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2008年04月14日

青年団若手自主企画 柴・宮永企画『現代口語ミュージカル「御前会議」』04/07-14アトリエ春風舎

 平田オリザさんが主宰する青年団では、俳優だけでなく若手作家・演出家もぐんぐん育っています。若手自主企画は見逃せないシリーズです。今回は宮永琢生さん(プロデューサー)と柴幸男さん(演出家)の企画なんですね。

 柴さんの作品は一度拝見したことがあって、とても面白かったんです。そして、平田さんの脚本をミュージカルにするというアイデアにも興味津々(笑)。

 ⇒CoRich舞台芸術!『御前会議

 ≪あらすじ≫
 会議室。共同住宅に住んでいる市民が集合。議題は「駐輪場の件」「賞味期限の問題」「邪馬台国はどこか」。
 ≪ここまで≫

 “現代口語ミュージカル”だと思って観ると、ちょっと物足りなかったですね。“ラップ調現代口語劇”というところでしょうか。いわゆる静かな演劇が始まって、しばらくしてからリズム音が流れ、それに合わせてラップのようにセリフを話し始めた瞬間が最高に面白かったです。でもそれが頂点だったかも。

 音楽劇と現代口語劇の境目を行ったり来たりするぐらいの、ちょうどぎりぎりの辺りを狙っていたのかもしれません。そのさじ加減の微妙なところを楽しむのもアリだと思いますが、私は戯曲をぶっ壊すぐらい大胆な演出の方が観たい気がしていました。
 脚本がすごく面白いので、試みがうまくいってようがいまいが、全く不満なく楽しませてもらいました。

 ここからネタバレします。

 人形の山田に意見を仰ぎますが、彼は全く応えません。神様とか天皇とかをイメージしました。
 「売国奴!」(だったかな)って叫ぶのが可笑しかった。

出演:宇田川千珠子、河村竜也、木引優子、工藤倫子、桜町元、畑中友仁、山本裕子、山田(五反田団)
脚本=平田オリザ 演出=柴幸男 照明=西本彩 音響=星野大輔 作曲=山根美和子 美術アドバイザー=濱崎賢二 宣伝美術=セキコウ 写真=青木司 映像=小口宏 当日運営=木元太郎・西山葉子 制作・プロデュース=宮永琢生 総合プロデューサー=平田オリザ 企画制作=青年団/(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場 主催=(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
【発売日】2008/03/09  前売・当日 2,000円 平日マチネ 1,500円(4月11日(金)14:00の回/4月14日(月)14:00の回)
http://gozenkaigi.exblog.jp

※クレジットはわかる範囲で載せています。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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Posted by shinobu at 2008年04月14日 22:32 | TrackBack (0)