快さには太陽の暑さ以外の要素があるように思います。

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 ↑大博多ホールは大博多ビルの12階。古いコンサートホールのような劇場でした。福岡ってビルの中の劇場が多いですよね。

 福岡駅で新幹線よかよか切符(福岡・北九州往復で3000円)を購入し、出発の時間まで喫茶店で談笑。昨日からずっとお付き合いくださったFPAPの高崎さん、本当にありがとうございました!

 福岡駅から小倉駅って新幹線で20分足らず。近っ!自由席が満席だったので通路に立ってたんですが、全く苦痛はありませんでした。
 小倉駅で谷瀬未紀さんと待ち合わせして、北九州芸術劇場をご案内いただきました。北九州芸術劇場はリバーウォークという商業施設に併設されているんですね。

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 ↑吹き抜けが絵になる!劇場には“日本の色”を使っているそうです。たしかにこの黄色と赤の濃さには和の印象がありますね。建築デザイナーはキャナルシティ博多と同じ方だとか。

 まずは約1300人収容の演劇専門劇場、大ホールへ。マホガニーを思わせる赤茶色の品の良い壁とシックな青いクッションの客席・・・ゴージャスです。なんと1席に1つずつ空調が設置されていました!!「必要な部分だけを冷やす(暖める)ので省エネになりますし、快適です」(劇場広報の加久さんより)。ふわ~・・・ぜひぜひ座って観たいっ!
 そして、ロビーの窓は絶景でした!

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 ↑中央に見えるのは小倉城。春のお花見シーズンは最高らしいですよ♪

 次はぐっとムードの違う中劇場(約700席)へ。

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 ↑宇宙船のコックピットみたいな印象も。黒・灰色を基調にしたモダンな客席でかっこ良かったわ~。座席は大ホール同様、各席空調でした・・・!ストレート・プレイとか観たら最高だろうな~。

 劇場主催事業ダンスラボ2007「迷路のつくりかた」(2007年9/8~9@小劇場)の稽古場を見学させていただきました。振付・演出は水と油のじゅんじゅんさん。ラボ参加メンバーのお友達・明石修平さん(picoLoop%)と久々の再会を果たしました。

 創作現場は、とにかく・・・見た目が地味!(笑) でもね、しばらくじーっと眺めていると、同じ振付を何度も繰り返すうちに新しい空間が生まれていくのがわかるんです。みんなの汗と揺れる髪、演技(ダンス)をしている時にキュっと締まる呼吸を感じて、クリエイションの瞬間を目の当たりにしていることを嬉しく思いました。男の子と女の子の2つのグループに分かれてのお稽古で、女の子グループのシーンは・・・思わずクスって笑ってしまう、ユーモラスなダンス(?)でした。

 15分ほど見学してから次は小劇場(約200席)へ。青年団の山内健司さんのワークショップが開催中でした。ん~、稽古場といい小劇場といい、東京と北九州はつながってるね!!

 そして、今回の北九州行脚の目的のひとつだった、“飛ぶ劇場20周年記念展示!「飛ぶ劇場アーカイブ~20年間の軌跡~」”を拝見(2007年8/30までやってます)。劇場内で飛ぶ劇場の泊篤志さんにばったりお会いできたので、一緒に会場に行きました。

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 ↑過去公演のポスターや衣裳、小道具、劇団ゆかりの品々などが盛りだくさん。
 なかでも私が飛びついたのは舞台装置の模型!!

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 ↑『IRON』の舞台。悲しい卓球部の人々。小さな家が動くんです。民族舞踊の熱いシーンが胸によみがえります。あのシーンをもう一度観たい。

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 ↑こちらは私が飛ぶ劇場に初めて出会った演目『ミモココロモ』の舞台。窓の外をヘルメットと棒を持った若い男たちが駆け抜けました。

 飛ぶ劇場の創立20周年記念公演『あーさんと動物の話』はなんと全国7ヶ所縦断ツアー。東京公演は1/31~2/3@こまばアゴラ劇場です。

 飛行機の時間が迫り、かけ足でJR西小倉駅へ。滞在時間は1時間30分ぐらいだったかな~。短時間でギュっと凝縮した劇場の旅でした。谷瀬さん、ありがとうございました!

 帰りの飛行機ですっかり棒になった足をいたわりつつ(苦笑)、この2日間を振り返りました。インターネットによって軽々と距離や国境を越えられた感がありましたが、やっぱり人と人とのつながりが大切ですね、今更ですが。何かを生み出すのは人間なんだな~と改めて実感できました。
 九州の作り手および観客の方々と実際にお会いして交流できて、視野が広がったように思います。旅行が苦手な私ですが、九州にはまた来年も行くかも♪今度は北九州芸術劇場で観劇したいですね~。

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Posted by shinobu at 2007年08月22日 14:14 | TrackBack (0)